金色の昼下がり

プリキュアについて割と全力で考察するブログ

【スタプリ全力考察】バケニャーンの正体は?9つの仮説と追加戦士予想 スタートゥインクルプリキュア

 バケニャーンは、スター☆トゥインクルプリキュアに登場するノットレイダーの一味です。アイワーンの執事のようなキャラクターで、その名が示すように、猫のような見た目をしています。

 

 そんなバケニャーンですが、いろいろとツッコミどっころがあるキャラクターでして、彼の言動には数々の不審な点・疑問点がついてまわっています。

 この記事は、バケニャーンの正体とその目的について、作中描写より感想/考察をしたものです。

 

※この記事はスタプリ11話「輝け☆サザンクロスの力!」の視聴後に書いたものです。マオの登場(スタプリ15話)よりもずっと以前に考察したものなので、現在では「ん?」と思うところもあるかもしれませんが、当時の限られた情報の中から考察するのが楽しかったので、そのまま残しています。

 

 

バケニャーンの正体は何者?

 バケニャーンは、ノットレイダーの幹部たちに仕えているというより、アイワーンに仕えている執事という立ち位置にいます。

 

 アイワーンの命令には聞いたり(聞かなかったり)する場面がありますが、カッパードやテンジョウたちから命令を受けることはありません。

 ノットレイたちと同様に、部下といえば部下であるんですが、あくまでもアイワーンの部下という立ち位置なのです。

 

 では、なぜバケニャーンは(主人としてリスペクトしている様子が見えない)アイワーンに仕えているのでしょうか? そもそもバケニャーンの正体は何者なのでしょうか?

 次の9つの仮説をたてて、それぞれ検証・考察してみました。

 

①アイワーンに生み出された人造人間説

 アイワーンは優れた科学者であり、スターカラーペンをダークペンにかえたり、ダークペンを使ってノットリガーを作り出したりすることができます。

 そんなアイワーンの科学力をもってすれば、いわゆる人造人間を生み出したりすることも可能かもしれません。

 

 つまり、バケニャーンの正体はアイワーンの科学力によって生み出された存在である、という説です。

 

 この説の根拠として挙げられるのは、公式で販売されている「やまねこ座のスターカラーペン」の存在です。

 どういうことかというと、

  1. アイワーンがやまねこ座のスターカラーペンをダークペン化
  2. そのダークペンを使ってバケニャーンを生み出した

 

 ということです。

 バケニャーンが0から生み出された人造人間であるなら、アイワーンを主人としている理由も説明がつきます。

 

 しかし、いくら科学力に優れたアイワーンとて、0から人造人間を作り出すのは難しいのではないかと考えます。というのも、現時点でノットリガーを作り出す時も、「遼じい」や「姫ノ城」といった依り代を必要としていたからです。

 0から人造人間を作れるなら、わざわざノットリガーを作るときに依り代に頼る必要もないように思えます。

 

 というわけで、次に考えたのがバケニャーン改造人間説です。

 

②アイワーンに魔改造された説

 バケニャーンはバケニャーンで何らかの目的を持っており、その目的を果たすためにアイワーンに魔改造してもらったという説です。 アイワーンに魔改造してもらったからこそ、アイワーンの部下(執事)として仕えている、という理屈です。

 

 魔改造するために使用したのは、やっぱりダークペン(元やまねこ座のスターカラーペン)でしょうか?

 というのも、スタプリでは、前作ハグプリでいう「ドケパワワ」のような闇のエネルギーがなく、あるのはスターカラーペン/ダークペンだけなんですよね。何か特殊なことを行う場合には、現時点では「あのお方」の力を頼るか「ダークペン」を頼るかくらいしかないように思うのです。

 

 ただ、この説には手痛い反論があります。

 それは、第6話でアイワーンが遼じいをノットリガー化させたとき、

(アイワーン)最初の実験としては十分な成果だっつーの!

 

 といっていたことです。

 つまり、ダークペンを使った実験は遼じいが最初だった可能性が高いのです。

 もっとも、ダークペンなしにバケニャーンを魔改造したのなら(たとえば「あのお方」がやったとか)、この反論は意味をなさなくなります。

 

③昔からアイワーンの執事説

 3つ目は、元々バケニャーンはアイワーンに仕える執事だったのでは、とする説です。

 

 つまり、バケニャーンとアイワーンの生まれ育った星は同じであり、そのころからバケニャーンはアイワーンに仕えていたのではないか、ということです。

 

 これならば、ノットレイダーに加わったあともアイワーンに仕えている理由が分かりますし、何よりご主人様に対してまったく物怖じしないバケニャーンの態度も、長年の付き合いによるものだと考えれば納得できます。

 

 また、もしかしたら二人は何らかの親族関係(血縁だけでなく養子を含む)にあるのかもしれません。バケニャーン、アイワーンと、2人とも名前の最後が似てますし(適当)。

 

 ただ、バケニャーンとアイワーンは、見た目のうえでは明らかに種族が異なります。種族が異なるということは、故郷の星も異なる可能性があるのでは? という反論が予想されます。

