金色の昼下がり

子持ちのFP2級がプリキュア(スタプリ)について割と全力で感想・考察・分析するブログ。書籍や映画のレビュー、節約キャンペーン情報もあります

【スタプリ全力考察】ドラムスはドラ息子ではない プリキュアと互角に戦ったその知性

 ドラムスはスター☆トゥインクルプリキュアに登場するドラゴンのようなキャラクターです。

 宇宙一の大金持ちと称されている通り、「金にものをいわせて」世界中の宝を集めたり、屋敷のなかにトラップをしかけたり、私有軍を雇っていたりと、非常に強い財力を持っています。

 

 しかし、このドラムスさん、よくよく考えてみるとけっこうクレバーなんですよ。少なくとも「金だけ」の低能な人ではありません。

 

 この記事では、そんなドラムスさんが単なる「ドラ息子」ではなく、「愚者」でもない理由について考察しています。

 

 

オークションでの戦い方が百戦錬磨のそれ

 ドラムスさんはオークションで圧倒的な強さを誇示していました(スタプリ15話)

 もちろんドラムスさんの強さはそのとんでもない財力にあるわけですが、彼が「金だけ」の力でオークションに勝ってきた人間でないことは明白です。

 

 具体例を挙げます。

 オークションでの最初のお宝の競り落とし方にご注目ください。

 ロットナンバー1、惑星レインボーの宝です。

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出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第15話(C)ABC-A・東映アニメーション

 最初は500万キランからスタートしたこのお宝。

 他のセレブの方々は「510万」「520万」「530万」「550万」と刻むようにして値をつけていきます。

 

 しかし、ここでドラムスさんはあまりにも圧倒的な値を付けます。

 その金額、なんと「1億キラン」

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出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第15話(C)ABC-A・東映アニメーション

 

 他者の追随を1ミリたりとも許しません。

 いやいやいや、オークションで「550万」からいきなり「1億」に飛ぶって、無茶苦茶やないかーい。やっぱりドラムスはドラ息子だな…。

 

 と、そう思うかもしれませんし、その説も完全には否定できないところもありますが、しばし態度を保留にして、次のシーンを見ていきましょう。

 次のお宝は惑星ダイナソーのお宝です。

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出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第18話(C)ABC-A・東映アニメーション

 

 惑星ダイナソーのお宝「暴れザウルスの化石」は、「1000万キラン」からスタートし、「1100万」「1200万」「1500万」と刻んでいくところで、ドラムスさんがまたもや一気に引き離し、「5000万」の値をつけます。

 

ドラムスのオークション戦略

 ここで、「ん? 5000万?」と疑問に思ったかたもいるかと思います。

 初回では「550万」から「1億」に飛んだのに、今度は「1500万」から「5000万」。初回の大盤振る舞いはなんだったの?

 

 ここまで来て、ドラムスさんの策略が見えてきます。

 つまり、ドラムスさんが初回でとんでもない金額(1億キラン)をつけたのは、自らの圧倒的な財力を知らしめるためだと考えられます。

 

 550万から1憶?

 ドラムスさんの資金は、底なしなのか?

 

 そう思わせることができたら、このオークションはドラムスさんが制したようなものです。

 全力全開で高値をつけたとしても、ドラムスさんに軽々と越されてしまうのではないか?

 他の参加者たちは、そうした疑心暗鬼と常に戦うことを余儀なくされるわけです。

 

威風堂々かつ、颯爽。

 

 ドラムスさんの圧倒的な力を見せつけられた他の参加者は、「どうせ高値をつけても無駄だ」と考え、高値をつけなくなっていき、ドラムスさんは結果的により少ない金額でオークションすべてを制することができるわけです。

 

ドラムスは愚者ではない説

 また、オークションでのドラムスさんの姿はセレブ界でもさぞ評判になることでしょう。やっぱりあのドラムスさんの財力はすさまじいな…。評判が評判を呼び、ドラムスさんの家の風格はさらに高まることが予想されます。

 

 つまり、ドラムスさんは一族の広告塔にもなっていたわけです。

 

 現代美術のオークションでも、ときどき市場価格とはかけ離れたとんでもない高値がつくことがありますが、あれも似たような事情があります。

 歴代最高の高値が付いたとなると、当然、世界的なニュースとなり、自らの名前を売ることができるわけです。広告費と考えれば安いものです。

 

 ドラムスさんは金の使い方の分からない「成金」ではありません。

 金の使い方を熟知した正真正銘の「金持ち」なのです。

 

勝負から降りることを知る者はゲームを制す

 まどかさんが「ドーナツ理論」を展開し、スターカラーペンに70憶キランの高値をつけたとき、ドラムスさんは勝負から降りました。

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出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第15話(C)ABC-A・東映アニメーション

 あの場面を見て、「なんだドラムスかっこ悪いな」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょっと待ってください。

 

 ポーカーには次のような名言・格言があります。

熱くなったらいったん休め テーブルは逃げない

迷ったらコールするな(勝負に乗るな) フォールドだ(降りろ)

 

※ポーカーはギャンブルのイメージが強いですが、高度な戦略と知能を必要とする世界的なマインドスポーツ(頭脳スポーツ)であり、プロの選手も多数存在します。大規模な大会だと優勝賞金は 10億円以上にも及ぶようです。ひえっ。

 

 ゲームに熱くなると、ついつい視野が狭くなり、「勝てるかどうか分からないゲーム」であっても己を過信してしまいがちです。

 しかし、ドラムスさんはクレバーな人間でした。

 

相手の資金は底なしなのでは?

