前編では香久矢まどかさんことについての内容が主だったので、後編ではマオを中心とした感想考察をしていきたいと思います。
この記事はスタートゥインクルプリキュア15話の感想考察です。ネタバレを含みますので、ご注意ください。
前編の感想考察はこちら。
- マオまどの萌芽:マオと香久矢まどかの関係性
- マオの正体は?バケニャーンとの関係と目的
- 宇宙怪盗ブルーキャットはマオではない説
- マオの真の姿はアイドル?宇宙怪盗?それとも猫?
- ついに手にした射手座のスターカラーペン
- ゼニ―星ではアルファベット(英語)が使われている謎
- 星座のつながり:ドラムスは意味ありげにスターカラーペンを見つめる
- スタプリ15話のカットイン演出、好き
- スタプリ15話の感想考察まとめ(後編)
マオまどの萌芽:マオと香久矢まどかの関係性
前編での考察では、香久矢まどかが最初マオ様に興味を示していない描写があったと説明しました。
ところが、オークションの前座であるマオのライブが始まると、一転してまどかさんはマオのパフォーマンスに表情をきらきら輝かせます。
まどか「こんな見事なパフォーマンス 初めてです」
拍手もしていて、すっかり魅了されてる様子が分かります。
もしまどかさんがアイドル文化を知らなかったのであれば、今回見たマオのライブはまさに衝撃的だったはずです。
マオと対峙する香久矢まどか
しかし、まどかさんがマオに好意を寄せたかと思いきや、マオが宇宙怪盗ブルーキャットであることが発覚します。
つまり、
- まどかはマオに無関心
- まどかはマオに熱中する
- まどかはマオと敵対する
というマオまど三段跳びを、たった1話にして決めてきたわけですね。
また、二人はスターカラーペンを狙う者同士として対峙するわけですが、このカット、めちゃめちゃカッコよかったです。
スタプリ15話ではこういうカットインが多用されていて、すこぶる痺れました(後述)。あまりのカッコよさに、ひーひーいいながら視聴していた方も少なくないことでしょう。
しかし、ちょっと待ってください。
刮目すべきポイントはこれだけではありません。
マオはまどかの手を振り払い、掴み返す
まどかさんとマオ様が転落したとき、最初はまどかがマオの手を掴んでいましたよね。
まどか「ペンはプルンスの気持ちのこもったドーナツで勝ち取ったもの 返してもらいます」
しかし次の瞬間には、マオはまどかの手を振り払います。
そしてまどかの手を振り払ったマオは、今度は自分からまどかの手を掴みに行きます。
マオ 「それって私のためのドーナツでしょ だったら私のものでよくない?」
え、めっちゃ良くないですかこれ
マオがなぜこんなことをしたのか、なぜこのような描写がされたのかというと諸説あるでしょうが、おおむね次の通りではないかと考えます。
- 自らの優位性を誇示したいがゆえの行動
- 自分は捕まる存在(へまをして逮捕されるような怪盗)ではなく、捕まえる存在(狙った獲物は必ず盗み出す怪盗)なのだというマオの意思表示
- まどかに触れたかった
また、続くシーンでは、こんなやりとりが交わされます。
まどか「屁理屈です」
マオ 「屁理屈で競り勝ったくせに」
カッコいいいいいいい!
台詞回しもカッコいいですし、会話と動作とぴったりマッチしてるところも最高です。このシーンに大興奮したのは私だけではないはずです。
マオがいいキャラしすぎててつらい。
※ちなみに、マオのメガネにまどかの顔が映る演出も最高でした。まどかの表情は真剣そのものなのに、マオは微笑を浮かべています。この対比がたまらなく良き。
あなたはえれまど派?マオまど派?それとも...?
狙った獲物は必ず盗む。
それが怪盗ブルーキャット・マオなのだとしたら、いつか、まどかの心も盗んでしまうかもしれません。
えれなさん、これはうかうかしてられませんよ。
マオにとんでもないものを盗まれる前に...フレフレ、えれな。
他にも可能性は無限大にあると思いますが、みなさんは何派でしょうか?
