金色の昼下がり

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【スタプリ全力考察】オリーフィオは何者なのか?ユニ達レインボー星人の秘密

 オリーフィオは、スター☆トゥインクルプリキュアに登場するレインボー星人の長です。レインボー星の人口は1800人であり、少数種族だということがうかがえます。

 

 この記事は、

  • オリーフィオは何者なのか?
  • スタプリ21話でユニの語っていた「哲学的な発言」にはどのような意味が含まれているのか?

 とうことについて作中描写や設定を根拠に考察したものです。

オリーフィオ

出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第20話(C)ABC-A・東映アニメーション

 

 

 

ユニの語った哲学的な話のおさらい

ユニ、哲学的

出典:スター☆トゥインクルプリキュア 第21話(C)ABC-A・東映アニメーション

ユニ「わたしたちはみんなオリーフィオの子 オリーフィオはわたしたちの父であり母でもある そしてわたし自身でもある わたしたちはひとつなのよ」

 

 スタプリ21話で、ユニが唐突に語り始めた何やら哲学的な話。

 これについて、ひかるさんは「要するに家族ってこと?」と尋ねます。

 ユニは、「まあそんなところ」という反応を示しますが、1800人もいるレインボー星人がみな「家族」というのは、腑に落ちるようで腑に落ちません。

 

 血縁関係のある「家族」であるのか、血縁関係はないものの固い絆で結ばれていることから「家族」と形容しているのか、そのどちらかなのかで、随分と意味が変わってくるからです。

 

 私はまず、ユニの言葉を額面通りに受け止めてみました。

 

①「わたしたちはみんなオリーフィオの子」

→ユニたちレインボー星人はみんな、オリーフィオから産まれた。

 

②「オリーフィオはわたしたちの父であり母でもある」

→レインボー星人にとっての父親はオリーフィオであり、母親もオリーフィオである。

 

③「そしてわたし自身でもある」

→レインボー星人たちはオリーフィオの遺伝子を受け継いでいる。

 

④「わたしたちはひとつなのよ」

→レインボー星人はみんな、同一もしくは似た遺伝子を持っている。

 

 ①~④が該当するのは、次の3つが思い浮かびました。

  1. 無性生殖
  2. 単為生殖
  3. 両性具有(雌雄同体)

 

※スタプリ21話の振り返りはこちらの記事をどうぞ↓

www.konjikiblog.com

  

①無性生殖説:クローン

 オリーフィオは無性生殖によってユニ達レインボー星人を産んだのではないか、とする説です。

 

 無性生殖とはいわゆる「クローン」であり、完全に同一の遺伝子を受け継いだ「コピー」を作成するような生殖方法です。

 要するに、遺伝子の「コピー&ペースト」です。

 

 相手を必要とせず、1つの個体だけで爆発的に増殖できるため、安定した環境では一気に数を増やすことができます。ただし、すべての個体は「親」と同じ遺伝子、つまり同じ特徴を持っているため、環境の変化にはとても弱くなってしまいます。

(たとえば、環境がそれまでより温暖化したり、寒冷化したりすると、一気に種が全滅してしまう恐れがあります)

 

 もしこの説が正しければ、ユニ達もまた無性生殖によって子どもを作ることができるかもしれません。

 

 この説の反論として考えられるのは次の2点です。

  1. 無性生殖であるとすれば、見た目なども同一であるはずなのに、レインボー星人の見た目はそれぞれ異なっている
  2. 環境の変化に弱いはずの無性生殖によって子を産んでいるレインボー星人が、迫害され、厳しい環境の変化に耐え抜いてきたのは整合性に欠ける

 

 もっとも、この反論には、次のような反論ができるでしょう。

 

 それは、変化能力です。

 

 レインボー星人はご存知の通り「変化」をすることができます。

 つまり、レインボー星人は「誰もが常に何者かに変化している存在」だと考えればいいのです。あの獣姿もまた、「本当の姿」ではなく、本当の姿はメタモンみたいなものなのかもしれません。

 

 また、変化能力があれば、環境の変化に合わせて身体的特徴を変えることも容易です。惑星レインボーで彼らが猫のような姿をしているのは、レインボーではあの姿がもっとも適しているからなのです。

 

 なお、有性生殖は無性生殖と比べると手間もかかるしエネルギーも使う生殖方法ですので、変化能力が無性生殖の弱点をカバーできるのであれば、無理に有性生殖を行う必要もなかったのかもしれません。

 

…と考えれば、正解かどうかは置いておいて、理屈としては通るような気がします。

 

②単為生殖説:聖母マリア

 オリーフィオは単為生殖によってユニ達レインボー星人を生んだのではないか、とする説です。

 

 単為生殖とは、雌が受精することなく子を産む生殖方法のことです。

 受精をせずに子を産むって、それは無性生殖と同じでは?

