金色の昼下がり

プリキュアについて割と全力で考察するブログ

スター★トゥインクルプリキュア 50話 妄想考察 ベガとアルタイルの距離は15光年

 スタプリ50話(4/1放送)、最高でしたね。視聴中、涙でろくに画面が見えませんでした。最高でした。本当にありがとうございました。

 

 この記事はスター★トゥインクルプリキュア50話の感想考察です。ネタバレを含みますので未視聴の方はご注意ください。

 

<追記>(2020年4月1日9時30分)

 

※ネタばらし※

この記事はエイプリルフールのネタ記事です。

全てわたしの妄想です。

(本文中にも所々ネタばらしはしていましたが、改めてここに追記します)

 

 私の妄言に付き合って頂き、ありがとうございました。

 もし一瞬でも信じられた方がいらっしゃったら、その節はご迷惑をおかけしました。申し訳ございません。

 

 

 

 

地球に超巨大隕石が到来?

 舞台となるのは15年後(ひかるさんとララが再開してから数か月後)の観星町、季節は夏です。

 

 ここでスタプリが「うまいなあ」と思うのは、再開直後の感動シーンをまるまるカットしているところです。49話のラストシーンで描かれた「キラやば~☆」な光景がどのようなものだったかについては、50話でも詳しく明かされることはなく、私たち鑑賞者の「想像」に任されているのです。

 

 さて、ほのぼの日常回となるかと思いきや、せっかく5人で集まったのに、まどかさんは青ざめた顔をしています。それに真っ先に気付いたのは、いつもまどかさんのことを見ているえれなさんでした。

 

えれな「まどか、何かあった?」

 

 初めは誤魔化そうとするまどかさんでしたが、もちろんえれなさんにはまどかさんが隠し事をしているのはお見通しです。「えれなに隠し事はできませんね」と言いながら、まどかさんは続けます。

 

まどか「実は…宇宙開発特別捜査局の調査で…地球に向かう超巨大隕石が観測されて…」

 

 確実に衝突するかは分からないものの、もし衝突したら甚大な被害が及ぶようです。現代の地球の科学技術では、とうてい、隕石をどうにかする方法はありません。

 

 そう…「地球の科学技術」では。

 

星空連合との条約締結

ララ「だったら、星空連合にお願いしてみるルン!」

 

 かつてともに「大切なもの」を守るために戦った星空連合の力を借りれば、超巨大隕石をどうにかすることができるかもしれない。というわけで、ララたちは星空連合のトップ・トッパーにお願いしに行くわけですが、5人の予想に反して、トッパーからは断られてしまいます。

 

トッパー「星空連合に加盟していない星には、干渉するわけにはいかないのでアル」

 

 そう、地球はまだ、星空連合には加盟していません。

 この台詞を聞いた瞬間の4人の顔には、落胆が浮かび上がります。このとき、流れていたBGMも消え、世界は「無音」となり、その重苦しい雰囲気が醸し出されます。しかし、ひとりだけ、表情を変えない人物がいました。それが、ひかるさんです。

 

ひかる「『星空連合に加盟していない星には干渉できない』ってことは、加盟すれば干渉できるってことだよね?」

 

 トッパーの口元がクローズアップされかと思うと、次の瞬間、その口は「ニッ」と歪みます。

 

トッパー「その通りでアル」

 

 とはいえ、地球規模の同意を得て、星空連合に加盟するのはとうてい間に合わないので、形だけの条約締結をして、「加盟したこと」にできないかと交渉することになります。ここでひかるさんが、嬉々として自分の拇印を押そうとしますが、さすがにそれはトッパーに断られてしまい、最低でも「一国のトップ」となる人物と条約締結をする必要があると迫られます。

 

 一国のトップ! 

 そんな要人と簡単にコンタクトを取れる人間なんて、どこにいるのでしょう?

 

一国のトップと言えば…

 

まどか「頼むしかないようですね…お父様に」

 

 いたーーー! いました! まどかさんのお父様! 冬貴さん!!

 

 さて、ここからはまどかさんとお父様による一騎打ちです。

 映し出されるのは、15年前、「自分の未来は自分で決める」とお父様に宣言した、あの部屋です。

 

冬貴「まどか…今の話は本当か?」

まどか「『香久矢の家に秘密はない』…それが、この家の家訓だったと記憶しています」

 

 口角を上げながら、まどかさんは切り返します。

 もちろん、まどかさんは「家訓」に基づいて発言しているわけではなく、「自分の想い」に従って発言をしているので、この台詞は一種の「皮肉」と言えます。冬貴さんも皮肉を理解している様子で、すっかり成長して逞しくなっている娘のことを、どこか誇らしそうに見ながら言います。

 

