金色の昼下がり

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アリスと謎とくらやみの物語【感想・レビュー】最高の謎解きボードゲーム

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「アリスと謎とくらやみの物語」という謎解きボードゲームをプレイしました。

 これがまた面白いのなんのって、非常に完成度の高い上質なエンターテインメントであったので、興奮の赴くまま、ネタバレなしでレビューしたいと思います。

 

 

 1.ストーリー

これはアリスが「不思議の国」での冒険を終えた、いくらか後の物語。
主人公はもちろんアリスで、舞台はたぶん不思議の国。
どうして「たぶん」なのかといいますと、目の前が全部まっくらで、足元だってみえやしません。
ついさっきまでベッドで寝ていたはずのアリスは、「くらやみの国」に迷い込んでしまったのです。

色濃い闇の中を怖々歩き始めたアリスでしたが、間もなく「ある人物」と通信する手段を手に入れます。
アリスは彼、あるいは彼女の言葉に勇気づけられ、笑顔を取り戻してくらやみの国からの脱出を目指します。

もうおわかりですね?
そう。その「ある人物」というのが、あなたです。

闇の中に取り残された彼女を救えるのは、あなただけ。
さあ、アリスと共に数々の謎を解き明かし、くらやみの国の真実にたどり着きましょう!

 出典:アリスと謎とくらやみの物語 | ESCALOGUE

 

2.ゲームの見どころ

1.アリスとの会話が楽しい

 このゲームの面白いところは、なんといっても、アリスと会話をしながらゲームを進めていくところです。

 

 プレイヤーはスマホのアプリ「LINE」を通して、アリスと会話をします。

 プレイヤーが気になることがあれば、それをアリスに「調べてみてよ」と声をかけたり、謎が解けないときには「相談」をしたりすることができます。

 

 つまり、プレイヤーは主人公のアリスを操る存在ではなく、物語の登場人物として機能するわけです。

 

2.シナリオライターのレベルが高い

 このゲームのシナリオライターは河野裕という方です。

 いまから約10年前、角川スニーカー文庫で彗星のごとく出版された『サクラダリセット』は、当時のライトノベル業界に激震をもたらした作品ともいえます。

 

 乙一を思わせる淡々とした文体、完成度の高いストーリー、あまりライトノベルっぽくない「渋い」キャラクター。

 

 その後、『サクラダリセット』は根強い人気から一般文芸としても出版され、アニメ化、映画化もされる人気作となりました。

 また、『いなくなれ、群青』では第8回大学読書人大賞を受賞するなど、いわゆるライトノベルの枠を超え、ラノベ作家から大衆向け作家としての地位を確固たるものにした稀有な存在ともいえます。

 

 本作のストーリーが、取ってつけたようなものではなく、じっくりと味わって楽しめるものになっているのも、ライターが河野裕だからこそといえます。

 

3.「謎解き」が無駄がなく秀逸

 謎解きゲームであるからには、謎解き要素がおざなりになってはいけません。

 今作は、謎解きにも力が入っています。

 

 無駄がなく、伏線を回収しながら、広げられた風呂敷が綺麗にたたまれていくその謎解きは、控えめにいって一番搾りプレミアムであり、愛知牧場の牛乳であります。

 

4.謎解きの難易度は中程度

 謎解きとしてのクオリティが高いことと、謎解きの難易度が高いことはまた別の話です。

 

 今作の謎解きの難易度としては、中程度レベルのものであり、謎解き初心者もヒント機能を使いながらであればスムーズに解けると思います。

 

 上級者以上の人にとっては、「簡単すぎて面白くない」とまではならないでしょうが、「難しすぎて行き詰まる」ということにもならないと思います。

 

 私も謎解き歴はここ3年程度で、頻度も3か月に1回程度のペースですが、ヒント機能を使うことなく、のんびりやって2時間程度でクリアできました。

 私は2人でああじゃないこうじゃないと相談しながらプレイしましたが、1人でプレイしても普通に楽しめると思います。

 

 とにかく難しい謎解きがしたい!

 という方にとっては、物足りないかもしれません。

 

 しかし、ストーリーや謎の美しさについては天下一品ですので、とにかく難しい謎解きを求めているわけではないという方にとっては、とても満足度の高いものになると思います。

 

 謎解きをあまりにも難しいものにすると、その分だけライト層からの支持が減ってしまうので、これくらいがちょうどいい難易度じゃないでしょうか?

 

5.原作『アリス』へのリスペクト

 ルイスキャロル原作の小説『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』は、世界に影響を与えた優れた文学作品として、いまなお著名な作家たちからも崇められている古典的名作です。

 

(この作品の魅力について語り始めると序文だけで10万文字は軽くいきそうなので省略します)

 

 あまりにも有名で、パロディしやすい作品であることから、『アリス』をモチーフとする作品はそれこそ山のようにあります。

 しかしながら、中には『アリス』へのリスペクトや理解が足りないのでは? と思わざるを得ない作品もあります。

 

 しかし、本作については、原作『アリス』に対してのリスペクトも十分にされており、『アリス』好きとしても、要所要所の小ネタを楽しみながらゲームを進めることができます。

 

 私も『アリス』は英語の原文も読みましたし、様々な翻訳者のものを読み比べするくらいには好きですが、本作は非常に楽しくプレイできました。

3.総合的な評価

 というわけで、個人的には文句なしの☆5つ

 最高の謎解きボードゲームだと思います。

 

 またプレイしたいですが、二度とプレイできないのが謎解きボードゲームの辛いところではありますね。

 

  このくらいの難易度であれば、謎解き初心者や未体験者も十分に楽しめると思うので、謎解きの面白さを伝えるゲームとしても優れていると思います。 

 

 次回作が出れば、ぜひまた購入して遊びたいです。

 

4.こんな人におすすめ

  • 謎解きも好きだがストーリー性があった方がよいと考えている
  • 面白い謎解きボードゲームを探している
  • 『アリス』の物語や世界観が好き
  • 河野裕の『サクラダリセット』『いなくなれ、群青』が面白かった

 

5.まとめ

 この記事をまとめると下記の通りです。

  • アリスとの会話が楽しい
  • シナリオライターのレベルが高くストーリーが面白い
  • 「謎解き」のクオリティが高い
  • 「謎解き」の難易度は中程度
  • 1人でも多人数でも楽しめる
  • 原作『アリス』へのリスペクトを感じる
  • 総合的にみても、文句なしの最高の謎解きボードゲーム

 

 実際、プレイ後のアンケート調査では、99%の人が満足したと回答しているようですね。

 異論はありません。

本作はクリア後アンケートで、99%の方にご満足いただいています。
なお、ここでの満足度とは、本作の評価で「面白かった」以上を選んでくださった方の割合を指します。

出典:アリスと謎とくらやみの物語 | ESCALOGUE

 以上、「アリスと謎とくらやみの物語」というボードゲームが面白かったよ、という話でした。

 

www.konjikiblog.com

 

 

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