ちなみに私は、えれまどーマオまど派で、二人がまどかさんを取り合っているところを観葉植物になって眺めていたい派です(罪深)
今回はひかララ要素は少なめではありましたが、変身シーンが毎回尊いので、私はそれだけでもけっこう満たされています。
マオの正体は?バケニャーンとの関係と目的
さて、「マオ様は実は宇宙怪盗ブルーキャットでした!」「マオは会ったことのないはずのアイワーンのことも知っているし、プリキュアのことも知っているよ!」という描写があり、マオの正体が何なのか気になってしかたがない方も多いはずです。
バケニャーンとの関係性に限っても、色んな考察ができます。
とりあえず簡単に、下記の仮説を立ててみました。
- マオ=バケニャーン説
- マオ=バケニャーンの姉or妹or同族説
- マオとバケニャーン二重人格者説
目的としては、前編の考察記事でも書いた「惑星レインボー」が関係している可能性がありそうです。
それぞれの仮説の詳細については、長くなりそうなので後日あらためて記事にしたいと思います。
→書きました(2019年5月14日)
バケニャーンの正体については、昔にこんな仮説と予想をしていました。答え合わせは、もう少し先ですね。
宇宙怪盗ブルーキャットはマオではない説
いや、マオじゃないの?
とお思いになるかもしれませんが、よく考えてみて欲しいのです。
マオは頭の回転が早く、なかなかの切れ者です。
であるなら、マオがあっさりとブルーキャットだと自己紹介したことは、何らかのミスリードである可能性も十分にあります。
マオはプリキュアがスターカラーペンレーダーを持っていることを知っていたともとれる発言もしていました。変身前のひかるたちがプリキュアであることも知っていたので、ペンのレーダーの存在も知っていてもおかしくはありません。
もし事前に知っていたとすれば、追われれば見つかるのも分かり切っていたはずです。だとすると、マオは「わざと」プリキュアに見つかったという可能性すらあります。
付け加えるなら、マオほどの切れ者であれば、あの状況でも適当な言い訳をして逃れることもできたかもしれません。
プリキュアに怪盗だということがバレたら、せっかく築き上げてきた宇宙アイドルという立場も危うくなるので、もう少し粘ってもおかしくはないはずです。
いやいや、そうはいってもマオはブルーキャットに変身してたやん。
それはそうなんですが、それはそうとしても、たとえば次のような仮説であれば矛盾なく打ち立てることができます。
- ブルーキャットは複数人いる説
- マオは偽者のブルーキャット説
ブルーキャットは複数人いる説
1の場合だと、バケニャーンとマオが別人かつ、バケニャーンもマオも宇宙怪盗ブルーキャットという複雑な構造も考えられます。
あるいは、マオの同族たちの多くは盗賊で、おのおの盗みをするときには「ブルーキャット」に化けているのかもしれません。
実際、あの規模のオークションのお宝を洗いざらい盗み出すのは、さすがのマオでも一人では難しいかもしれません。
複数犯であったと考えれば、ごく自然であります。
また、この説の面白いところは、マオが怪盗として捕まってしまったときに、バケニャーンが颯爽と助けに来れるところです。
バケニャーンはいうわけですよ。
「いつ、ブルーキャットが一人だと言いましたか?」と、ブルーキャットに変身しながら。
胸熱すぎる。
マオは偽者のブルーキャット説
2の根拠は、マオがご丁寧に「ブルーキャットが盗みましたよカード」を置いていったことです。普通に考えれば、怪盗が盗みを自分の仕業だということに何らメリットはありません。
では、なぜマオはわざわざ「自己紹介カード」を置いていったのでしょうか?