冬貴「もし、星空連合とやらの艦隊が他国に観測されたら、隠蔽することは困難だ。未知なる存在と出会うことで、地球は大きく変わるだろう。科学、宗教、倫理…あらゆる物事に混乱も生じる。その先に待つ未来が、素晴らしい世界になると言い切れるか?」

まどか「それはわたくしには分かりません。…ですが、その世界はきっと、『キラやば』なものになると、わたくしは信じています」

 

「高密度のウーロ粒子」による作戦

 かくして、お父様のサインをもらえたことで、星空連合の全面協力のもと、隕石をどうにかする作戦を考えることになります。

 

 さて、ここでユニが立案したのが、「高密度のウーロ粒子」をエネルギーにして、隕石を破壊する作戦です。(このウーロ粒子は、ひかるさんとララが「くっつく」ことで発生するというとんでもない粒子です)

 

ララ「高密度のウーロ粒子で、そんなことができるルン?」

ユニ「できるらしいわ」

ひかる「らしい…って?」

ユニ「うちの超天才科学者が、そう言ってたニャン」

 

 超天才科学者とはもちろんアイワーンちゃんのことを指していて、私のHPはゼロになるわけですが、スタプリの連続攻撃は止まりません。「高密度のウーロ粒子」を生み出すために、ひかるさんとララはここからずっと「くっついている」ように要求されるのです。

 

 さすがにみんなから見られていると恥ずかしがってしまうララと、「別にいいじゃん減るもんじゃないし」とニコニコ微笑むひかるさんのシーン、もう尊すぎて吐血するかと思いました。え? これ私の妄想じゃないよね? 公式だよね? と、何度自分の頬を引きちぎって確かめたか分かりません。

 

目前で「奇跡」が起きる 

 さて、場面が進んでいき、ついに作戦を実行する日がやって来ます。

 太陽系に集まってきた宇宙艦隊には、アイワーンちゃんや星空連合、そしてノットレイダーの姿もちらほらと見えます。どうやら、ノットレイダーたちも、星空連合から話を聞いて駆けつけてくれたようです。最高かよ。(そして相変わらずカッパードさんはイケメンで面白ポーズを決めてる)

 

 そして、いよいよ作戦開始。

 途中で様々なアクシデントに見舞われるものの、何とか「高密度のウーロ粒子」によるエネルギー砲を隕石にぶつけることに成功し、隕石は散り散りになります。

 

 これで一見落着、やったね! 

 ……と思いきや、隕石の破片が、みんなのいるロケットに飛んできます。高速で飛んでくる隕石の破片に、AIさんも必死に避けていきますが、ついにそのうちのひとつが目前まで迫って来てます。もう避けることはできない――と、ひかるさんが目をつぶった瞬間、画面はブラックアウトし、世界は暗黒に包まれます。

 

 このとき、BGMが消え、真っ暗な画面が、7秒間も続きます。7秒というのは、アニメーションにおいてあまりにも長い沈黙です。この沈黙によって、私たちは、否応なしに画面に引き付けられます。え? 何が起きたの? どうなったの?

 

 ひかるさんがゆっくりと目を開けると、そこに、迫り来る隕石の破片はありません。何が起きたのかはまったく分かりませんが、何やら「奇跡」が起きて、目の前の危機が去った…そのことだけが示されます。

 

地球が「未知なる存在」に出会う時

 無事、隕石の脅威から脱することができた地球ですが、星空連合の戦艦を観測していた国々が、次々に調査に手をつけているようです。テレビに映るのは、各国の大統領等の記者会見と、それを翻訳しているえれなさんの声です。いずれ、そう遠くない未来に、地球は「宇宙人」と出会うことになる…そういう展開が示唆されてます。

 

 しかし、地球はこれから変わっていくかもしれませんが、変わらないものもあります。それは、「日常」というかけがえのないものです。そのことは、ラストシーンで、ひかるさんとララが、天体観測をしながら、夜食のおにぎりとコスモグミを食べていることからも読み取れます。

 

(ひかるさんとララが、お互いの文化の食べ物を楽しみながら、同じ宇宙を見上げて、談笑しているシーン)

 

蛇遣い座のプリンセスは「見ている」

 と、ここで、AIさんからの通信で、ララが呼びつけられます。ララは、「すぐに終わるから、待っててルン」と言って画面からフェードアウトしていきます。ひかるさんも、そんなララの背中を優しげな目で追いながら、こうつぶやきます。

 

ひかる「ララ、ありがとう」

 

 その「ありがとう」は、自分のことを15年間、ずっと想い続けてくれていたことへの感謝の気持ちの表れです。ここで、まさかの「Twinkle Stars」が挿入されて、私の涙腺は決壊、そのあいだにスタッフロールが流れていきます。

 

 ああ、これで50話もついに終わりか…と思いきや、再び、場面が戻ります。ひかるさんは空を見上げ、微笑みを浮かべたまま、こう言います。

 

ひかる「あなたもありがとう…蛇遣い座のプリンセス」

 

 え???? 

