金色の昼下がり

子持ちのFP2級がプリキュア(スタプリ)について割と全力で感想・考察・分析するブログ。書籍や映画のレビュー、節約キャンペーン情報もあります

スタートゥインクルプリキュア 20話 感想 全力考察 キュアコスモになった理由(後編)【スタプリ】

 この記事はスター☆トゥインクルプリキュア20話の感想考察(後編)です。

 スタプリ20話のネタバレがあるのでご了承ください。

 

※前編の記事はこちらから

 

(20話の感想は前編と後編で2分割しています。けっきょく中編は幻のまま消えました)

 

  

ブルーキャットとひかるは同じ:両者の類似点 

星奈ひかる

出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第20話(C)ABC-A・東映アニメーション

ブルーキャット「わたしとあなたは同じよ!」

 

 ブルーキャットはひかるさんの姿に化けることで、ララとまどかさんの攻撃を躊躇させ、逃げおおせていたことについては、前編の記事でも書いた通りです。

 さて、ここでブルーキャットがひかるさんの姿に化けたことには2つの大きな意味があります。

 

①フワの言葉をより印象付けるための演出

出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第20話(C)ABC-A・東映アニメーション

フワ「(ひかるは)ブルーキャットと同じフワ!」

 

 フワはいいます。「ブルーキャットはひかると同じ」だ、と。

 ブルーキャットが惑星レインボーの仲間を救いたいと思っているように、ひかるさんもブルーキャットたちのことを救いたいと思っている。その救いたい想いは同じなんだと、フワは指摘したわけです。

 

 ブルーキャットが手段を選ばずに仲間を救おうとしていたのはひかるさんたちとの相違点ではありますが、ひかるさんたちはボロボロになりながらもブルーキャットを救おうとしていました。

 つまり、「必死になって救おうとしている」ということは同じなのです。

 

 元々は自分の行為を正当化するために言った台詞が、今度は自分を救う台詞となってかえってくるこのシーンは、控えめにいって最高でした。

 

②ひかるとブルーキャットの類似性を強調するための演出

 ブルーキャットはプリキュアたちからスターカラーペンダントを盗むことはしませんでした。本当はプリキュアたちの身を案じていたわけですが、ララやプルンスからは「ブルーキャットがミスった」のだと誤解されています。

 また、ブルーキャットは事情を説明せずにペンを盗もうとするので、これまではどうしても戦いに発展していました。

 

 これって、どこかで見たことのある光景ではないでしょうか?

 本当は他人のことを想って行動しているのに、それが伝わらずに誤解される。

 ちゃんと説明しないから、誤解される。

 

 そう、まさに、少し前までの星奈ひかるさんの特性そのものです。

 

 ひかるさんは、ペンを探すためにドーナツ屋に情報収集しに行ったときは遊んでいるのだと誤解され(スタプリ3話)、ロケット修理に手こずるララをリフレッシュさせようとしたときもまた遊ぶのかと誤解されてきました(スタプリ6話)

 

 ブルーキャットとひかるさんは、こういった点においても、「同じ」であるのです。

 逆にいうと、「同じ」であるひかるさんだからこそ、ブルーキャットの本心に気付き、彼女を救うことができたともいえるかもしれません。

 

そして、ブルーキャットは救われる

f:id:kirinnekokun:20190624230653j:plain

f:id:kirinnekokun:20190624231935j:plain

f:id:kirinnekokun:20190624231952j:plain

出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第20話(C)ABC-A・東映アニメーション

ブルーキャット「本当お節介よ 誰も頼んでないのに いつもいつも…あなたは!」

 

 ブルーキャットは涙を流しながら叫びます。

 ここで注目していただきたいのは、「サングラスが落ちている」ということです。

 前編でも解説しましたが、スタプリにおいて、サングラスは彼女の本心を隠すための道具として用いられています。

 

 つまり、サングラスを失った彼女の叫びは、紛うことなき彼女の本心であり、嘘偽りのない魂の慟哭であるわけです。

 

 ※ちなみにこのシーン、落ちたサングラスに倒れるキュアスターの姿が映っているのがまた、そこはかとなく良いですよね。

 

 それだけではありません。

 もう一点、刮目して見るべきポイントがありまして、それはブルーキャットが「いつもいつも」といっている点です。

 

 実際、スタプリ17話では、惑星レインボーの宝をドラムスの魔の手から真っ先に守ろうとしたのはひかるさんでした。ブルーキャットはひかるさんに手を差し伸べられていたことをちゃんと覚えているのです。

