キュアソレイユ/天宮えれなは、スター☆トゥインクルプリキュアに登場する黄色のプリキュア戦士です。
天宮えれなは日本人と外国人の子どもであることが作中では示唆されています。
しかし、何人の子ども(いわゆる「ハーフ」)であるかついては未だ明確には語られていません。
でも、やっぱり気になりませんか?
わたし、気になります。
というわけで、天宮えれなの親の出身国/国籍について考えてみました。
この記事は、天宮えれなが何人の子どもなのかについて、作中での描写や各都道府県の統計データなどを駆使して考察したものです。
2020年2月2日 修正
公式では、えれなさんについて「ハーフ」という言葉は使われていません。これについては、kasumiさんが文献にあたりながら詳しく解説してくださっています。
参考リンク
サラリーマン、プリキュアを語る:「スター☆トゥインクルプリキュア」が“最高の子ども向けアニメ”である理由 (1/2) - ねとらぼ
当記事では当初、そこまでの配慮ができておらず、「ハーフ」という言葉を用いていたため、すべて書き直すことも考えたのですが、一度そうして書いたものをなかったことのように書き直すのは誠実なのか等、いろいろと考えるところもあり、「いわゆる」という意味を込めて「」でくくらせていただきました。
2019年5月5日 追記
スタプリ第14話にて、ついにえれなのパパが何人なのかが判明しました。
えれなのパパは、メキシコ人でした。
私の予想はスペイン・アルゼンチン・ペルーだったので外れですが、限られた設定や作中描写からあれこれ考えるのはとてもエキサイティングでした。
メキシコは英語力が日本よりも低い国ではありますが、えれなのママが通訳者ということもあり、えれなの英語力の高さはママから由来するものかもしれません。(もしくは、単純にパパも英語が得意なのかも。笑)
予想を外したからといって記事を消すのはなんだかフェアじゃないですし、考える過程そのものが楽しかったというのもあるので、当時に書いた記事はこのまま残しておきます。
公式さんへ。楽しい時間をありがとうございました。
- 1.天宮えれなの親についての公式情報
- 2.公用語をスペイン語とする21か国の一覧
- 3.仮説①天宮えれなはスペインかアルゼンチン人の「ハーフ」説(作中の描写を根拠とした場合)
- 4.仮説②天宮えれなはペルーかスペインの「ハーフ」説(統計データを根拠とした場合)
- 5.最終的な結論(まとめ)
- 6.追加情報
1.天宮えれなの親についての公式情報
天宮えれなは外国人の子どもであり、父親が外国人だということは作中でも語られていました。
スタプリ第4話にて、実家の花屋の名前が「SONRISA」であり、「パパの国の言葉で『笑顔』という意味」との発言がありました。
「SONRISA」はスペイン語で「笑顔」を意味する言葉です。
つまり、天宮えれなの父親の出身国は、公用語がスペイン語である国であることが分かります。
しかしながら、スペイン語を公用語とする国は21か国もあります。(詳しくは後述)
そのため、「公用語がスペイン語」という情報だけでは、父親の出身国を特定することは困難です。
しかし、公式で発表されていないからといってそれで諦める私ではありません。
なんとかしてキュアソレイユこと天宮えれなの父親の出身国を推察することはできないか、試行錯誤してみました。
その結果、次の2つの仮説を考えつきました。
- 仮説①天宮えれなはスペインかアルゼンチンの「ハーフ」説(根拠は作中での描写)
- 仮説②天宮えれなはペルーかスペインの「ハーフ」説(根拠は統計データ)
最後に、仮説①、仮説②の両方を考慮した場合、もっとも妥当性の高いのはどれかについて考察した結果、次のような結論に至りました。
