金色の昼下がり

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【感想 考察 レビュー】シュガーラッシュとズートピアの共通点 潜在するエゴイズムに気付くとき

 ディズニー映画なんて所詮は子ども騙しの綺麗さと都合の良さで塗装された、売上至上主義の象徴だと思っていた時期が私にもありました。

 そんな私の拙い虚像をぶち壊してくれたのは、映画『シュガーラッシュ』でした。

 

 ディズニー映画って、こんなに面白いんだ。

 

 感動と興奮で涙を流しながら鑑賞し終えた私は、今までの非礼をウォルトディズニー

に詫びるとともに、他にも面白いディズニー映画はないかと観るようになりました。

 

 次に衝撃を受けたのは映画『ズートピア』でした。

 キツネのニックが最高にイケメンすぎる映画でした。

 

 ふと調べたところ、この二つの映画監督が同一人物だと知り、そういえば共通点があるなと思ったのでこうして書き起こしてみることにします。

 

<以下、ネタバレあり>

 

1.シュガーラッシュの場合

『シュガーラッシュ』で私がもっとも好きなシーンは、主人公ラルフがヴァネロペの車を見るも無残なほど破壊し尽くす場面です。

 

 このとき、ラルフとしてはヴァネロペのことを想って車を破壊したわけですが、事情の分からないヴァネロペからすれば、ラルフは自分を傷つける完全な悪役でしかありません。

 

 これまでのラルフの行動原理は「ヒーローになりたい」というものでしたが、キャンディ大王(ターボ)に騙されていたとはいえ、全く真逆の行為をヴァネロペにしてしまうわけです。

 

 真相を知ったとき、ラルフは「ヒーローになりたい」という想いが単なるエゴイズムでしかなく、そのエゴイズムがヴァネロペを傷付けたのだと気付きます。

 

 だからこそ、そのエゴイズムを自覚し、「悪役」だろうが「ヒーロー」だろうが何だっていいと、目の前の大切な仲間(ヴァネロペ)を救うべく動き出すとき、激烈なカタルシスを感じるわけです。

 

2.ズートピアの場合

『ズートピア』について語るときにニックのイケメンさを出してしまうとそれだけで日が暮れるので、とりあえず今回は置いておきます。

 

 終盤、主人公ジュディが相棒ニックにキツネ撃退スプレーを向けてしまいます。

 それは、誰よりも差別を嫌い、差別に反対してきたジュディ自身が、キツネに対して差別心を持っていたことを痛烈に示す場面でした。

 

 それまでジュディの掲げていた反差別というのは、所詮は草食動物に属する自分にとって都合のいい主義主張を唱えていたエゴイズムでしかないことが判明するわけです。

 

 だからこそ、ジュディが自らに内在する差別意識と向き合い、極端なエゴイズムの体現者たるヒツジの副市長を否定し、立ち向かうとき、胸が熱くなるわけです。

 

3.おわりに

『シュガーラッシュ』『ズートピア』、二つの作品においては、主人公は自らの理想を求めながらも、無意識的にその理想と全く相反する行為をしてしまい、致死的なしっぺ返しを受ける…という点が共通項として浮かび上がるのではないでしょうか。

 

 そのしっぺ返しを受け、自らに潜在するエゴイズムを自覚したとき、人はようやく理想に続く道のスタート地点に立つことができるのかもしれません。