前編では、「多様性の受容」というテーマについてスタプリが切り込んだこと、ひかるの成長っぷり、秀逸だった心理描写などについて熱く語りましたが、割と真面目な話が続いてしまったことが否めません。
というわけで、今回は前編で語り足りなかったひかララの尊さやカッパードさんのイケメンさ、個人的に気になった小ネタについて明るく楽しく話をしたいと思います。
スタプリ13話のネタバレを含みますので、ご注意ください。
※記事が長くなったので、今回は前編(割と真面目な考察)と後編(ひかララがいかに尊かったかなど)で分けました。
- 制服姿のララに尊みを感じるひかるが尊い:入れ子構造
- 是が非でもひかるの隣の席が良い
- 二桁の計算ができないルンちゃん:サマーンについての考察
- カッパードさんのイケメンバンク
- スタプリの戦い方は頭脳派
- ひかララ・ザ・ベストオブベスト
- スタプリ13話の感想考察まとめ(後編)
制服姿のララに尊みを感じるひかるが尊い:入れ子構造
まずはじめに、制服姿のララルンちゃんの可愛さに心臓を鷲掴みにされた視聴者の方も少なくないでしょう。無論、私のそのうちの一人です。これはちょっと反則じゃあないでしょうか。
しかし、それは何も、テレビの前の大きなお友達だけに限った話ではなく、テレビのなかのお友達にとっても同様でした。
なんてったって、頬を赤らめちゃってますからね。この子。
視聴者の私にとっては、ララに尊みを感じるひかるが尊い、という入れ子のような構造が生まれるわけです。
是が非でもひかるの隣の席が良い
楽しそうに登校したひかるとララでしたが、教室に入ってからも二人はその仲良しっぷりを見せつけてくれます。
空いている席は、と詳しい説明を受けるより早く、ララは真っ先にひかるの隣の席に座ります。見てくださいよ、この嬉しそうな表情。
最初はあれだけ喧嘩をしていた二人が、ここまで仲良くなっています。
カルノリが現れて、「そこはおれの席だぞ」といってきた時なんて、ララはカルノリのことを道端にこびりついているチューイングガムでも見るような目で見ていましたからね。
ひかララ愛好家の紳士淑女の皆さんを一瞬にして敵に回したカルノリ容疑者は、このあともララに変なふうに絡んで女生徒から責められるわけですが、なんだかちょっとかわいそうだとも思いました。
というのも、カルノリはカルノリで、転校してきたばかりのララのことを気にかけていて、初対面であれだけ睨まれた後でも、「そんなに気負わず、気楽に、ノリでやろうぜ」というような感じでララに接していたからです。
デリカシーが足りないせいでみんなから責められるカルノリは、人のことを想って行動しているのに、事前に考えを説明しないせいで誤解されがちなどこかのピンクさんと、ちょっと似ているとは思いませんか?
二桁の計算ができないルンちゃん:サマーンについての考察
(タツノリが自分も二桁の計算くらいはできるぞといった時)
ララ 「オヨ!? 地球人すごいルン!」
ひかる「ララ!?」
ララ 「オヨ~…とうといルン」
尊いのは君だよ、君らだよ。
このシーンには、全国ひかララ協会の会員は総立ちになって突っ込んだことでしょう。
それはともかく、ララは二桁の計算ができないようです。
13話にしてようやく気付いたことですが、サマーン星で大人とみなされる年齢が低いのは、優秀なAIが常にそばにあるからかもしれませんね。
サマーン星では、自分の代わりにAIが考えてくれるし、判断もしてくれる。
AIの使い方さえ分かれば困ることもないので、教育期間も短くて済み、その分だけ大人と見なされるのも早くなる…というわけです。
ララはサマーン星では大人と見なされていますが、そのわりには言動はひかるたちと同じ子どものような感じです。
これは、サマーン人の精神的成熟が地球人より早いわけではなく、外的要因(AIの発達)によって大人の定義が引き下げられたことを意味するのかもしれません。
ちなみに、地球人は左右の指が合わせて10本だから10進数が定着したという説もあるので、触覚のあるサマーン人は12進数を使ってるかもですね(地球でも12進数はポピュラーです。時計やダース等)。
となると、ララは12+12はギリギリ暗算で解けるわけですね。すごいぞララルン。
カッパードさんのイケメンバンク
そして問題のカッパードさん。
ちょっと彼、前からイケメンではありましたが、今回も今回でイケメンすぎやしないでしょうか。かっこよすぎて震えます。
カッパードさんのイケメンバンクついては、あまりにもカッコよすぎるので別途記事にしたいと思います。(追記:書きました)
ちなみに、私がスタプリ13話のなかで2番目に好きなカットは下記のものです。
カッパードさんのウインクシーン。
かっこよすぎませんか?