- 結論:天宮えれなはスペイン人の「ハーフ」の可能性が高め
では、なぜこのような結論に至ったのか、詳しく書いていきます。
2.公用語をスペイン語とする21か国の一覧
公用語をスペイン語とする国は、下記の21か国です。
つまり、このうちのいずれかの国が、天宮えれなの父親の母国だといえます。
ヨーロッパ
- スペイン
カリブ海地域
- キューバ
- ドミニカ共和国
- プエルトリコ自治連邦区
中央アメリカ
- メキシコ
- グアテマラ
- エルサルバドル
- ホンジュラス
- ニカラグア
- コスタリカ
- パナマ
南アメリカ
- コロンビア
- ベネズエラ
- エクアドル
- ペルー
- ボリビア
- チリ
- アルゼンチン
- パラグアイ
- ウルグアイ
アフリカ
- 赤道ギニア共和国
参考記事:スペイン語圏とは - スペイン語が公用語の国と話される地域
3.仮説①天宮えれなはスペインかアルゼンチン人の「ハーフ」説(作中の描写を根拠とした場合)
天宮えれなの基本情報
スタプリ第9話時点で、作中で描写された天宮えれなの基礎情報をまとめてみます。
- 肌の色は褐色、髪の毛は金髪
- 英語が流暢に話せる(第9話より)
- サッカーが得意 思い入れも強そう
これらの情報を手掛かりにすれば、キュアソレイユの父親は誰であるか、その答えにたどり着けるのではないか? と考えたわけです。
では、順を追って解説、考察していきます。
天宮えれなは金髪で褐色
キュアソレイユこと天宮えれなの肌の色は褐色です。
また、天宮えれなの兄弟/姉妹については、同じように褐色だったり、黄色人種である星奈ひかると同様の肌の色をしていたりします。
このことから、天宮えれなの父親の国は、スペイン、カリブ海地域、もしくは中南米の国ではないかと予想しました。
天宮えれなは英語が得意
スタプリ第9話にて、英語の授業中に教師から指名された天宮えれなが、すらすらと英語を話した場面がありました。
これは、天宮家の言語状況、つまり外国人の父親が英語を流暢に話せるということを示しているのでは? と考えました。
つまり?
天宮えれなの父親は英語が堪能=出身国は英語能力の高い国であるに違いありません(迫真)
というわけで、英語能力の高い国ランキングを調べてみました。
英語が能力が高い国ランキング
EF EPI英語能力指数(EF English Proficiency Index)による世界の英語能力ランキングです。
左側の数字は、その国の英語能力が世界で何位なのかを示しています。
- プエルトリコ自治連邦区(公用語がスペイン語と英語なのでランキングからは除外している)
- 27アルゼンチン
- 32スペイン
- 36コスタリカ
- 37ドミニカ共和国
- 40ウルグアイ
- 46チリ
- 49日本
- 55グアテマラ
- 56パナマ
- 57メキシコ
- 59ペルー
- 60コロンビア
- 61ボリビア
- 65エクアドル
- 69ホンジュラス
- 70エルサルバドル
- 72ニカラグア
参考記事
日本はだいたい真ん中くらいに位置していますね。
スタプリ第9話にて、天宮えれなは他の生徒よりも英語が堪能であることが示されていました。
そのため、天宮えれなは、日本よりも英語能力の高い国の「ハーフ」である可能性が高いと考えました。
ということで、日本よりも英語能力の低い国、日本とさほど変わらない国を除くと、残るのはプエルトリコ自治連邦区、アルゼンチン、スペイン、コスタリカ、ドミニカ共和国、ウルグアイの6か国です。
天宮えれなはサッカーが得意
天宮えれなはスポーツ全般が得意であると描写されています。
なかでも、キュアソレイユの必殺技が「ソレイユシュート」であることから、サッカーに対しては何らかの強い思い入れがあるように思います。
つまり?
