金色の昼下がり

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【新社会人の方へ】社会人1年目から有給を取った私の末路 評価が下がり転職した話

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※この記事は、新しく社会人になった方や、有給が取れずに悶々とした日々を送っている方へ向けて書いたものです。

 

 私は有給が大好きです。

 だって働かなくてもお金をもらえるんですよ。

 目の前の機械で検索すれば分かるとおり、世の人が関心を寄せるのは「いかに楽してお金を稼げるか?」ということです。

 

 有給というのは人間の本能的な欲望をそのまま具現化したような制度であり、公的に認められた労働者の権利であります。

 

 というわけで、有給が大好きな私は学生のときから「社会人になったら有給を取りつくす!」という決意をしており、実際に行動に移していました。

 

 その結果、評価を下げられて転職を余儀なくされたわけですが、これから新しく社会人となる方に向けて、それでも有給を取ってよかったと思っているよという話をしたいと思います。

 

 

 

1.有給申請をしたらボロカスに怒鳴られた1年目

 1つ目の会社は、有給を取得しようとすると上司からあからさまに嫌な顔をされ、「何のために取るんだ!?」「有給なんて俺の時は冠婚葬祭でしか使わなかったぞ!」と怒鳴られました。

 

 いまとなっては典型的すぎて笑えてきますが、当時の私からすると笑い事ではありません。

 そのとき私がどうしたかといいますと、机をこぶしで殴りつけ、憎き上司を指さしながら「やられたらやり返す! 倍返しだ!」と高らかに宣告し、3階の窓から飛び降りてダイナミック帰宅をしました。

 

 嘘です。

 実際には、「すみません…家庭の事情で…」「病院に行く予定がありまして…」「業務に役立ちそうな講習がありまして…」などとペコペコ謝りながらうそぶきました。

 

 あとはもう何を怒鳴られても、どれだけ人格否定をされても、ペコペコと謝り続けるだけです。さも申し訳なさそうにすみませんを繰り返していると、そのうち「こいつには何をいっても無駄だ」と思われます。

 

 また、これがけっこう大事なんですが、そのようにして、声を大にして反論せず、素直にボロカスに怒鳴られていると、同僚や先輩などからも「あいつ可哀想だな…」という同情を誘えます。

 心ある同僚や先輩を味方につけることは非常に大事で、それがあると心の支えにもなりますし、業務で困ったときもいろいろと助けてもらえます。

 

2.有給申請をしたら評価を下げられた1年目

 怒鳴るだけでは効果がないと察した上司は、その後はひたすら私の評価を下げるべく行動してきました。

 

 具体的には、上司の上司(実際に私の評価を決定する権限を有している)に「あいつはやる気がありません」と告げ口をしていました。

 

 困ったことに、上司の上司もまた、「有給は人間を駄目にする」という考え方の持ち主で、私の評価はガタガタになります。

 謎のタイミングで面談という名の詰問(個室)が行われ、「この調子で有給を取っていると昇進できないぞ」「左遷だぞ」「評価を下げるぞ」とまでいわれました。

 

 このとき、私は強く強く後悔しました。

 

 ああ、録音レコーダーを持っていればよかった!

 

 まさに一生の不覚。

 このときの発言を録音できていれば、あとはもうそれを材料にいろいろと動けたでしょう。本当に後悔して、その日のうちに録音レコーダーを買いました。

 それからは上司と顔を合わせるとき、特に一対一になる際には常にレコーダーを回しています。転職したあともそれはずっと続けています。

 

 レコーダーの何がいいかというと、相手のパワハラを怖がるどころか、むしろ分かりやすいパワハラ来たら録音もしてるし面白いぞ、と思えることです。ポジティブポジティブ。

 

 その後もかまわず、しかし表面上は「ホントすみません…」と平謝りしながら有給を取り続けた私は、同僚や先輩から「あの上司から有給を取るのはすごい」「真似したい。尊敬する」「私も取ろうかな、有給」といったありがたいお言葉をいただきました。

 

3.有給を取れる会社を有給を取って探した

 最初の1年間で、「この会社は合わないな」と痛感した私は、有給を使用して転職活動に励みました。

 

 もっとも、周囲から「最初の3年は転職しない方がいい」「これだから最近のやつは」という意見をいただくこともありましたが、いたくない会社に3年いたところで苦痛なだけですし、3割くらいが最初の3年で離職するのは昔からずっと同じです。

 

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厚生労働省 学歴別就職後3年以内離職率の推移

出典:https://www.mhlw.go.jp/content/11650000/000369541.pdf

(「最初の3年は転職しない方がいい」というのは、せっかく採用コストをかけて集めた人間にやめてほしくない企業が考えたプロパガンダだと思っています)

 

 というわけで、早めに見切りをつけて転職しました。

 

