金色の昼下がり

子持ちのFP2級がプリキュア(スタプリ)について割と全力で感想・考察・分析するブログ。書籍や映画のレビュー、節約キャンペーン情報もあります

スタートゥインクルプリキュア 19話 感想 全力考察 ブルーキャットの犯した罪(前編)【スタプリ】

 スタプリ19話、とうとうバケニャーンの正体が発覚しましたね。バケアイの人たちが倒れていないか心配です。

 私? 私は床にひれ伏しながらいまこの記事を書いています(白目)

 

 この記事はスター☆トゥインクルプリキュア19話の感想や考察、分析をしたものです。スタプリ19話のネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

(長くなったので、今回も記事を2分割しています)

 

後編の記事はこちらから

 

※バケアイの人たち=バケニャーンとアイワーンのコンビが好きな人たちのこと

 

 

レインボー星人は石になっていた

出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第19話(C)ABC-A・東映アニメーション

 惑星レインボーの住民の安否についてですが、ひょっとして「惑星レインボーの宝」がイコール「レインボー星人」なのでは?

 という一抹の不安が胸に張り付いていたので、今回はそれがペリッと剥がれてくれて安心しました。

 

 仮に惑星レインボーの宝=レインボー星人だったとすると、レインボー星人全員を救い出すことは極めて困難になります。

 単純に集めるのが大変だというのもありますが、宝石というのは研磨したり加工したりされ得るものですし、壊れたりなくしたりということも当然あるでしょうから、なかには永遠に失われてしまう魂もあったはずです。

 

 そういう意味では、惑星レインボーの住民は「普通の石のように固まって」「その胸には想像力が残っている」というのが分かったことは、大いなる救いだったと思います。

 

バケニャーンは女の子(ブルーキャット)だった

バケニャーン、変身

出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第19話(C)ABC-A・東映アニメーション

 謎多きアイワーンちゃんの執事・バケニャーンがとうとうその正体を明かしました。バケニャーンはブルーキャットでした。

 

出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第19話(C)ABC-A・東映アニメーション

アイワーン「バケニャーンはどこだっつーの! いつ入れ替わったっつーの!」

ブルーキャット「本当におめでたいわね いないのよ もともと バケニャーンなんて」

 

 バケニャーンなんて最初から存在しなかったのです。

 もう一度言います。

 バケニャーンなんて最初から存在しなかったのです。

 

…っ…っぁ……あああぁぁああああ(慟哭)

 

 好きなキャラが死んだわけではない。でも、存在すらしていなかったなんて。

 もっとも恐れていた事態になってしまい、バケアイも好きだった私は、膝を折り、地にひれ伏し、顔を上げることもできないまま、魂の底から慟哭し続けることしかできませんでした。

 

 しかし、私は神にすがる気もなければ、悪魔に忠誠を誓うつもりもありません。

 悪態をついて暴れるつもりもありません。

 私の心に灯ったのは、「決意」という炎です。

 非存在だと明言された「バケアイ」を存在させるための超理論を作中描写から構築するのだという、見苦しく、往生際の悪い、身も蓋もない決心です。

 

 2019年6月9日、それはバケアイ好きが死んだ日。

 そして、ゾンビのごとく、泥の中で再び息を吹き返す日。

 

 というわけで、今後はバケニャーンは存在している説についての考察をしていきたい所存です(死に物狂い)

 

※しかし「バケアイ」が消えたとしても、今度は「ブルアイ」という禁忌の組み合わせが爆誕するわけでして、「これはこれで尊いな…」という感情も渦巻いています。というわけで、ブルアイはブルアイで考察してみたいです。罪深いな私さすが罪深い。

 

 下記の2つの記事は、過去にバケニャーンの正体についての考察したものです。当時の限られた情報のなかで考察したもので、そこそこいい線いっている気もしますが、正解かどうかというのは割とどうでもよくて、限られた作中描写から考えるその過程が非常に楽しいのです。

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「復讐」か「救い」か:ブルーキャットとノットレイダーの対比構造

 ブルーキャットが盗みをしている理由は次の2点であることが明らかになりました。

  1. 石になってしまったレインボー星人を救うこと
  2. レインボー星人にとって大切な宝物を取り返すこと

 

 母星を滅ぼされ、大切な仲間たちを滅ぼされたブルーキャット。

 この点、ノットレイダーたちも同じような事情を抱えています。

 

 たとえばカッパードさんは「母星を奪われた」というような発言をしていました(スタプリ10~11話)。

 奪われたから奪う。

 そういって、カッパードさんはノットレイダーに身を捧げ、復讐の鬼と化します。ノットレイダーは「やられたことを誰かにやる」ことで自分を保とうとしている存在であるわけです。