天宮えれなの父親の出身国は、サッカーが盛んな国=サッカーが強い国であるに違いありません(血眼)
というわけで、サッカーが強い国ランキングを調べてみました。
左側の数字はその国の順位を示しています。
サッカーが強い国ランキング
FIFA(国際サッカー連盟)の最新ランキングです。
左側の数字は、その国が世界で何位なのかを示しています。
男子のランキング
- 9スペイン
- 11アルゼンチン
- 12コロンビア
- 13チリ
- 17メキシコ
- 21ペルー
- 27日本
女子のランキング
- 7日本
- 12スペイン
参考記事
ということで、日本よりもサッカーが弱い国を除くと、残るのはスペイン、アルゼンチン、コロンビア、チリ、メキシコ、ペルーの6か国です。
①結論
以上の考察から、天宮えれなの父親の出身国は次の3つの条件を満たしている国である可能性が高いといえます。
- 金髪かつ褐色の人種が多い国
- サッカーが強い国
- 英語能力の高い国
そしてこれらすべての条件を満たす国は、アルゼンチン、スペインの2か国です。
というわけで、キュアソレイユ/天宮えれなの父親の出身国は、作中の描写を根拠とした場合、スペインかアルゼンチンの可能性が高い
=天宮えれなはスペイン人かアルゼンチン人の子どもである可能性が高いと予想します。
※他にも、瞳の色が紫であることや、家が花屋であることから父親の出身国を絞り込もうとしましたが、あえなく失敗に終わりました。
4.仮説②天宮えれなはペルーかスペインの「ハーフ」説(統計データを根拠とした場合)
天宮という名字を持つ人は全国のどこに多いか?
まず私が焦点を当てたのは、「天宮」という名字です。
天宮という名字はかなり珍しく、全国でもおよそ330人しかいない名字とされています。
また、「天宮さん都道府県別ランキング」に、各都道府県に天宮という名字の人が何人住んでいるか、おおよその数を掲載されていました。
以下、30人以上「天宮さん」がいる都道府県を抜粋します。
- 東京都 およそ120人
- 埼玉県 およそ90人
- 千葉県 およそ40人
- 群馬県 およそ30人
参考リンク:天宮さん都道府県別ランキング|名字検索No.1/名字由来net
※2019年4月3日時点での情報
上記より、天宮家が住んでいる可能性の高い地域は、
東京都、埼玉県であることが分かります。
何のためにこんなことを調べているかというと、日本における外国人は、都道府県によって住んでいる人数に「偏り」があるからです。
スペイン語を公用語とする国出身の外国人が、各都道府県によってどれくらいの割合で住んでいるか。
それが分かれば、その「偏り」から、天宮えれなの父親の出身国を掴むことができるのでは? と考えたわけです。
というわけで、次に各都道府県に住む公用語をスペイン語とする外国人の割合を調べてみました。
これについては各都道府県がそれぞれ公式に発表していますので、調べるのにはさほど苦労しませんでした。
(まとめるのには時間がかかりましたが)
東京都に住むスペイン語が公用語の外国人割合
東京都の発表している統計データによると、東京都にに住む公用語をスペイン語とする外国人の割合は下記の図のとおりでした。
出典:東京都の外国人人口の統計
ペルー人が38.8%、スペイン人が25.7%、メキシコが13.0%…と続きます。
天宮一家が住んでいる場所(スタプリの舞台/観星町)が東京都であるなら、
天宮えれなの父親は、ペルー人かスペイン人である可能性が比較的高そうです。
埼玉県に住むスペイン語が公用語の外国人割合
出典:埼玉県の外国人人口の統計
ペルー人が80.6%と、大部分を占めています。
天宮一家が住んでいる場所(スタプリの舞台/観星町)が埼玉県であるなら、
天宮えれなの父親は、ペルー人である可能性が比較的高そうです。
千葉県に住むスペイン語が公用語の外国人割合
出典:千葉県の外国人人口の統計
ここでも、ペルー人が77.2%と、大部分を占めています。