 だからこそ、「いつもいつも」という言葉が咄嗟に出てくる。

 

 ただ、スタプリ17話では、ブルーキャットはひかるさんたちから差し伸べられた救いの手を拒絶しました。

 

f:id:kirinnekokun:20190528140545j:plain

出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第17話(C)ABC-A・東映アニメーション

 ブルーキャット「悪いけど任せられないわ 信じられるのは自分だけなんで」

 

 前回のスタプリ19話でも、ブルーキャットがひかるさんたちの協力を断り、ペンとフワを奪い取ったのは記憶に新しいことかと思います。

f:id:kirinnekokun:20190609153628j:plain

出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第19話(C)ABC-A・東映アニメーション

 

 いつもいつもひかるさんはブルーキャットのことを救おうとしていて、その度にブルーキャットはひかるさんの手を振り払っていたわけですが、20話に来て、とうとう、彼女は折れるわけです。いえ、折れるどころか、自ら救いの手を差し出すわけです。

 

感涙ですよ、これは。

 

 私はブルーキャットよりも泣いてしまいました。

 

 あと、ここでブルーキャットは「あなたは!」とひかるさんだけに向けて叫んでいるんですよね。ブルーキャットのなかで、着々とひかるさんの存在が大きくなっていていることがうかがえて、めっちゃ尊くないですか?

 ひかブルもひかブルで偉大ですね…。

 

 星奈ひかるさんに救われた人達の末路をまとめてみました。

 ついにブルーキャットも仲間入りですね。

www.konjikiblog.com

 

 

スタプリ10話との対比構造:キュアコスモになった理由

 突然ですが、皆さんはスタプリ10話を覚えているでしょうか?

 強化されたノットレイダーの幹部相手に敗北したあの衝撃的な10話です。

 

ブルーキャットはプリキュアを救わない:10話

 スタプリ10話においても、敗北したプリキュアたちの変身は解けていました。

 

 このとき、ブルーキャットはバケニャーンの姿で登場していました。ノットレイダー幹部の攻撃に叩きのめされ、目の前で倒れるプリキュアのことを見て、バケニャーンは何かしたでしょうか?

 

いいえ、何もしていません。

 

 静観していただけです。

 強いていうなら、アイワーンがダークペンを使おうとした際に、「テンジョウとカッパードの二人で十分です」との発言をし、ダークペンを使わないよう忠告しました。

 

 しかし、これもプリキュアの安否を気にして使わなかったわけではなく、「ペンによって得られる強大な力」で惑星レインボーの仲間を救いたかったというのが理由です。

 

 いや、ブルーキャットは無意識にプリキュアを救いたくて、ペンを使わせなかったという側面もあるのでは?

 という意見もあるかもしれませんが、プリキュアが全滅しかける最後の最後まで、バケニャーンは救いの手を差し伸べることがなかったのは紛れもない事実です。

 

 つまり、このときブルーキャットはプリキュアを見捨てていたわけです。

 

 スタプリ10話の考察です。なぜこのときプリキュアはノットレイダーに負けたのか?などについて考察しています。

www.konjikiblog.com

  

ブルーキャットはプリキュアを救う:20話

出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第20話(C)ABC-A・東映アニメーション

 10話でも20話でも、満身創痍のプリキュアたちは変身を強制解除され、倒れてしまいます。

 しかし、10話ではプリキュアを見捨てたブルーキャットが、20話ではプリキュアを救うために立ち上がります。

 

ブルーキャット

出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第20話(C)ABC-A・東映アニメーション

 

 目の前で倒れるプリキュアを見て、「みんなを救いたいんだ!」と叫び、巨大アイワーンからプリキュアたちを守ろうとするブルーキャット。

 

 スタプリの10話と20話は、美しい対比になっているのです。

 

 そして、ブルーキャットはキュアコスモに変身します。

 プリキュアを救いたいという想いの強さによって、彼女自身も伝説の戦士プリキュアになるわけです。

 

 

 ひかるさんたちに救われたブルーキャットが、今度はひかるさんたちを救う。

 涙なしには見られない、熱い熱い展開でした。

 

ブルーキャットは復讐をしない

 ところで、ブルーキャットは今回キュアコスモに変身できたわけですが、それはブルーキャットの「大切なものを守りたい」という想いの強さによるものです。

 ブルーキャットはノットレイダーたちによる侵略行為を受けて、惑星レインボーの仲間を救いたいと願い、そして今回、目の前で倒れているプリキュアを救いたいと叫びました。

 