怪盗のお約束といえばお約束ですし、マオは自己顕示欲が強く、自分の仕業だと主張したかった…と考えるのもあるでしょうが、マオは偽者のブルーキャットで、本物に罪をなすりつけたかったと考えることもできるはずです。
あのカードさえ置いていかなければ、今回の盗みがイコール宇宙怪盗ブルーキャットの仕業であるとバレるのも時間を要したはずで、プリキュアにバレることもなかったかもしれませんしね。
ここまで考えたとき、私はある事実に気付いてしまいました。
あ、私、沼にはまってるな…と(今更)
この説が正しい確率は…一般人がプリキュアになれる確率と同じくらいでしょうか。
マオの真の姿はアイドル?宇宙怪盗?それとも猫?
アイドル姿のマオは、香水を使って宇宙怪盗ブルーキャットの姿に変身していましたが、マオの真の姿は果たしてどれなのでしょうか?
- マオの真の姿はアイドル
- マオの真の姿は宇宙怪盗
- マオの真の姿は猫型
- マオの真の姿はまだ未登場
マオの持っていた香水が「仮の姿に変身するためのもの」だとしたら、マオの真の姿は怪盗のそれでないことは確実です。なんせ、目の前で香水を使っていましたからね。
また、序盤でフワがアイドル姿のマオと会った時「マオ、いいにおいフワ~」といっていたので、その時点で既に香水を使っていたことがうかがえます。
つまり、アイドル姿も真の姿ではない可能性が高い。
こう考えていくと、マオの真の姿はバケニャーンのような猫型であるという仮説が浮上します。
もっとも、バケニャーンのような猫型の姿すら、仮の姿である可能性も残されています。そうなると、もはや何が真の姿なのか、現時点では予測不能です。
ついに手にした射手座のスターカラーペン
香久矢まどかさんが射手座のプリンセススターカラーペンを手に入れるのは、もう少し先なのかなと思っていましたが、案外早く手に入れることができたようです。
射手座のセレーネアローを射るまどかさん、すっごいカッコよかったですね。オークションのときの表情もですが、今回はまどかさんが全体的にイケイケで最高でした。
まどかさんも、スタードーナツの美味しさを知ったり、父親・冬貴の背中からオークションでの戦い方を学んだりと、成長している姿が見て取れます。
少しずつ、心に余裕ができてきている証拠でもありましょう。
最初のころは「まどかさん、闇落ちしたら面白そう」と妄想していましたが、今のところは順調に前に進んでいるようで、それはそれで何よりです。
ゼニ―星ではアルファベット(英語)が使われている謎
小ネタです。
オークションの舞台となった建物の看板には、明らかにアルファベット(英語)をモチーフとした言語が使用されていました。
形は多少異なりますが、「SPACE AUCTION(スペース・オークション)」と読むことができます。
また、プルンスの回想シーンのトラックにも、アルファベットが使われていました。
こちらは「GALAXY DRIVER(ギャラクシー・ドライバー)」ですね。
遠く離れた別の惑星で、なぜアルファベットと似たような言語が使われているのでしょうか?