 

④スパイ説

 バケニャーンは実はノットレイダーに反抗する者であり、ノットレイダーを倒すためにスパイとして潜入しているとする説です。ノットレイダーの心臓を倒すためならば、中枢で働く科学者のアイワーンに仕えるのも合理的といえます。

 

 この根拠は第10話にて、アイワーンがプリキュアにとどめを刺すためにダークペンを使おうとした例のシーンです。

 アイワーンはダークペンを使い、クマリン星人のクムをノットリガーにしようとしましたが、バケニャーンは「カッパードとテンジョウの2人で十分でしょう」といってそれを妨げましたね。

 

 普通に考えれば、「無駄にペンを使って奪われるの恐れたバケニャーンはなかなか冷静だな」という評価になりますが、うがった見方をすると「プリキュアを倒したくなかった(実はプリキュアの味方)」という考え方もできます。

 

 ただ、この説に対しては次のような反論が来ることが予想されます。

 すなわち、第11話でプリキュアが回収しようとしたダークペンを、バケニャーンが取られまいとしっかり回収していたのはなぜか? という点です。

 

 もしバケニャーンがノットレイダーの敵であり、プリキュアの味方であるならば、あのときダークペンを回収することはなかったはずです。なぜならアイワーンたち上司は気絶しており、ダークペンが回収されるところを見過ごしたとしてもバレるとは考えにくいからです。

 

 このように、第11話の描写を考えると、バケニャーンが100%プリキュアの味方であるとは考えにくいかもしれません。

 

 また、第10話、第11話の描写を見ていると、バケニャーンの最優先事項は「侵略」「征服」などではなく、「スターカラーペンを集めること」「スターカラーペンを取られないようにすること」にあるような気がします

 

⑤他に目的を持つ強キャラ説

幹部に物怖じしないバケニャーン

幹部達に全く物怖じしないバケニャーン 出典:スター☆トゥインクルプリキュア第11話(C)ABC-A・東映アニメーション

 バケニャーンはモチーフが化け猫というのもあり、あの姿が「化けた姿」である可能性を否定しきれません。真の姿は別にあると考えた場合、ゴリゴリの怪物猫である可能性も否定できません。また、バケニャーン自体は幹部レベル、もしくはそれ以上の力をもっていても不思議ではないと考えます。

 その根拠は次の4つです。

  1. 幹部たちに全く物怖じしない
  2. 第10話で「あのお方」からのパワーアップを授からなかったのは元々強いからでは?
  3. 第11話で、3人合体ノットリガーを拒否した時の発言「わたしの力ではお2人(カッパードとテンジョウ)とバランスが取れませんので」というのは、「バケニャーンが二人より強すぎてバランスがとれない」という意味としても捉えられる
  4. お茶セットを不自然なレベルでいつも持ち運んでいるのは、そのなかに変身が解けないようにするための薬が入っているからでは?

 

 この説の疑問点は次の3つです。

  1. 本当は強いのならなぜそれを隠しているのか?
  2. 本当は強いのならプリキュアを倒せるのでは?
  3. 本当は強いのならなぜアイワーンの執事をやってるのか?

 

 バケニャーンは100%ノットレイダーの味方ではないと考えれば、これらの疑問を解消できるかもしれません。

 つまり、バケニャーンにはバケニャーンの目的があってノットレイダーに加入している…ノットレイダーを利用している。そう考えれば、「強いのを隠している」のはむやみに手の内をさらしたくないからでしょう。

 

 バケニャーン自身の目的のためには、

  • アイワーンの傍にいることが望ましい
  • プリキュアはそこまで邪魔ではない
  • むしろプリキュアが必要である
  • 征服・侵略行為は不要

 

 という考え方もできます。 

 なお、「そんなに強いならなぜノットレイダーの下っ端にいるのか?」という疑問も生じるかもしれません。

 それについては、「バケニャーンの力はあくまでも中ボスクラスであり、ノットレイダーのボスよりも劣るため、目的遂行のためにはノットレイダーに加入し、目立たないポジションにいる方が都合が良かった」と考えれば理屈は通ります。

 

⑥ラスボス説

 もはやバケニャーンはノットレイダーのボス、ないしはボスの分身的存在であるとする説です。

 

 ただ、バケニャーンがノットレイダーのラスボスなら、なぜアイワーンに仕えているのか分かりませんし、それだけの力があるなら、さっさとプリキュアを倒してしまえば済むような場面がいくつかあったように思います。

 

 また、バケニャーンがラスボスの分身で、現時点では力が完全ではないにしても、なぜわざわざアイワーンに仕えているのでしょうか? あえて回答するなら、敵の目を逸らすため…アイワーンがメンテナンス役になっている…とかでしょうか。

 

 これまでの作中の描写から考えると、ラスボス説よりは強キャラ説の方が説得力があるかもしれません。無論、ラスボス説もロマンのある説ではありますが。

 

⑦女の子説

  バケニャーンのいまの姿は「化けた姿」の可能性がある、ということは前述しました。もしそうであるなら、本当の姿はもはや女の子という可能性すらあります。

 

 根拠はOPに登場する謎の人物です。

 下記の画像をご覧ください。 

OPに登場する謎の人物

OPに登場する謎の人物(女性?) 出典:スター☆トゥインクルプリキュア OP映像 ABC-A・東映アニメーション

謎の人物、メガネがバケニャーンと同じ

メガネがバケニャーンと同じ 出典:スター☆トゥインクルプリキュア OP映像(C)ABC-A・東映アニメーション

 

 お判りいただけたでしょうか?

