私が一人暮らしをしていたとき、特に困ったのが、悪質な訪問販売や宗教の勧誘、ストーカー紛いのおっさん等の招かれざる客人への対応でした。
一人暮らしをしていると、そのような人々がアポなしで押し寄せてきます。
この記事は、 そうした招かれざる客人たちをいかにストレスなく撃退するかについてまとめています。
特に、下記に該当する方には役立つと思います。
- これから一人暮らしを始めようと考えている学生や社会人
- 悪質な訪問販売等に悩まされている人。
対策1 ドア越しに要件を聞く(ドアを開けない)
もしインターホンのある家に住む場合は、必ずそれを活用しましょう。
招かれざる客は、自分で自分のことを「招かれざる客」だと認識しているため、自己紹介するのをひどく嫌います。
たいていは「〇〇の点検で来ました」「〇〇のご協力をお願いしています」といった、ぱっと聞いた感じは悪くなさそうな文言を前面に出してきます。
相手が何者か分からないと、対処も遅れてしまいます。
なので、まずはインターホン越しに「何者なのか?」「何が目的なのか?」を聞くようにしましょう。
特に、「何が目的ですか?」というワードは強いです。
たいていのセールスマンや勧誘者は、「ドアを開けて出てきてもらえませんか?」等とお茶を濁そうとしますが、負けずに「何が目的ですか?」と問い続けましょう。
相手が目的を答えるまで問い続けると、最終的にはしぶしぶ「〇〇の営業です」等というので、「いりません」と答えればそれで終わりです。
そもそも、訪問販売員は、特定商取引に関する法律により、下記の通りの義務を負っています。
お客様への第一声(氏名等の明示義務〜第3条)
訪問販売をしようとするときは、第一声でお客様に伝えることが義務付けられている「3つのこと」があります。①会社名(個人事業主の場合は氏名)
②勧誘をする目的
③お勧めする商品・サービスの種
したがって、「名乗らない」「目的を言わない」というのは明確な違法行為であるので、相手にする必要は全くありませんし、罪悪感を覚える必要もありません。
セールスマンが来たときの大原則は、ドアを開けないということです。
彼らはドアを開けさせたら勝ちだと思っています。
ドアを開けさせるためにあらゆる手を尽くしてくる輩もいますので、決して開けないようにしましょう。何が何でも、ドアを開けないのがいちばんです。
対策2 インターホンの電源を切る
いきなりですが、最終奥義です。
しかし、簡単かつ最も効果的なので、とてもお勧めです。
特にセールスマンを断るのにストレスを感じる場合は、ベターだと思います。
地域性はあると思いますが、日常的に友人がアポなしで遊びに寄ってくるような家でもない限り、インターホンが役に立つのは、配達業者が来たときくらいです。
基本的にアポなしで来るのはセールスマン等の呼んでもいない人たちです。
私は5年以上一人暮らしをしていましたが、はっきりいって、アポなしで来る失礼な人が幸せを運んでくれたことは一度もありません。
(運んでくれるとしたら、Amazonや楽天の商品くらいです)
というわけで、もしインターホンに電源のON‐OFFができるのであれば、さっくり切っちゃいましょう。
でも、そんなことしたら、配達業者が困るのではないか?
私も最初はそれを懸念しましたが、困ったことは一度もありませんでした。
なぜなら、配達業者もインターホンが鳴らない家にも慣れているようで、ノックと声掛けで「宅配です!」と教えてくれます。
風呂に入っていれば聞こえないかもしれませんが、そもそも風呂に入ってれば聞こえても出られません。
ちなみに、友人が来たときも困るのでは? と最初は不安に思いましたが、そもそも友人であってもアポなしでいきなり来られたら快く思いませんし、今時はLINEがあるので連絡の一つくらい寄越すでしょう。
インターホンを切ってしまえば、訪問販売や勧誘者はほとんど来なくなります。
たまにインターホンの電源が切れているのに気付き、ノックだけするセールスマンもいましたが、さすがに声掛けで「セールスです!」という猛者は一人もいませんでした。
中には「すみません!」「〇〇の点検です!」「○○の挨拶をしにきました!」と声かけをするセールスマンもいましたが、宅配業者であれば確実に「宅配です!」というので、「宅配です!」と言わない時点で相手にする必要がないことが分かります。
挨拶をしにきたのだとしても、繰り返しノックをしてでかい声で「挨拶させてください!」という人は普通に考えて普通ではありません。常識なさすぎです。
インタホーンを切る戦術は、相手に「自己紹介」を強要することになります。
すると、前述した「ドア越しに要件を聞く」を半強制的に行わせることができるのです。
「帰ってください」といっても帰らないときは?
これも違法行為に該当します。
2.再勧誘の禁止等(法第3条の2)
事業者は、訪問販売を行うときには、勧誘に先立って消費者に勧誘を受ける意思があることを確認するように、努めなければなりません。消費者が契約締結の意思がないことを示したときには、その訪問時においてそのまま勧誘を継続すること、その後改めて勧誘することが禁止されています。
訪問販売|特定商取引法ガイドより引用
しかも、帰れといっているのに帰らない場合は、不退去罪(刑法130条)に該当します。
第130条正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。
こうした場合には、速やかに警察を呼びましょう。
躊躇うことはありません。
甘い対応をしていると、「カモ」だと思われてしまいます。
毅然とした対応をすれば、「厄介だな」と思わせることができ、ターゲットにされることも減ることでしょう。
まとめ
というわけで、この記事の要点をまとめると下記の通りです。
- まずは名前と要件を聞く。宅配以外のよく分からない相手の場合は、絶対にドアを開けない。
- そもそもインターホンの電源を切っておく。困ることはあまりない。
- 帰れと言っても帰らないときは警察を呼ぶ。
職業だけを理由に賃貸契約を断るのは合理性に欠ける、という記事も書いてます。とある論文を根拠に書いたものです。
トウガラシが赤くて辛い理由について。
私の学生時代の友人は、実際、読みもしない新聞を強引に売りつけられたり、ストーカーに家の中に入られて警察沙汰になったりと、大変な目にあっていました。
小さな子どもに留守番させている家庭も、インターホンを切ってしまえば、子ども自分で何かしなくても、招かれざる客を入れてしまうリスクを下げられるのでお勧めです。
以上、これから一人暮らしを始める予定の学生や、普段から訪問販売や勧誘に困っている人、小さな子どもに留守番をさせている人にとって、少しでもこの記事が役に立つと幸いです。