次のような仮説を考えてみました。
- ゼニ―星などの惑星では、最近地球の言語が流行っている(日本人が日本の店名に英語やフランス語を使うようなイメージ)
- そもそもアルファベットはもともと他の惑星から地球に伝来したもの
- 大昔、地球のアルファベットが他の惑星に強い影響を与えた
- 地球に生きる人間と、他の惑星に生きる知的生命体の先祖は、昔一緒に暮らしていた(もしくはルーツが同じ)
- とりたてて意味はない
いずれにしても、地球は異星人たちとけっこう交流があることが分かりますね。
まどかの父・冬貴の職場も、内閣府宇宙開発特別捜査局…宇宙開発というくらいですし、総理大臣や大統領クラスの要人は、裏で異星人とコンタクトを取っているのかもしれません。
ただ、羽衣ララさんは、少なくとも日本語が読めないようです。
となると、伝わっているのはアルファベットだけの可能性もあります。
あるいは、アルファベットが伝わっているのは一部の惑星だけという可能性も。
何気ないカットではありますが、ミステリやSF作品では作中の小道具に重要な意味が含まれていることもあるので、つい注目してしまいます。
スタプリもあっと驚く仕掛けをしているのかもしれません。
その確率は…0.000000012%くらいでしょうか。
星座のつながり:ドラムスは意味ありげにスターカラーペンを見つめる
今回はアイワーンのダークペンによって、ドラムスがノットリガー化させられていたわけですが、正気に戻った後のシーンが意味深でしたね。
スターカラーペンがキラーンと光り、それをドラムスが見つめます。
- ドラムス再登場の伏線
- ペンを近くで見て何かに気付いた
- ペンに描かれたプリンセスの絵を見て何かに気付いた
- 他のペンの所在に心当たりがある
といったことを考えましたが、1の再登場は普通にありそうですよね。
オークションで出品されていた時にはこのような表情はしていなかったことなどを考えてみると、いずれにしても「何かに気付いた」ことは確実であるように思います。
いずれこの先、ピンチに陥ったプリキュアを、これまで関わってきた異星人のドラムスたちが救う場面があるのかと思うと既に泣きそうです。
スタプリ15話(前編)の感想考察記事でも触れた話題ですが、スタプリでは宇宙や星座がテーマとなっているだけあり、「人と人とのつながり」が非常に重要視されています。
夜空に浮かぶ星は、1つだけだと孤独で頼りない煌めきしかないかもしれませんが、想像力を使って他の星とつなげてみると大きな星座ができます。
人と人とのつながりが、大きな力となる。
人と人、人と異星人、異星人と異星人、あらゆる垣根を超え、あらゆる価値観を超え、そして宇宙を超えてつながっていくその様は、まさしく星座のつながりのようであり、私の胸を強く打ち付けてやみません。
スタプリ15話のカットイン演出、好き
まどかとマオのカットインは既に紹介しましたが、他の場面でのカットインも個人的にはとても好きでした。
星奈ひかるさんもアイワーンちゃん様もかわいくて最高です。
私としてはとても好きな演出で、胸が高鳴りました。
というか、今回は他にもライトの演出や、影絵の演出などなど、全体的にめちゃめちゃカッコよかったです。
めちゃめちゃカッコよかったです(2回目)
※ カットインとは、それまでの画面に割って入るようにキャラクターの姿や表情などを挿入させる、ゲーム的な演出の手法です。
RPGや対戦ゲームなどで必殺技を使う際、そのキャラクターの姿や表情が割り込むように表示される演出がありますよね。あれです。
スタプリ15話の感想考察まとめ(後編)
- 香久矢まどかとマオの今後の関係性に期待
- マオがいいキャラしすぎててつらい
- マオの真の姿についての4つの仮説
- 宇宙怪盗ブルーキャットはマオではないかもしれない
- ゼニ―星でアルファベットが使われている謎
- スタプリのカットインの演出めっちゃ良かった
前編の記事はこちらから
スタプリ14話では天宮えれなさんが輝いていました。細かい描写に目を向けてみると深い意味がこめられていて、とても良かったです。
最近はアイワーン様やテンジョウさんがご活躍されていたので、ここでちょっとカッパードさんのイケメンバンクの振り返り。ほんとかっちょよかった…また見たい…。
大大大満足のスタプリ15話でした。
マオはほんと良いキャラしてるし、バケニャーンも好きですので、マオ=バケニャーンだとどちらかが消えてしまうかもしれず、ちょっと悲しさもありますね。
マオやバケニャーン周辺についての考察は、また後日記事にしたいと思います。
長々と読んでいただき、誠にありがとうございました。
※他のスタプリの感想、考察記事については、このページのいちばん下にある「プリキュア考察」のボタンか(スマホ版)、いちばん上の「プリキュア感想考察」のボタン(PC版)から移動できます。