カッパード

出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第10話(C)ABC-A・東映アニメーション

 

 しかし、ブルーキャットは違います。

 たとえ母星を滅ぼされ、仲間を石にされてしまっても、諦めることなく、大切なものを救うために一人で戦ってきたのです。

 

 また、ブルーキャットは非道な行為をしたアイワーンのことを憎んでいる描写もあまりありませんでした。彼女の目的はあくまでも「石になった仲間を救うこと」に焦点を当てていて、「アイワーンに復讐すること」はそれほど考えていないことがうかがえます。

 

 つまり、ブルーキャットを動かす原動力となっているのは、「復讐」ではなく、「救い」であることが分かります。

 

 プリキュアの力の源は、「大切なものを守ろうとする想い」にあります。

 プリキュアの力は、決して復讐のためのものではありません。

 大切なものを守るための力なのです。

 

 そう考えると、ブルーキャットがプリキュアになるのも、ある意味、必然であるように思えます。

 

「プリキュアが戦う理由」というヘビーな話題を、どこまでも軽やかに、美しく描写していたスタプリ17話は「とんでもなくすごい」回でした。

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両者の類似点:目的のためなら手段を選ばず

 しかし、ブルーキャットとノットレイダーに類似している点が1つあります。

 それは、「目的のためならば手段を選ばない」ということです。

 

 今回のスタプリ19話でいうと、プリキュアたちに助けられ、手を差し伸べられたにもかかわらず、ブルーキャットはそうした恩を仇で返します。

 すべてのペンを奪い、フワ(4人にとって大切なもの)をも奪ったわけです。

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出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第19話(C)ABC-A・東映アニメーション

 

 また、ブルーキャットはこれまでも罪を犯し続けてきました。

 それは、「窃盗」という罪です。

 もちろん、下記のように大義名分がないわけではありません。

  1. 自分たちの宝物を取り戻すため
  2. 貧しい人たちに分けるため

 

 しかし、大義名分はあったとしても、窃盗は窃盗です。

 正当な手段で手に入れた宝(大切なもの)を盗まれた人たちは、さぞ悲しんだことでしょう。

 

 ここで、アイワーンの目的は「悪」で、ブルーキャットの目的は「善」だからいいのでは? と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、その思考は地獄へと続く道を舗装することになりかねません。

 

 たとえば、もしアイワーンが「母星の危機を救うために研究している」のだとしたら、これまでの悪行は正当化されるでしょうか?

 仮にアイワーンの母星の人口は100億人だとして、100億人を救うためなら惑星レインボーの住民1800人を犠牲にしてもかまわないのでしょうか?

 

 功利主義者は「構わん、やれ」というかもしれませんし、それはそれで一つの正義として考えられ得るものかもしれません。

 しかし、少なくともスタプリは「違う」といいます。

 スタプリの示そうとしている「正義」は、そうではないと。

 

大切なものを奪ってもいい理由にはならない 

 その根拠となるのは、「聖なる骨」を奪うことを諦めたスタプリ8話です。

 全宇宙の平和のため、スターカラーペンは必要なものでした。

 しかし、キュアソレイユは「聖なる骨」を奪うことを拒みます。

 

 たとえどんな目的があったとしても、全宇宙の平和とった崇高な目的があったとしても、だからといって目の前の人の「笑顔」を、「大切なもの」を奪ってもいい理由にはならないのだといって。

 

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出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第8話(C)ABC-A・東映アニメーション

  スタプリ8話の振り返り。トロッコ問題や功利主義の解説もしています。

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「人」はデータではない

 また、今回のスタプリ19話においては、ララがとても熱い台詞を放っていました。

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出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第19話(C)ABC-A・東映アニメーション

ララ「この星の人たちはデータじゃないルン!」

 

 惑星レインボーの人口は1800人と、地球規模でもそうですが、宇宙規模で考えたら極めて少ないものです。

 たった1800人、それだけの人数が犠牲になるくらいなら、たいしたことではないだろう…。他の崇高な目的のためなら、たかが1800人の犠牲は許されるはずだ…。

 

 そのような考えもまた、ララは否定するわけです。

 1800人だろうが、1人だろうが、そんな数字は関係ない。

 人はデータではないのだと、力強く叫びます。

 

 したがって、たとえアイワーンがいかなる同情すべき事情を抱えていようとも(抱えていなくとも)、レインボー星人を犠牲にしてもいい理由にはならないのです。

 

 いかなる理由があろうとも、その人の大切なものを奪ってもいい理由にはならない。

 それこそが、スタプリの示そうとしている正義であるからです。

 

