金色の昼下がり

プリキュアについて割と全力で考察するブログ

私の百合はお仕事です!10巻の感想 執着の始まり、百合の始まり

 わたゆりアニメ化おめでとうございます!!!!!祝!!!!

 この日が来ることをずっと待ち侘びていました………本当に感無量です………うっ……………ありがとうございます………ありがとうございます………

 というわけで、以下、わたゆり10巻の感想です

 ネタバレと絶叫が含まれますのでご注意ください

 

 

 いや、わたゆり10巻、やばくないですか?????

 

 わたゆりはどの巻も読むと感情が爆発することで有名な百合漫画なんですが、こと、この10巻に至っては今までとはまったく種類が違います。

 それもこれもこの女のせい。そうです。葉子さんです。

 

 わたゆりのファム・ファタール。すべてを狂わす魔性の女。

 五影堂葉子。

 

 この女、もう魔女ですよ魔女。さんざん人の感情をグシャグシャにしておきながらまったく悪びれることなく……いや、実際この人は何も悪いことをしているとは思っていないのでしょうし、実際相手の望みを忠実に聞いてあげてるだけなんですよ。そういう意味では悪くない。でもその望みを叶えた結果、その人が本当に望んでいるものが手に入るかというとそういうわけではなく、最後に待っているのは真っ暗な絶望。少なくとも寧々さんはそうでしたし、10巻ラストで葉子さんと電話していたことが示唆されていた果乃子も同じでしょう。

 歴史が韻を踏むように、果乃子は昔の寧々さんと同じ過ちを繰り返そうとしています。本当に好きな人を手に入れるために、別の人と付き合って、けっきょくはすべてを失ってしまった寧々さんと同じ過ちを。

 

 思い返せば、1〜9巻で描かれていた百合は「好き」の要素が強かったです。好きという気持ちのすれ違いだったり、好きだからこその衝突や不理解だったり。あれはあれで感情がめちゃくちゃにされましたが、10巻でももちろん「好き」は「好き」なんですが、そこに「執着」が加わりました。それも生半可なものではありません。1〜9巻までの積み重ねがあったからこその、圧倒的な執着。

 あの果乃子がここまで魔女化するなんて誰が予想していたのでしょう? 果乃子が葉子さんみたいになりつつある。死ぬ。めっちゃ好き。あまりにも好き。

 

 あと細かいところですが、言葉の使い方がキャラによって微妙に違っているのがすごいなぁと思いました。「レズ」「ビアン」「レズビアン」「同性が好き」。わたゆりにおいて「ビアン」等の言葉が登場したのは初めてではないでしょうか?(また読み返して確認してみます)

 

 わたゆりは最新刊が出るたびに悶絶して過呼吸に陥っているんですが、10巻は絶叫しながら嘔吐してました。感情が限界です。本当にありがとうございました。アニメ化めちゃめちゃ楽しみにしてます。

 

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