 

 この懸念を払しょくできるだけの情報は一切ありません。

 それもそのはずで、飛んで入ってきた見知らぬ地球人の小娘が、懐からドーナツをぽんぽん出してくるわけです。

 ドーナツがいくつあるかなんて分かりようがありませんし、地球人にとってドーナツを作ることが簡単なのだとしたら、本当に際限なく出てくる可能性があります。

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出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第15話(C)ABC-A・東映アニメーション

 

 そしてまどかさんの余裕の微笑。

 ここまでの情報がそろって、なお負けじと「コール(勝負に乗る)」しようとするのは、愚者か賭博師のやり方でしょう。

 そして、ドラムスさんは愚者でもなければ賭博師でもなかったのです。

 

  スタプリ15話の振り返り。オークションでのまどかさんの見事な立ち回りと、まどかパパ・冬貴との関係性についての感想考察です。

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ドラムスはただのヤンデレではない説

 ドラムス邸に乗り込み、スターカラーペンを取ろうとしたプリキュアとブルーキャット(スタプリ17話)

 

 このとき、最後の最後でブルーキャットたちに宝を奪われそうになったドラムスは、「金にものをいわせてつくった」巨大トラップで、自分の宝を破壊していきます。

 宝の価値の分からないさもしい貧者に譲るくらいなら、自分で壊した方がマシだ!といって。

 

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出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第17話(C)ABC-A・東映アニメーション

 そしてブルーキャットの大切にしていた「惑星レインボーの宝」をも破壊しようとしたとき、4人のメンバーがプリキュアになって全力で守ろうとした激熱展開となったことはご周知の通りかと思います。

 

 このとき、私はドラムスさんのことを「奪われるくらいなら壊す…ドラムスさんまじヤンデレ…」と一種のときめきを覚えていたんですが、T.Tさんがとても素敵な考察をしてくださいました(スタプリ17話前編の記事のコメント欄参照)

 というわけで、今回はT.Tさんの考察を紹介させていただきます。 

 

ドラムスが自分の宝を壊そうとした理由

  まず、スタプリ17話での「お宝争奪バトル」のルールを列挙してみましょう。

  1. お互いのプリンセスの力をかけて勝負。
  2. 「宝のありかまで辿り着いて、見事ボクから奪ってみたまえ」
  3. 「できなかった時は君たちのプリンセスの力をいただくよ」

 

 勝利条件:宝のありかまで辿り着き、ドラムスから宝を奪うこと

 敗北条件:勝利条件を満たさない場合

 

 ルールはこれだけです。単純ですね。

 しかし、単純なルールには抜け穴が生じますし、解釈を変えることで自分の都合のいいルールに変えることも容易になります。

 

 メンバーたちが見事「宝のありか」までたどり着き、ブルーキャットが宝を奪おうとしたそのとき、ドラムスは現れます。

 

 このとき、プルンスが「勝負はこっちの勝ちでプルンス」と勝利宣言をしますが、ドラムスはそれを否認します。

「いいや、まだだ。まだ、最後のトラップが残っているのさ」といって。

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出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第17話(C)ABC-A・東映アニメーション

 

 宝のありかまではたどり着いたものの、「宝を奪う」という条件を満たすことができないまま、勝負は継続します。

 そして、ドラムスは自らの宝を次々に破壊していくのです。

 

 なぜそんなことを?

 知的なドラムスは、こういうつもりだったのではないでしょうか。

 

宝は破壊された。

奪うことのできなかった君たちの負けだ、と。

 

 また、龍のトラップはブルーキャットやプリキュアたちを攻撃することはありませんでした。これも、宝さえ破壊してしまえばドラムスさんの勝利が揺るがないのであれば、わざわざブルーキャットたちを攻撃する必要がなかったからだと考えられます。

 

 ドラムスさんは最初からこのシナリオを予想していたのかもしれません。

 あまりにも狡猾で、ずる賢く、そして知的。

 知的なドラムスさん、痺れませんか?(私は痺れました)

 

その者が強者かどうかは敗北した時に分かる

ドラムス

出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第17話(C)ABC-A・東映アニメーション

 そんなこんながありつつも、最終的には敗北を喫したドラムスさんでしたが、その後の対応が実にスマートでクレバーでした。

 素直に敗北を認め、助けてもらった礼に「宝は好きなだけ持って行っていい」とまでいうわけです。

 

 さもしい人間ならこんなこといえませんよ。

 この余裕。この潔さ。この風格。

 いいキャラしてますよね、本当に。

 

 T.Tさんの考察の原文は、スタプリ17話の感想考察(前編)の記事の最下部にある「コメント欄」に掲載されています。

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知的なドラムス考察のまとめ

 というわけで、この記事をまとめると下記の通りです。

  • オークションでの立ち回りが戦略的
  • 熱くなりかけたときにゲームから降りられる冷静さ
  • お宝争奪戦で見せたドラムスの知的な策略
  • 負けを素直に認めるあたりに知的な強者としての風格を感じる

  

 スタプリのキャラクターの名前の由来一覧です(一覧とはいってない)

 由来となっている神話や民話、逸話などの紹介もしています。

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 まどかさんの闇落ち予想4つの根拠です。

 最近のまどかさんがとってもいきいきしていて、闇落ちポジションから離れて行っている気もしますが、それはそれで私は嬉しいです。

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 プリキュアもドラゴン兵団に(一応)加わったわけですし、ドラムスさんもいずれまた再登場することでしょう。そのときが楽しみです。

 

 最後になりましたが、T.Tさんに改めて謝辞を。

 とても素敵な考察を教えていただき、誠にありがとうございました。