 ブルーキャットの望みは今も昔も「大切なものを守りたい」というものであり、復讐や仕返しに焦点を当てたものではないのです。

 

 たとえばこのシーン。

出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第20話(C)ABC-A・東映アニメーション

 

 仲間の仇が、目の前で無防備に作業しています。ヤろうと思えばいつでもヤれるこの状況で、しかし、ブルーキャットは手を出しません。

 バケニャーンのこの表情を見ていると、復讐心や憎しみが微塵もなかったとはいいきれないかもしれませんが、ここでアイワーンをヤってしまったら仲間を救うための情報が失われてしまいます。

 

 ブルーキャットは復讐という私情を捨て、あくまでも「仲間を救うこと」を優先するのです。

 

 ところで、カッパードさんは自らの母星を侵略されたからこそ、他の惑星を侵略するのだという趣旨の発言をしていました。

 侵略されたから、侵略する。

 これがノットレイダーの行動原理です。

 

 しかし、ブルーキャットはどれだけひどい侵略を受けようとも、「復讐」の焔に身を投ずることはしません。「守りたい」という気持ちを忘れません。

 この点、ノットレイダーとは一線を画しているわけです。

 

キュアコスモの変身バンク

 キュアコスモの変身バンク、超絶かわいかったですね。

 それだけでなく、これがまた色んな意味を含んでいそうで、なんかもう「すごい」という感情しか湧いてきません。

 

 ブルーキャットの変身バンクについても語りたいことがたくさんあるので、詳しくは別途記事を書こうと思います。

 

 今回は一言だけ。

ブルーキャットの変身バンク

出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第20話(C)ABC-A・東映アニメーション

 

 かわいすぎない????

 

 あざといさすがブルーキャットあざとい。

 

(2019年6月29日追記)

 キュアコスモの変身バンクの魅力と考察を書きました。

 短い変身シーンのなかにも多くの意味がこめれてて、しかも超絶かわいいという、割ととんでもない変身バンクだなって思います。

www.konjikiblog.com

 

アイワーンはバケニャーンにバイバイできない

 今回、自らにダークペンを使って巨大化したアイワーンでしたが、見ていて痛々しさを感じたのは私だけではないはずです。

 

 というのも、アイワーンはバケニャーン=ブルーキャットだと暴露されてもなお、ブルーキャットのことをバケニャーンと呼んでいるんですよ。

 

アイワーン

出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第20話(C)ABC-A・東映アニメーション

アイワーン「バケニャーン…許さない…全部ぶっ壊してやるっつーの!」

 

 なぜこのとき、アイワーンは「バケニャーン」の名を呼んだのでしょうか?

 それは、アイワーンがバケニャーンとお別れすることができていないからです。アイワーンの心のなかには、まだバケニャーンがいるのです。

 

 さらにこのとき、アイワーンはダークペンで自らを黒く塗りつぶしたわけですが、常套句であるはずの「イマジネーションを塗り潰す」という言葉は使っていません。

 

アイワ―ン「ダークペン!黒く塗りつぶせっつーの!」

 

 アイワーンが塗り潰したのがイマジネーションではないのだとすれば、彼女は何を塗り潰したのでしょう? また、彼女はなぜイマジネーションを塗り潰さなかったのでしょう?

 

 バケニャーンを許さない、というのはアイワーンの本心といえば本心でしょう。

 しかし、発露される怒りの裏にあるのは、「バケニャーンに裏切られた悲しみ」です。信頼していたはずのバケニャーンから騙されていたということに対する悲哀です。

 

 では、なぜアイワーンが怒り悲しんでいるかというと、それはひとえにバケニャーンンのことを「大切に想っていた」から、すなわちバケニャーンが「好き」だったからに他なりません。

 というのも、憎しみというのはどうでもいいと思っている相手に裏切られて芽生えるものではないからです。曲がりなりにも大切に想っていたからこそ、憎しみが生まれるわけです。

 

 さて、ダークペンによってイマジネーションを塗り潰された遼じいは、宇宙や星に対する「好き」という感情を失いました(スタプリ6話)

 もしアイワーンがもし自分のイマジネーションを塗り潰してしまえば、バケニャーンに対する「好き」も失っていたかもしれません。

 