ブルーキャットの犯した罪

 しかし、これまでスタプリの示してきた「正義」に当てはめるならば、ブルーキャットはまさしくその正義に抵触しています。

 大義名分こそあっても、他人の「大切なもの」を奪ってきたことには変わりないからです。

 

 まだ、マフィアが非合法的な手段(他人から奪ったなど)で集めていた宝を取り返すために盗むのであれば筋は通るかもしれませんが、ドラムスさんなんかは合法的な手段(オークションなど)で宝物を購入していましたよね。

 

 それを盗んで貧しいものに分け与えたりするのは、明らかにスタプリの正義に反するものです。えれなさんが宇宙平和のために「聖なる骨(スターカラーペン)」を奪うようなものです。

 

 つまり、ブルーキャットはスタプリにおける「罪」を犯しているわけです。

 ブルーキャットはこの罪とどう向き合えるか、あるいは向き合わないのか、あくまでも己の義を通し、えれなさんたちとは異なる新たな正義を提示するのか…。

 

 ブルーキャットというキャラクターがどう動くか、それはスタプリという作品の根源にも関わってくるでしょう。

 

もう一つの正義:ブルーキャットが盗みを反省しない場合

 ただし、「多様性」の観点から考えると、スタプリはえれなさんたちの「正義」を唯一のものとして扱わず、ブルーキャットの義賊的行為もまた一つの「正義」であるという方向性を目指している可能性もあります。

 

「正義」は一つではなく、ときには「綺麗ごと」では解決できない問題もある。ゆえに、ブルーキャットは自身の「盗み」という罪を反省することはなく、むしろ自信をもって「これがわたしの正義だにゃん」というわけです。

 

 スタプリがそういった終着点を目指しているのだとしたら、それはそれで「すごい」ことであり、後々まで語り継がれる「伝説」を新たに残すことになるでしょう。

 正義は1つではなく、プリキュアの正義すら1つではない。

 世界観を宇宙にまで広げたスタプリだからこそ、より説得力をもって語り得るテーマともいえます。

 

 ファンとしては、いずれの方向に進んだとしても、応援せざるを得ません。

 

  ブルーキャットを救う際、4人のメンバーがどのような役回りをするかについて、作中描写から考察したものです。

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両手で顔を覆うひかるさん(かわいい)

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出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第19話(C)ABC-A・東映アニメーション

 

 小ネタです。

 ブルーキャットが「目を閉じて!」と叫んだとき、みんながいわれたとおりに目を閉じるわけですが、ひかるさんだけ両手で覆うようにして目を閉じているんですよ。

 だからどうした?

 

いや、かわいくなって…

 

 無理やり考えるならば、マニアックな知識のあるひかるさんのことです、即座に閃光弾が使われることを察して、ただ目を閉じるだけでは不十分かもしれないと考え、両手で目を守ったのかも…という考察もできないことはないですが、そんなことは置いといて、ここは「ひかるさんかわいいな」と思うことにしましょう。

 

 ちなみに他のメンバーの表情ですが、

  • えれなさんの目の閉じ方は凛々しくて素敵
  • ララは力の限りぎゅっと閉じててかわいい
  • まどかさんは落ち着いて冷静に閉じてて麗しい

 

みんなちがってみんないいですね。

 

 何この考察。

 

 

スタプリ19話の感想考察(前編)まとめ

 というわけで、この記事をまとめると下記の通りです。

  • レインボー星人は宝ではなく石になって少し安心
  • バケニャーンが最初から存在していなかった(悲しい)
  • ブルーキャットとノットレイダーは対比構造になっている
  • ノットレイダーは復讐を、ブルーキャットは救いを選んだ
  • ブルーキャットは「盗み」はこれまで示されてきた正義に反する
  • ブルーキャットは反省するか、それとも新たな「正義」を提示するか

 

 前回のスタプリ18話の感想考察です。

 親子回は涙なくしては見られませんね。神ってる対比描写などの紹介もしています。

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 ドラムスさんはドラ息子じゃないよという考察記事です。作中での描写からうかがえるのは、ドラムスさんはクールでクレバーなキャラクターだということです。

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 いや、正直今日(スタプリ19話放映日)という日を迎えるのが楽しみでしかたなかったんですが、同時にこれほどまでに不安で心落ち着かないのも珍しかったです(バケニャーンの正体的な意味で)。

 とりあえずいまは楽になれたので、また今度、バケワンの考察妄想記事を書きたいと思います。

 

 後編の記事では、データ至上主義者のララの成長、他に気になった描写などについての感想や考察を書き連ねていきたいと思っています。

→書きました(2019年6月12日)

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