金色の昼下がり

プリキュアについて割と全力で考察するブログ

神アニメ・スター☆トゥインクルプリキュアをまとめて振り返りたい(前編)

  スタプリ、とうとう終わってしまいましたね。

 

 かくいう私はいまだにスタプリが終わったという実感がまだそこまでなかったのですが、ヒープリのOPを見たとき、ああ、スタプリは終わってしまったんだな、と1年間のいろいろな思いが込みあがって泣きそうになってしまいました。

 

 というわけで、そんな寂しさを紛らせるため、今回はスタプリ1話から49話までのエピソードをいくつかピックアップしながら、ここが印象的だったなという話を、お茶でも飲むような感じで気楽に語ってみたいと思います。

 

 

1話:ドッキドキドリームが煌めく

 思い出すこと第1話。

 生身のひかるさんがロケットに飛び乗り、そのままフワを助けるために宇宙空間に身を投げ出した時、私はこう思いました。「ものすごいアニメが始まってしまった」。

 

 宇宙空間での戦いをせず、あのまま観星町でカッパードさんと戦っていたとしても、物語上、特段の不都合はありません。しかし、あえて宇宙空間に飛び出すことで、スタプリの描く世界観――この広い宇宙が舞台であることを明確に印象付けるとともに、「この先どうなるんだろう?」というワクワク感とテンポの良さが見事な手腕で演出されていました。

 

 そして、これまでの考察でも繰り返し引用してきたカッパードさんの台詞、「恐怖は思考を停止する」という言葉が登場するのも1話です。この台詞は、スタプリが進む先に幾度となく形を変えて現れています。(アイワーンちゃんが巨大化がして思考を停止させられる21話、カッパードさんとひかるさんの決着回である45話、そして最終決戦のへびつかい座とのやり取りなど)

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8話:宇宙平和のためなら大切なものを奪ってもいい?

 スタプリについて考えるとき、やっぱりこのエピソードは外せません。「宇宙平和のためなら人の大切なものを奪ってもいいの?」という問いは、ユニがバケニャ―ンになることでアイワーンちゃんを「騙した」ことや、ブルーキャットになって「盗み」をはたらいていた問題にも繋がるものですし、へびつかい座との最終決戦でもこの問いは現れていました。

 

 とはいえ、プリキュアは道徳の授業で流すためのお話ではなく、子どもたちが楽しめるエンターテインメントになっている必要があるわけですが、こうしたヘビーなテーマを内包していながらもユーモアたっぷりに楽しく明るく描き切ったスタプリ8話は、本当にすごいなと思います。

 

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11話:星奈ひかるは「最強ではない」ことを知る

 それまでは気の赴くままに書いていた本考察でしたが、いよいよ文字数と執筆時間がえぐいことになるキッカケになったのが、11話です。張り巡らされたアニメならではの心理描写、ひかるさんの心の機微、ノットレイダーたちの慟哭…。見終えたときは唖然とするほかなく、どうすればこのすごさを文章で表現できるのだろうかと、必死になって考察を書いていました。

 

 また、このエピソードは、それまで限られた世界の中、自分の興味のあることだけに囲まれた宇宙の中で生きていたひかるさんが、「他」を知ることで、「自分は世界の中心にいるわけではない」、「自分は最強なわけではない」ということを初めて知った回だとも言えます。

 

 3~6歳の子どもたちが生きる世界は、「家庭」や「保育園/幼稚園」という限られたコミュニティが大半を占めるものであり、「他」を知ることで挫折をしたり、自らの見識不足に気付くという機会はまだまだ少ないと思われます。

 

 本作の主人公・ひかるさんは、子どもたちが自己投影をしているキャラクターのうちの1人であり、ひかるさんが「自らの見識不足」に気付き、「挫折」したことは、いずれ子どもたちに訪れるであろう未来を描いていたとも考えられます。そして、そんなひかるさんがボロボロになりながらも、みんなのあたたかい言葉によって立ち上がったことは、いずれそうした挫折を経験するかもしれない子どもたちに、「大丈夫だよ」と優しく声をかけているかのようです。

 

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13話:仰げば尊しひかララ

 ひかララは全編通して基本的に尊いのですが、それまで価値観が合わずに喧嘩したりしていた二人の関係性が、ひとつのゴール地点に辿り着いた回が13話だったとも言えます。ラストシーンにおける「グローブを外して」の「手繋ぎ」は、名シーン中の名シーンでした。

 

  また、この回ではララのトゥインクルイマジネーションにとっても深いつながりのあるテーマが描かれており、ララの物語にとっても非常に重要なエピソードでしたが、「ララはララのままでいいんだよ」というメッセージを伝えるひかるさんの横で、無言を貫くえれなさんとまどかさんの描写は印象的でした。

 

 「自分自身はどうしたいのか」という命題は、えれなさんとまどかさんにとっても解決されていないものだったため、このときの二人はララに言葉をかけることができなかったのではないかと考えます。

 

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15話:光と影のスペクタクル、怪盗ブルーキャット登場!