 であれば、アイワーンが「イマジネーション」を塗り潰さなかったのは、そういった愛憎混じったバケニャーンへの感情を失いたくなかったからであり、彼女はただ「傷付いた自分の心」に蓋をしたくて、悲しみという感情を塗り潰したのではないか…と、そんな妄想をしてしまうのです。

 

 アイワーンの抱える矛盾と3つの予想です。

 いま考えると、アイワーンは過去にも「大切に想っていた相手から裏切られた」経験があるのかもしれませんね。

 だからこそ、今回のバケニャーンの裏切りについてもめちゃめちゃ怒っている。

 ノットレイダーに加入た原因も、過去の「裏切られた」経験によるものなのかもしれません。

www.konjikiblog.com

 

マタークッキーは刺激が強い

出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第20話(C)ABC-A・東映アニメーション

 

 小ネタです。

 フワが「お腹が空いたフワ~」といったとき、ブルーキャットの手持ちの食料はこれだけでした。

 その名も、マタークッキー。

 

 ところが、ブルーキャットは「刺激が強い」という理由であげようとはしません。

 このことから、元ネタは次のものだと思います。

 

 マタタビ+バタークッキー=マタークッキー

 

 確かにブルーキャットの一族にとっては刺激的かもしれません。

 食べると酔っぱらった感じになるのでしょうか?

 

なにそれめっちゃ見たい

 

 もしレインボー星人たち以外にとっても刺激的なのであれば、ぜひまどかさんあたりに食べてもらいたいですね。「なんだか変な感じがします…」とかいってえれなさんと自重。そんな二次創作が読みたいです。

 

茶々を入れるカッパード

カッパード

出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第20話(C)ABC-A・東映アニメーション

 今回は少し離れたところからカッパードさんが茶々を入れる場面が数多くありましたが、よくよく見て見ると、カッパードさんが戦う場面というのはまったくありませんでした。

 

 目の前に大好きな星奈ひかるさんがいるにもかかわらず、ですよ?

 

 なぜカッパードさんが今回静観していたのかというと、「アイワーンの覚悟の強さをリスペクトしたから」だと考えています。

 実際、アイワーンが巨大化したときに、カッパードさんは「フッ…そこまでの覚悟とは…」と称賛するような言葉を漏らしています。

 

 カッパードさんについて語り始めるとこれもまた長くなってしまいそうなので、また機会を見て語ることができればと思います。

 

暗雲、土砂降り、そして虹

出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第20話(C)ABC-A・東映アニメーション


 今回の冒頭、地球の天候はひどい土砂降りのようでした。

 前回の冒頭では、暗雲が立ち込めていたので、

 

 暗雲→土砂降り

 

 となっていることが分かります。

 この天気の描写は、いうまでもなくプリキュアたちの状況や今後の展開を暗示しているものですが、では次回のスタプリ21話ではどのような天気になっているでしょうか?

 

 そのヒントは、オリーフィオの台詞にあります。

 

オリーフィア

出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第20話(C)ABC-A・東映アニメーション

「雨の後には美しい虹が輝く きっとわたしたちにも輝くさ 美しい虹が」

 

 きっと、次回では、美しい虹が輝くことでしょう。

 

 なぜ冒頭で春吉が登場しているのか?

 その理由について考察したものです。春吉は悪い人ではないのです。

www.konjikiblog.com

 

スタプリ20話の感想考察まとめ(後編)

  • ブルーキャットとひかるは「みんなを守りたいという想い」があるという点も同じだが、「説明せずに行動して誤解される」点も似ている
  • スタプリ20話は10話と対比になっている
  • ブルーキャットを動かすのは復讐心ではなく守りたいという想いであり、その点がノットレイダーたちとは一線を画している
  • アイワーンはバケニャーンが好きだった
  • 次回のスタプリではたぶん虹がかかる

 

 ブルーキャットの正しい救い方についての考察です。

 各プリキュアがブルーキャットとどのように関わっていくかについての考察や予想をしたものです。

www.konjikiblog.com

 

 スタプリ20話の感想考察(前編)です。 

www.konjikiblog.com

 

 

 前編の記事を書いているときには、今回は前編・中編・後編の3分割で書くかもといっていましたが、けっきょく後編のなかに詰め込むことにしました。

 代わりに、キュアコスモの変身バンクやカッパードさんのことについては、また別の記事で書こうと思います。

 

 以上、スター☆トゥインクルプリキュア20話の感想考察(後編)でした。

 長々と読んでいただきありがとうございました。