治験を受けるには、様々な厳しい条件を突破する必要があります。
私も昔興味をもって応募したことがありますが、結果は不合格。
体重が低すぎて、BMI基準を満たしていなかったからです。
この記事では、治験の審査がどのように進められていくかの事情と、実際に不合格となったときの様子をレポートにしてまとめています。
これから治験をやってみようかな、でも体重基準から外れてしまっているんだよね、という方の参考になれば幸いです。
治験で最初に行うのは身長や体重測定等の簡単な検査
たいていの治験では、基本的な身体測定(BMIが基準値に該当しているか等)を最初に調べます。
ここでもし、BMIが基準値を外れているのであれば、そのままお帰りいただくことになります。
採血等の精密な検査も行わないまま、ものの数分~数十分で検査終了となるのです。
考えてみれば当たり前なんですが、BMIが基準を満たしていないのに、採血をしてもしかたないですよね。
治験では、被験者に対するリスクを必要最小限にすることが厳密に定められています。(詳しく知りたい方はヘルシンキ宣言を参照)
BMIの測定は、ほとんどノーリスクで行えますが(身長と体重とはかるだけ)、採血等については、身体に針を刺す以上、少しばかりの苦痛と出血は伴いますし、めまいや立ちくらみ等のショック性の症状が起きることもゼロではありません。
そのため、まずは影響の少ない検査(体重測定等)を行い、それがクリアできて始めて次の検査(採血等)に移っていくことになります。
で、私は最初の体重測定で落ちたわけです。ドボン。
体重が低くて落ちた
私は、事前にかかってきた電話で、自分のBMIを伝えていました。
家ではかったときは、基準を満たしていたのです。
しかし当日。
無慈悲にもBMIが基準値を下回ってしまい、戦力外通告を受けてしまいました。
その数値、0.02%。
事前に調べていた情報では、「BMIが多少低くても血液検査が良ければ受かる」という口コミもあったので、「0.02%くらいならワンチャンスあるか?」と楽観視していたのですが、そんなことはまったくありませんでした。
その治験の参加条件に基準が定められているのであれば、それを満たさなければなりません。
満たしていないのであれば、駄目なものは駄目です。
諦めましょう。
治験は腹ペコの状態で検査しなければならない
検査が午前中に行われる場合、採血をするのであれば、その日の朝ごはんを食べることはできません。
検査結果に影響が出てしまうためです。
よって、腹ペコの状態で体重をはかるわけですが、そうなると当然、普段よりも軽い数値が出てしまいます。
私の場合もそうでした。
事前に計算したBMIはギリギリいけていましたが、腹ペコ時の体重はそれよりも低くなってしまうことをすっかり失念しておりました。
したがって、「BMIがギリギリ」という人は、これらのことを念頭に入れておいた方がいいでしょう。
身体測定で落ちたら? 2000円だけもらえた
手切れ金とでもいうのでしょうか。
てっきり、身体測定だけで落ちた場合には何ももらえず、むしろ事前の申告と違うじゃねえか!と怒られるんじゃないかとと不安を覚えていましたが、特に怒られたりペナルティを受けることなく、2000円をいただくことができました。
規定には、「事前に申告していた内容と異なる場合(=嘘をついていた場合)には、謝礼も出さないし厳しく対応するよ」と書いてあったのでビクビクしていたのですが、その点はほっとしました。
体重は日々移り変わるものですし、よほど盛ったりしていない限りは許してもらえるのでしょう。
さすがに身長を10センチとか盛ったりしてると怒られるかもしれませんが。
ちなみに、集合から手切れ金をいただくまでの所要時間は、30分くらいだったと思います。
交通費はかかったにしても、損はしなかったので、また体重を増やして応募しようと前向きな気持ちになることができました。
まとめ
この記事の要点をまとめると、下記の通りです。
- BMIがアウトだと、採血等はせずに終了。
- 検査は腹ペコなのでいつもより体重が低くなるかも。
- 検査に落ちても、往復の交通費分程度のお金はいただけることがある。(要事前確認)
治験は医療の発展のためには必要不可欠なものです。
私もその礎となりたかったのですが、なれませんでした。