ひぐらしのなく頃に 鬼騙し編の感想と簡単な考察(4話まで)です。
4話までのネタバレ注意です。
圭一は本当にレナに殺された?
鬼隠し編の4話で圭一はレナに殺されかけて、抵抗した結果、圭一はかろうじて助かって、レナは死んだ……というのが鬼隠し編のラストでした。
普通に見れば、そういうふうに見えます。
ただ、ひとつ気になるのは「圭一の視点」の信頼性の乏しさです。
私たちの見せられている描写がおそらくは「圭一の視点」を介したものなんでしょうが、「発症」している可能性のある「圭一の視点」は信頼性が乏しいです。ラストで展開されていた「レナに殺されかけているシーン」は、「発症」した圭一の見た幻覚であった可能性を否定しきれません。
また、ラストのシーンについては不自然な点がいくつかありました。
①腹を刺されまくっているはずの圭一が生き残ってる
普通、あれだけ腹をめった刺しにされたらすぐに死にそうなものですが、圭一は粘り強く生き残り、なおかつレナに反撃しています。アニメの表現だから…と片付けることもできるでしょうけれど、現実的な視点で見ると少し違和感があるとも言えます。
②病院での圭一が首に包帯を巻いてる
入院中の圭一ですが、首とかに包帯を巻いているんですよね。レナにはひたすら腹をめった刺しにされていたように見えましたが、なぜ首にあんな頑丈な処置を施しているのか、ちょっと気になりました。(私自身、このへんは医学的な知識があるわけではないので何ともいえませんが)
③レナもまた被害者のような扱われ方
お見舞いに来た魅音は、「レナは助からなかった」「圭ちゃんだけでも助かってよかった」というような証言を残していました。
でもこれって、レナが圭一を殺そうとしていたことを踏まえてみると、少し妙な言い回しです。まるでレナもまた、誰かに殺された被害者のようではないですか?
もしかすると魅音たちは、「レナもまた殺人者に殺された犠牲者」というふうに考えているのかもしれません。
第三者による殺人に、レナと圭一が巻き込まれて、圭一だけが助かった…というふうに魅音たちは考えているわけです。
ただ、警察が調べれば、圭一を刺した包丁にレナの指紋がベタベタついていたり、レナの持ってきた殺人のための道具の存在も分かっていたと思うんです。であれば、殺人者がレナであることは、警察には分かるでしょうし、魅音たち取り巻く人々にも伝わりそうなものなんですが……。
これらのやや不自然な点は、
・殺人を行った真犯人が別に存在していて
・真犯人がレナを殺して圭一も殺そうとした
・でも『発症』している圭一の視点ではレナに殺されそうになったと思い込んだ
と考えると、一応ロジックとしては成り立つんじゃないでしょうか?
もし真犯人が別に存在していれば、りかちゃんとさとこを殺されていたのも、もしかしたらその真犯人による殺人であったのかもしれません。
終わりに
令和版ひぐらし、面白いですね…。
まさか令和にひぐらしでドキドキできるとは思わず、勢いに任せて書いてしまいました。(雑ですみません)
鬼隠し編と思わせて、犯行に及ぶのは鬼隠し編における加害者役・圭一ではありませんでした、というわけで「鬼騙し」という名前なんでしょうか。ということは、次回の「綿騙し編」も、綿流し編とは犯人になる人物が変わるかもしれませんね。
今後の展開も楽しみです。