このシーンを見ているとき、なんかちょっと地震を感じたような気がしたんですが、それは全国のカッパードファンの皆さんが震えたせいだと思っています(大嘘)
カッパードさんのイケメンバンクはまたぜひ見たいのですが、武器が変わればバンクも変わってしまう可能性があるんですよね。
カッパードさんのまた違うバンクを見れるのだとしたら嬉しさはありますが、ノリノリのカッパードさん(カルノリなのでノリノリ)もあと何回か見たい気もします。
というわけでカルノリ、あと2,3回ほど頼むよ(負のイマジネーションを送りながら)
(追記)カッパードさんのイケメンバンクを褒めちぎるだけの記事を書きました(画像あり)。ほんとカッコいい。何回でも見れる。
スタプリの戦い方は頭脳派
スタプリメンバーが頭がいいのは、これまでの戦いぶりや、駄目だと思ったら速やかに撤退した第11話などを見ても分かりますが、今回の頭脳もキレッキレでしたね。
何がどう切れていたかというと、
- 最初えれなとまどかが殴り掛かるがサーフボードバリアに阻まれる
- 物理攻撃は効かないことを瞬時に悟る
- サーフボードバリアを使わせるために、あえて物理攻撃のソレイユシュートとセレーネアローを発射
- カッパードが再びサーフボードバリアを張る
- その隙にひかるがララを飛び込ませる
- バリアを無視できるミルキーショックをヒットさせる
スタプリの4人は、上記を瞬時の判断で行ったわけです。考えていられる時間なんてほとんどなかったですし、綿密な相談どころか、ろくな会話もせずにです。
すごすぎる。
①物理的な攻撃は効かないことを悟る
— 金色 (@konjikinohiru) April 28, 2019
②サーフボードバリアを使わせるためにあえて物理攻撃のソレイユシュートとセレーネアローを発射
③防御体勢になっている隙にララを飛び込ませる
④バリアを無視するミルキーショックで倒す
これらを瞬時の判断で行えるスタプリの4人、優秀すぎないですか#precure pic.twitter.com/focbUYF8RP
ついでにいうと、カッパードさんもサザンクロスショットを放つモーションのあいだに、ちゃっかり逃げてますからね。
スタプリ第11話ではひかるのスターパンチのモーション途中にペンを奪っていましたが、カッパードさんは相手のモーションを待つような、「ぬくぬくとした」「プリミティブな」戦い方はしないのです。
ひかララ・ザ・ベストオブベスト
ルンちゃんの今回の落ち込みについての考察や分析は、前編で詳しく書きましたので省略します。
いろいろあったけど元気を取り戻したララルンの表情、めちゃめちゃいい笑顔だと思いませんか?
よく見てみると、AIのグローブもつけていない(いつもは右手につけている)ことが分かりますね。
初日こそ勇気を振り絞ってAIを置いていったララでしたが、翌日には耐えられずにAIをつけていました。ですが、ひかるからの励ましもあり、最終的にはAIを外しました。
この時点でもう涙が止まらないんですけど、ここでもう一度ララの右手に注目していただきたいんです。
ひかるの手をぎゅっと握っていますよね?
何がいいたいのかというと、ララはAIをつける代わりに、ひかるの手を握ることを選んだということです。
ララはAIに頼ることをやめ、ひかるを、大切な友達を頼ることにしたわけです。
このあまりにも尊すぎる事実が、風前の灯の命であったひかララ教徒の私を嵐のごとく吹き飛ばし、そのまま大気圏に突入していった私は摩擦熱によって無事塵となりました。恥の多い人生を送りすぎですね、私。
ただ、考えてみれば、AIは確かにララにとって頼れるパートナーではありましたが、ララの悩みの根本に寄り添ってくれる良き友人ではなかったんですよね。
AIは問題に対する答えを知っているかもしれませんが、悩みを抱えるララを救うことはできませんでした。けっきょく、ララを救ったのはAIほどの知識を有さない、プリミティブな惑星に生きるひかるでした。
そしてこの事実は、スタプリという作品において重要な意味を持つようにも思うのです。
スタプリ13話の感想考察まとめ(後編)
- 制服姿のララに尊みを感じるひかるが尊いという入れ子構造
- 是が非でもひかるの隣に座ろうとするララが尊い
- カルノリはひかるにちょっと似ている
- カッパードさんのイケメンバンクが超カッコいい
- スタプリは敵も味方も戦い方が頭脳派
- ララは頼る先としてAIではなくひかるを選んだという尊い事実
ひかララの描いてきたこれまでの尊い軌跡について、考察や独自の解釈を付け加えながらまとめたものです。
ひかララの変身バンクには5つの類似点と1つの相違点があって、これがたまらなく尊いのです。
星奈ひかるはその名の通り、人の心を優しく照らす光なんだなと、改めてそんなことを思った、スタプリ第13話でした。
スター☆トゥインクルプリキュアの感想考察は毎週更新中(最近は月~火曜)ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
長々と読んでいただき、誠にありがとうございました。
Twitterもやってますので、お気軽に絡んでいただけると幸いです(最近は9割スタプリのことをつぶやいています)。