 大量の疑問符が頭に浮かんでいると、カメラがロングショットになり、ひかるさんの背後には、蛇遣い座のプリンセスが映ります。

 

蛇遣い座「…なぜ、分かった」

ひかる「だって、言ってたじゃん。この宇宙を見てるって。…わたしたちのこと、助けてくれたんだよね。隕石の破片が、わたしたちのロケットに飛んできたとき」

蛇遣い座「我の力があれば、あの程度の隕石、最初からどうにでもできた」

ひかる「でも、あなたはそうしなかった」

蛇遣い座「そうだ。我はお前たちのことを…」

ひかる「信じてくれてた。そうでしょ?」

蛇遣い座「……」

ひかる「わたしたちのイマジネーションの力を、あなたは信じてくれてた。だから、最初から手を出したりはしなかったんだよね」

蛇遣い座「…お前と話していると、イマジネーションが歪みそうになる。…馴れ合いなどしないと決めた、己のイマジネーションがな」

ひかる「わたしはあなたと馴れ合いたいんじゃなくて、もっと、お話したいだけなんだけどな」

(蛇遣い座、無言でワープホールを出す)

ひかる「また、いつでも来てよ、地球に」

蛇遣い座「…次に来るときは、大いなる闇を携えているかもしれんぞ?」

ひかる「別にいいよ。それがあなたの輝きなら」

(蛇遣い座、ワープホールへ消えていく。その口元には微笑みが浮かんでいる)

 

 蛇遣い座のプリンセス~~~!!!

 もはや言うことはありません。ありがとう蛇遣い座のプリンセス。好きだ…。

 

ベガとアルタイルの距離は光の速さで15年

 蛇遣い座のプリンセスが消えたあと、ララがたたたっと戻ってきます。ひかるさんは、そんなララを見て、つい、その手をを握りしめます。突然手を握られて、ちょっと恥ずかしくなるララ。頬を赤らめながら、ララは言います。

ララ「ひかる…もうウーロ粒子は必要ないルン?」

ひかる「ううん。わたしには、必要なの。…ララは?」

ララ「…わたしも、同じルン」

 

 言ってるひかるさんも照れているんですけど、言われたララはもっと照れてて、いや、もう、なんというか、言葉が出ません。本当にありがとうございました。二つの手がぎゅっと繋がれて、二人の満面の笑みが映し出されます。

 

 そして最後に、二人が夜空を見上げると、そこには二つの明るい星が浮かんでいます。この二つの星は、季節が夏であること、そして近くにひと際明るい星が輝いていることからして、「ベガとアルタイル」であることが推測できます。

 

 さて、ベガとアルタイルと言えば、「織姫と彦星」の伝説です。織姫と彦星は、年に1度、七夕の日に再開できると言われており、スタプリ12話でもモチーフとして登場していました。さらに付け加えるならば、ベガとアルタイルは、実際には光の速さで15年かかるほど離れています。15年といえば、ひかるさんとララが再開するためにかかった時間とまったく同じです。

 

 ベガとアルタイルは、まさに、そのまま、ララとひかるさんのモチーフになっているのです。

 

参考文献:国立科学博物館-宇宙の質問箱-星座編

 

最後に:幻想でも見てるんじゃないかと思った

 スタプリ50話、キラやばでした。視聴している間、妄想をこじらせるあまり、幻想でも見ているんじゃないかと100万回くらい疑いました。

 

 何度も言うようですが、私は、スタプリが大好きです。

 1話から49話、映画、ショー、そして感謝祭と、キラやばな物語を見せてくださったスタプリには、本当に「宇宙いっぱいありがとう」としか言いようがありません。これから先も、この胸にきらめくこの想いは、きっと、消えることなく輝き続けるんだろうなと思います。そして、この輝きが消えない限り、スタプリという物語が終わることもないのです。

 

 スタプリ大好きです。

 本当にありがとうございました。

 

※50話のエンドカードも、最高にキラやばでしたね。最後に貼らせていただきます。

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出典:スター★トゥインクルプリキュア 第50話(C)DEF-A・エイプリルフールアニメーション

 

 ※スタプリで「描かれていたこと」について、まとめて振り返っている記事です。

www.konjikiblog.com

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(振り返りの後編は鋭意作成中です)

 

※スタプリのSS置き場

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<宣伝です>

 スタプリの感謝祭がDVD、Blu-rayになります。とにかく「すごい」ステージでした。スタプリ好きで行けなかった方はぜひ(もちろん行った方も)