金色の昼下がり

プリキュアについて割と全力で考察するブログ

デリシャスパーティ♡プリキュアに男性キャラが多く活躍する理由

 デパプリを見ていて思ったのは男性キャラの見せ場が意外と多いところです。マリちゃんの性別(性自認)については作中で明言されておらず、現時点では何とも言い難いのでいったん割愛するにしても、たくみ君はプリキュアの戦闘にも参加して助太刀してくれてますし、たくみ君のお父さんもそれなりに物語に絡んできそうな雰囲気があります(シナモン的な意味で)。

 

 それだけでなく、今作では男女の恋愛について語られる描写も多いです。たくみ君はゆいに恋心を寄せていることが1話から示唆されていましたし、そんなたくみ君のことが好きな女子生徒も登場し、たくみ君の父母の恋愛事情についても回想で描かれていました。

 

 こうした傾向は、前作トロプリと比較するとかなり対照的です。

 トロプリは全体的に「男」が少ない作品で、男女の恋愛エピソードが描かれないだけでなく、男性キャラ自体の登場や活躍が極めて限られた作品でした。(サブキャラの多くは女性で、ラスボスも女王だし、ラスボスのエピソードもめちゃくちゃ百合)。

 

 プリキュアはシリーズが変わると作品の狙いや演出、見せ方もどんどん変わっていくものです。そのため、トロプリが男キャラの関与が少ない作品だったことから、今作のデパプリでは男キャラの関与がやや多めの作品になったのかもしれません。

 

 とはいえ、シリーズが変わってもプリキュアはプリキュアといいましょうか、デパプリのたくみ君の活躍の仕方は「プリキュアを引っ張る」ものでもなければ、「ゆいをエスコートする」ものでもありません。そのことは、たくみ君が戦闘でとどめを刺す役割を担っていないこと、ゆいにべた惚れしてるもののそれを上手く伝えられずモゴモゴしていること、現時点ではゆいからはまったく恋愛感情を抱かれていない一方的な恋であることからもうかがえます。

 

 あくまでも主役はガールズであり、物語を担い、物語を引っ張るのもガールズであったのがこれまでのプリキュアシリーズでしたが、今作についてもその点は同じではないかな、という印象です。

 

 一方で、ローズマリーというキャラクターは、「男/女を区別し扱いを分ける」といったことを曖昧にする役割を担っているのかな、なんてことも思いました。

 

 ところで私は洗脳されてイケイケ悪役するキャラが好きなので、洗脳が解けたジェントルーの今後も楽しみにしてます。おいしいご飯で早く笑顔になってください……。

 

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