 怪盗ブルーキャットの初登場回の衝撃は今でもよく覚えています。あの魅力的なカットイン、光と影による卓越した演出を目にした私は、そのあまりのカッコよさに全身の震えが止まらず救急外来の受診を考えたくらいです。

 

 ところで、ユニという第三陣営のキャラクターは、スタプリにおいても非常に重要なポジションに位置しています。ユニが登場したことにより、物語は「敵か味方か」という二元論で語ることはできなくなり、様々な価値観が溢れるこの宇宙の多様性が、より際立って描かれることになったのです。

 

 そして、そのあまりにも魅力的なキャラクター性を持つユニに、すっかり参ってしまったという方も少なくないことかと思います。 

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17話:プリキュアに変身する理由?

 続けて、怪盗ブルーキャットの回。

 これはひかるさんたちプリキュアが「何のためにプリキュアに変身するのか?」という問いに回答する回です。大切なものを奪おうとしているわけではないドラゴン兵団を前にして、「プリキュアに変身しない」という決断をくだしたメンバーたちには、本当に頭が上がりません。

 

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 また、17話はひかるさんがユニの「本当のわたし」を見つける回でもありました。ここで私のひかユニ妄想ゲージは爆発し、ひかユニの二次創作を狂ったように書き始めることになるのですが、地雷じゃない方で気になる方がいらっしゃったらどうぞ(百合です)

 

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18話:誰になんと言われても好きなものは好き

 感動の親子回にして、心に突き刺さる名言を生み出した18話。

 誰になんと言われても好きなものは好き、という言葉は、一見するとひかるさんが今までずっと思い続けてきたことのように聞こえるかもしれませんが、実はそうとも言い切れません。つい最近、ひかるさん自身も、自分の好きなものを信じられなくなるエピソードがありました。

 

 それが、あの11話です。

 あのときのひかるさんは、カッパードさんたちからの精神攻撃によって、「宇宙が大好き」だという気持ちすらも忘れてしまいそうになっていました。

 

 18話で高らかにこの台詞を放つことができたのは、幼少期におけるお母さんのおかげでもありますが、11話のときに支えてもらったみんなのおかげでもあったんじゃないかな、とそんなことを思います。

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19~21話:キュアコスモ誕生!(と同時に息絶えた私)

 毎週のように涙を浮かべながらスタプリを視聴している私ですが、19~21話はもう息ができなくなるくらい泣いて泣いて泣きじゃくりながら観ていた記憶があります。

 

 そういえば、後に「バケニャーンショック」と呼ばれる大事件が起きたのもこのときでしたね。バケニャーンとユニが同一人物だなんて、いや、さすがにそこまではしないよね…? と能天気に考えていたんですが、そこはスタプリでした。泣きながら痺れてました。

 

 また、ここではアイワーンちゃんの極悪非道っぷりがこれでもかというくらい描かれていて、ここまで「悪」を描いて、果たして説得力のある形で救済ルートに行くことはできるのだろうか…? もはや救済されることもないのか…? と私は戦々恐々としていたのですが、そこもスタプリでした。最高でした。アイワーンちゃん大好き。

 

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 バケニャーンショックから立ち直るべく、狂ったように書きまくったバケアイ・ユニアイのTwitter二次創作集です。いま読み返しても、正気を失っているなあと思います。

 

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25話:ユニとみんなの距離が決定的に縮まった時

 21話でユニがプリキュアに加入し、22~24話にかけて、少しずつユニとみんなの距離が縮まっていく描写が丁寧に描かれていましたが、そんな5人の距離が決定的に縮まったのが、この25話・夏祭り回です。

 

 花火のポスターを見たとき、故郷のお祭りを思い出して表情を曇らせるユニでしたが、ラストシーンでみんなと一緒に花火を見たときには、穏やかな笑顔を浮かべます。辛い過去の記憶を蘇らせるスイッチであった「花火」が、みんなに支えてもらったことで、希望の狼煙となった瞬間でした。

 

 また、25話のサブタイトルは、「満点の星まつり☆ユニの思い出」です。ユニの思い出とは惑星レインボーの思い出を指しているものですが、25話を視聴し終えたときには、観星町の夏祭りもまた、ユニの大切な思い出になったことが示される、とてもいいサブタイトルでした。

 

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後編へ続く

 ひとまず、スタプリの前半をのんびりと振り返ってみました。

 後編では、26~49話までのエピソードについて語ってみたいと思います。

 

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 あと、本編の考察とは別に、時折、気になったテーマについて考察していたものもあるので、一部だけ載せておきます。

 

 えれなさんの両親の国籍はどこなのか? という考察です。

 えれなさんが日本人とメキシコ人の子どもだということは14話で明かされた事実であり、それまではえれなさんの両親がどういう人なのかは明かされていませんでした。そこで、都道府県別の人口統計やFIFA(国際サッカー連盟)のランキング等を基にして、見事に外したのがこの予想記事です。

 

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 カッパードさんのイケメンバンクについて語りたくなって書いた記事です。 頭の悪い文章を感情の赴くままに書きなぐってます。笑えばいいと思います。

 

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