 2社目はそこまで悪くはありませんでした。

 有給が取りやすいかというとそういうわけでもありませんでしたが、少なくとも有給取得について怒鳴られたり、そうだと分かるように評価を下げられるというようなことはありませんでした。

 

 有給を取り始めた最初のほうこそは、「おっ有給か~いいね~」「使いすぎると病気したとき困るぞ~」くらいのことはいわれましたが、あくまでもにこやかに、淡々と取得しているとそのうち「こいつは有給を取る人間だ」と認識されるようになります。

 

 一度「有給を取る人間」だと認識されれば、その後は他の人も慣れてくるのか、何もいわれなくなります。

 

 そんな2社目でしたが、家庭の事情で再び転職することになり、3社目に来て大当たりを引きました。

 それがいまの会社です。

 1年目からMAXで有給を使っても何もいわれませんでしたし、周囲もガンガン取っており、上司から「取れ、取らないと俺が上から怒られるんだ」といわれる最高の環境です。 

 

4.有給は労働者に認められた非常に強い権利

 さて、ここで有給に関する法律の話です。

 興味のない方は飛ばしてください。

 

 そもそも有給取得をする際には理由など必要ありません。理由を上司に報告する義務もありません。有給は労働基準法によって認められた労働者の権利であり、上司が有給取得を拒むことは明確に違法であります。

 

 一方、会社側には「時季決定権」という権限があります。

 これは簡単にいうと、労働者の有給取得の時期をずらすことのできる権限です。

 

 ただし、これは労働者の有給取得によって、通常の業務に大きな支障が出る場合にだけ認められる権限です。

 そして「人がいないからこの時期は駄目だ」というような会社の身勝手な言い分はまったく認められません。人がいないのなら、普段からもっと人を雇っておくべきであり、それが会社の責任であるからです。

 そうした責任を放棄して時季決定権を主張しても認められません。

 

 ではどんなときに時季決定権は認められるのかというと、

  • 高度な技術を求められる業務を任された人が、直前に長期的な有給を申請した場合
  • 社員が同じ時期にいっせいに有給を申請している場合

 

 であれば、時季決定権が認められる可能性が生じますが、非常に限られた場合だけであることが分かると思います。

 特に、高度な技術を有するわけでもない新入社員が前々から有給を申請する場合は、まず時季決定権は使えません。会社側に拒否権はないのです。

 

 というわけで、社会人1年目の方が有給を取得するのを正当に妨げることは不可能に近いのです。

 

2019年4月からは年間5日の有給取得が義務化!

 そしてうれしいニュースですが、2019年4月からは年間5日の有給取得が義務化されました。

 これにより、法律を遵守している会社であれば、「有給をまったく取れない」というような事態に陥ることはないかと思います。

 

 参考記事:年5日の有給休暇義務化はいつから?罰則は? | Work × IT

 

5.1年目から有給取得して良かったと思うこと

 1年目から有給取得するとなにがいいかまとめると、下記の通りです。

  • その会社が労働者を大切にする会社なのかを早期に見定められる
  • その会社が自分の価値観と合うか合わないかを早期に見定められる
  • 自分には合わない会社だと早期に分かるので転職活動も早くからできる
  • 「こいつは有給を取る人間なんだな」と周囲に認識してもらえる
  • 一度「有給を取る人間」と認識されればその後は何もいわれなくなる

 

 ここまで読んで、「有給が多少取れないくらい我慢しろよ」と思う方もいることでしょう。

 

 そこで質問です。

 有給を取れない/取りにくい会社について、どう思いますか?

  • 「有給が取れないくらいは問題ない」
  • 「やりがいがあるなら大丈夫」
  • 「見合った給料がもらえるならOK」

 

 いろいろな意見があると思います。

 何がいいたいかというと、それはそれでいいと思うんです。

 

 プリキュアもいっていますが、人にはそれぞれ異なる価値観があります。

 それを無理矢理同じにする必要はありません。

 

 会社側が有給を取るなと命令するのは明確な違法行為であり論外ですが、自らの意思でなるべく有給取得をしないという選択自体は、尊重されるべきでしょう。

 

 私は「プライベートを充実させたい」というのが第一優先であるからこそ、ボロカスいわれても評価を下げられると分かっても有給を取得しましたし、有給取得をしやすい会社を求めて転職をしてきました。

 それらは、あくまでも私の価値観から生じたものです。

 

 なので、私から皆さんに「たとえ評価を下げられても有給を取れ!」「取りやすい会社に転職しろ!」と押し付けるつもりはありません。

 それは余計なお世話ですし、野暮な話ですし、責任だって取れませんからね。

 

 ただ、この記事が、有給を取りたいと思っている方にとって少しでも参考になれば、幸いであります。

 

 以上、有給取得したら評価を下げられたけど、有給を求めて転職したらホワイトな会社に行き着けたよ、という話でした。

 

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