国民年金の保険料は2年前納することで、保険料をお得にすることができます。
とはいっても、2年前納するだけの金銭的余裕がない方もいることでしょう。
そんな人向けに、セゾン・アメリカン・エキスプレス・カードからこのような案内が来ました。
- セゾン・アメリカン・エキスプレス・カードは国民年金保険料のあとからリボ払いが可能
- 国民年金保険料の2年前納のリボ払いは損の方が大きい
- 国民年金保険料の2年前納で得する金額
- 国民年金保険料の2年前納をリボ払いして得する人
- 国民年金保険料のリボ払いについてのまとめ
セゾン・アメリカン・エキスプレス・カードは国民年金保険料のあとからリボ払いが可能
セゾン・アメリカン・エキスプレス・カードというクレジットカードがあれば、なんと国民年金の保険料をリボ払いで支払うことができるのです!
リボ払いなら月々の支払いを30000円に済ませられるので、日々の余裕がなくてもお得に前納できますね!
【問1】
上記の文章は正しいといえるか?
誤っている場合は、その理由を具体的に記述しなさい。
国民年金保険料の2年前納のリボ払いは損の方が大きい
セゾン・アメリカン・エキスプレス・カードというクレジットカードから来た案内を開くと、目を疑う文章が書いていました。
序文には、国民年金保険料は2年前納がお得ですよという文言がありました。
それは正しいです。
他に借金(ローン)を抱えておらず、積極的に投資をしている人でもなく、低金利の定期預金をしているような人であれば、余剰資金を使って2年前納するのはベターといえます。
しかし、案内の最後の方にいくとですね。
2年前納なんて、そこまでお金の余裕はないという方でも、リボ払いなら安心!
というリボ払いプッシュが始まるわけです。
クレジットカードの決済は普段は意識していませんが、いうなれば借金と同じです。
リボ払いもまた借金の一種であり、その金利は極めて高いもの(14%前後)になっています。
リボ払いの金利により失うお金 > 2年前納によって節約できる国民年金保険料
ですから、いくら2年前納がお得とはいえ、それをリボ払いしていたらマイナスになってしまいます。
安心でも何でもありません。
知らずにずっとリボ払いにしていたら得するどころか損をしてしまいます。
国民年金保険料の2年前納で得する金額
平成31年度に2年前納する場合は、15,700円得することができます。
本来の納付金額
395,400円
2年前納の納付金額
379,640円
2年前納により得する金額
15,760円
379,640円を元手にして、2年間で15,760円を得るわけようなものですから、2年間で必ず4.15%のリターンを得られる投資をするのと同じです。
必ず15,760円が得になるという点では、リターンの不確かな投資などと比べても、かなり優れているといえるでしょう。
国民年金保険料の2年前納をリボ払いして得する人
ただ、すべての人が国民年金保険料の2年前納をリボ払いしたとき損をするかというと、そうともいえません。
一部の人については、2年前納をリボ払いすることで得します。
それは、2年前納の期限である2月末時点では金銭的余裕がないものの、その1~2か月後くらいには余裕が出てくるというような人です。
2月末時点ではお金に余裕がないが少しすればまとまったお金が入りそう
→2年前納のリボ払いをする
→余裕が生まれた1~2か月後あたりにリボ払いの残りを全額支払う
というふうにすれば、2年前納をしない場合よりも確かにお得といえます。
とはいっても、セゾン・アメリカン・エキスプレス・カードの案内は、2年前納した国民年金保険料をずっとリボ払いにしていると得するどころか損をしてしまうという点についての注意喚起が足不足しています。
その点については、やはり不誠実であると思います。
また、この方法を使う場合には、一括で支払うのを忘れないようにしなければならないため、注意が必要です。
忘れないように、カレンダーやメモ帳などにリマインドしておきましょう。
国民年金保険料のリボ払いについてのまとめ
ということで、この記事をまとめると下記の通りです。
- セゾン・アメリカン・エキスプレス・カードなら国民年金保険料の後からリボ払いが可能
- 2年前納分をずっとリボ払いしていると得するどころか損をする
- 一部の人については2年前納のリボ払いで得できることもあるが要注意
- 2年前払いは、金銭的な余裕があり、借金をしていない人が検討しよう
以上、セゾン・アメリカン・エキスプレス・カードなら国民年金保険料の2年前納をリボ払いすることが可能だけど要注意ですよ、という話でした。
基本的に前払いすればお得になる制度やサービスについては、前払いをする余裕があるからするものであり、余裕もないのによりコストの高い借金をして前払いをするのは本末転倒なのです。
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