 顔こそ見えないものの、髪の毛の結び方を見ると、女性の可能性が高そうです。

 そして注目すべきはそのメガネ。

 バケニャーンのつけている方メガネと完全に一致しています。

 

 つまり、OPに登場する謎の人物(女性)はバケニャーンかもしれないのです。

 ちなみにどうやって変身しているのかという疑問ですが、⑤でも書いたように、いつも持ち運んでいるお茶セットのなかに変身するための薬が入っているのかもしれません。

 

⑧青色の追加戦士説

 もしバケニャーンの本当の姿が女の子であれば、そのまま追加戦士になってもおかしくはないでしょう。*1

 

 その根拠は次の3つです。

  1. やまねこ座のスターカラーペンの存在
  2. OPに登場する謎の人物のカラーが青色
  3. 追加戦士の色は青色である可能性が高い

 

 わざわざ「やまねこ座」のスターカラーペンが用意されているということは、プリキュアと関係のある存在なのではと考えられます。

 また、青色はまだ使われていないイメージカラーであり、スターカラーペンに装飾されている星マークは全部で5色、メンバーの色+青色です。

 

 以上の理由より、謎の人物=追加戦士という説は濃厚だと考えます。

 

 【キュアミルキーが青色なのでは?スターカラーペンに星マークが5つ? と疑問を抱いた方向け】

www.konjikiblog.com

 

  ではなぜ本当は女の子なのに、あのような姿に化けているのか?

 バケニャーンには個人的な目的があってノットレイダーに加入したかったものの、真の姿(女の子)では加入させてもらえず、やむをえず大人の姿に変身したのかもしれません。あるいは身分を隠したかったのかも。

 

⑨姉妹が追加戦士説

 バケニャーン=女の子説は展開的には面白いですが、少々心臓に悪いことも否めません。というわけで、無難な着地点として挙げられるのは、バケニャーンの姉妹が追加戦士説でしょうか。

 

 この場合、バケニャーンの真の目的はその姉妹に関係していることかもしれません。

 

バケニャーンの正体まとめ

  1. アイワーンに生み出された説
  2. アイワーンに魔改造された説
  3. 長年アイワーンに使える執事説
  4. プリキュアの味方説
  5. 他に目的を持つ強キャラ説
  6. ラスボス説
  7. 女の子説
  8. 青色の追加戦士説
  9. 姉妹が追加戦士になる説

 

 結論:バケニャーン追加戦士予想(もしくは姉妹が追加戦士)

 個人的にそれっぽいかなと思っているのは⑤と⑧or⑨の混合型です。

 まとめると下記の通りです。

  • バケニャーンは実は強キャラ(ボスよりは弱い)
  • バケニャーンは独自の目的を持っている
  • その目的のためにノットレイダーに加入
  • 目的遂行のためには科学者アイワーンの部下になるのが都合がよかった
  • バケニャーンの目的はスターカラーペンを集めること
  • 征服や侵略は目的としていない
  • スターカラーペンを集めて「すべてを凌駕する力」を手に入れれば目的を遂行できる
  • バケニャーン(もしくはその姉妹)が青色の追加戦士になる予定

 

 キュアセレーネの闇落ち予想を4つの根拠をもとに考察(妄想)しました。

www.konjikiblog.com

 

 なぜキュアスターは涙を流したのか、カッパードたちは誰に侵略されたのか、などについての感想考察です。暗に描かれていた神描写の紹介もしています。

www.konjikiblog.com

 

 バケニャーンについて考えるのは非常に楽しく、バケニャーンのことばかり考えていたためか、だんだん愛着すら沸いてきました(単純接触効果)。また何か気付いたことがあれば、追記するか、新しい記事にしたいと思います。

 

(追記)スタプリ15話で、マオという魅力的な新キャラが登場しましたが、バケニャーンと関係があるのは確実と思われます。マオとバケニャーンについて、徹底的に考察しました。

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※他のスタプリの感想、考察記事については、このページのいちばん下にある「プリキュア考察」のボタンか(スマホ版)、いちばん上の「プリキュア感想考察」のボタン(PC版)から移動できます。

*1:昨今の「男の子プリキュア登場」「全人類プリキュア化」などを見ていると、男性のバケニャーンがそのまま追加戦士になる可能性もまったくないわけではないでしょうが、それについて考えだすと長くなりそうなので今回は省きます。