天宮一家が住んでいる場所(スタプリの舞台/観星町)が千葉県であるなら、
天宮えれなの父親は、ペルー人である可能性が比較的高そうです。
群馬県に住むスペイン語が公用語の外国人割合
出典:群馬県の外国人人口の統計
ここでもやはり、ペルー人が85.7%と、その大部分を占めています。*2
天宮一家の住んでいる場所(スタプリの舞台/観星町)が群馬県であるなら、
天宮えれなの父親は、ペルー人である可能性が比較的高そうです。
②結論
以上の考察をもとにすると、次の結論が導き出されます。
- 天宮一家は、東京都か埼玉県に住んでいる可能性が高い
- 天宮一家が東京都に住んでいるなら、ペルー人かスペイン人である可能性が高い
- 天宮一家が東京都以外(埼玉県、千葉県、群馬県)に住んでいるなら、ペルー人である可能性が高い
というわけで、キュアソレイユ/天宮えれなの父親の出身国は、統計データを根拠とした場合、ペルーかスペインである可能性が高い
=天宮えれなはペルー人かスペイン人の子どもである可能性が高いと予想します。*3
5.最終的な結論(まとめ)
というわけで、この記事をまとめると下記の通りです。
- 仮説①天宮えれなはスペインかアルゼンチンの「ハーフ」説
- 仮説②天宮えれなはペルーかスペインの「ハーフ」説
- 2つの仮説を同時に考慮した場合、スペインの「ハーフ」説が有力か
以上、天宮えれなはスペインの「ハーフ」の可能性が高めかも、という考察でした。
次点でアルゼンチン、そしてペルーですかね。
長々とお読みいただき、ありがとうございました。
いろいろ調べているとかなり時間はかかってしまいましたが、個人的にはエキサイティングで楽しかったです(白目)
見落とし等もあると思うので、何かありましたらご教示くださいませ。
6.追加情報
キュアソレイユのコスチュームがフラメンコに似ている
キュアソレイユのコスチュームがフラメンコのそれに似ているという意見をいただきましたので追記します。
確かに比較すると似ていますね。
フラメンコはスペイン南部のアンダルシア地方の伝統芸能です。
オーレ!という掛け声と手拍子、そしてリズミカルなダンスが印象的な芸能です。
キュアソレイユのコスチュームのモデルがフラメンコの衣装であるなら、キュアソレイユがスペインの子どもである可能性も上がりますね。
【スタプリ本編の考察記事はこちら】(毎週欠かさず更新中)
9話では、ひかるとララのまぼろしのキスシーンがありましたね(錯乱気味)
【他のプリキュア考察記事です】
ララのイメージカラーが青だと思ってたのは私だけでしょうか?
*1:EF EPI英語能力指数(EF English Proficiency Index)は、世界88か国における成人の英語能力の平均を、国ごとのランキングで示そうとしている指数です。ランダムに選ばれた人々が受験しているわけではなく、ネットから自主的に受験した人のデータを集めたものであるため、統計としての信頼性には欠けます。ただし、EF EPI英語能力指数よりも信頼性のあるデータはいまのところ見当たらないため、今回はこちらの指数を参考にしています。
*2:アルゼンチンの後は、コロンビア(0.8%)、チリ(0.8%)、メキシコ(0.5%)と続きますが、数が少なすぎたのでグラフからは消しています。
*3:もちろんスタプリの舞台は観星町という架空の町であり、都道府県すらも架空のものである可能性は十分あります。また、スタプリで描かれている世界は、香久矢まどかの父親が属している架空の政府組織(内閣府宇宙開発特別捜査局)などを見ていても分かるように、現実世界における日本とは異なります。したがって、現実世界における統計データと一致しない可能性は十分あるどころか、一致しない方が妥当であると考えるべきでしょう。しかし、この考察はいわゆるネタ考察と呼ばれるべきものであり、一種のジョーク記事です(ただし、ジョークだからといって手を抜いたりはしていません)。細かいことはいったん置いて、「あほなことをしているなあ」と、少しでも笑っていただければ幸いであります。