 と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、無性生殖と単為生殖は異なるものです。

 

 単為生殖は、(種類にもよりますが)雌が卵細胞を分裂させたりして作った細胞に、半ば強引に精子としての役割を担わせ、自分の卵子とくっつけることで子を産む方法です。

 

 イメージとしては、

  • 無性生殖はクローンを生み出すようなもの
  • 単為生殖は自分のクローンと子どもを作るようなもの

 

 です。

 単為生殖は自分のクローンと子ども作るようなものなので、特徴は似た者になりますが、まったく同一のものにはなりません。

 

 たとえばアリ類には「女王」と呼ばれる存在がいて、一般的に女王は単為生殖によって雄の働きアリを産み、有性生殖によって雌の女王候補(残ったのは働きアリになる)を生むことで使い分けているといわれています。

 

 さて、単為生殖は地球人にとってはあまり縁のない生殖方法のように思われますが、実は過去の歴史を探ってみると、単為生殖を行ったともいえる人物がいます。

 なかでも、もっとも有名で大きな影響を与えた人物のうちの1人はこちら。

 

聖母マリアです。

 

 

GuidoReniAnnunciation.jpg
By グイド・レーニ - http://www.marcheworldwide.org/html/reni.asp?lingua=en, パブリック・ドメイン, Link 

 

 一説には、聖母マリアは処女受胎、つまり男と交わることなく子を授かったとされており、処女受胎は見方を変えれば単為生殖ともいえます。

 そしてその子こそが、キリスト教における救世主、イエスです。

 

 実際、オリーフィオの子であるユニは、スタプリにおける「救世主」=「プリキュア」になっています。

 オリーフィオのモチーフは、聖母マリアなのかもしれません。

 

参考にさせていただいたサイト

単為生殖 | 東京薬科大学 生命科学部

 

③両性具有(雌雄同体)説:天使

 オリーフィオは両性を兼ね備えた存在、すなわち両性具有(雌雄同体)であり、種族の長たるオリーフィオだけが、子を産む能力を有しているのではないか、とする説です

 

 順を追って説明していきます。

 

雌雄同体

 雌雄同体とは、生物学的に雄の生殖器と雌の生殖器をひとつの個体が持っているものをいいます。

 

 たとえばカタツムリやミミズは雌雄同体です。

 また、一部の魚は雌から雄に転換したり、雌から雄に転換したりすることができ、これもまた雌雄同体の一種といわれています。

 

 一部の生物がなぜ雌雄同体の形態を取るかというと、雌雄同体であれば別の個体と出会うことができれば、すぐに子ども作れるというメリットがあるからです。

 自分が雌だとして、広大な世界でようやく出会えた別の個体も雌だと、せっかく出会えても子どもを残すことができません。しかし、雌雄同体であれば、誰かしらと出会えれば、子孫を残すことができます。

 

 そう考えると雌雄同体にはメリットしかないように思えますが、雌雄同体は雄と雌両方の生殖器を持つ必要があるため、その分エネルギーが必要になるというデメリットがあります。自然界において、エネルギーを無駄にすることは、死、すなわち絶滅を意味しますので、真に必要な動物だけが、この能力を備えているわけです。

 

※人類のように、生物学的に雄と雌とでそれぞれ分かれている生物のことは、雌雄異体といいます。

 

参考にさせていただいたサイト

性を自由に変えられる魚たち 「男」同士で結婚、出産もOK (1/4ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)

 

両性具有

 さて、両性具有(ギリシャ語でアンドロギュノス)も似たような概念であり、男女両方の性を兼ね備えている存在のことを指しますが、こちらは宗教や神話、哲学などでしばしば登場する言葉です。

 

 たとえばギリシア神話ではヘルマフロディトスという両性具有の神が登場しますが、私が両性具有のイメージとして思い浮かんだのはこれでした。

 

天使です。

 

オリーフィオと天使の類似点

 厳密にいうと、キリスト教における天使は男でもなければ女でもない、性別というものがない存在のようですが、芸術の分野ではしばしば天使が「両性具有」のような存在として描かれています。

 具体的にいうと、バルサックの『セラフィタ』は両性具有の天使の物語ですし、西洋絵画などの天使は「中性的」に描かれていることが多々あります。

 

 実際、オリーフィオは中性的な存在として描かれています。

 つまり、オリーフィオは天使をモチーフとした存在ともいえるのではないか、と思うのです。

 

 また、オリーフィオは歳を取らないようで、何百年も生き続けていることがアイワーンの口から発覚しました。

 オリーフィオが不老不死に近しい存在であるなら、その点もまた、天使などと似ているように思うのです。

 

 ちなみに、キリスト教において、天使は神のお告げを人々に伝える役割を担うだけではなく、悪魔と戦ったりもします。また、ヨハネの黙示録では、7人の天使がラッパを吹き、地上の三分の一を焼いたり、人間の三分の一を××したりします。

  これらのを考慮すると、オリーフィオやレインボー星人は今度の展開で大きな役割を担うことになるのかもしれません。

 

※この説の場合、ユニもまた雌雄同体である可能性が出てきます。一方、ユニが「女性」的に描かれていることから、両性具有なのは長たるオリーフィオだけで、その子どもであるユニ達レインボー星人は雌雄異体だという考え方もできると思います。

 

参考にさせていただいたサイト

「聖書と天使」|キリスト教教育について|中部学院大学・中部学院大学短期大学部

 

番外:レインボー星人とユダヤ人

 変化能力を忌諱され迫害されてきたレインボー星人の歴史は、地球における、ある民族を彷彿とさせます。

 

 それは、ユダヤ人です。

 

 ユダヤ人の迫害の歴史はとても古く、最古のものは紀元前13世紀の「出エジプト」とされていて、近現代でもっともスケールの大きな迫害はヒトラーによる大虐殺《ホロコースト》でしょう。

 

Bundesarchiv Bild 183-R69919, KZ Auschwitz, Brillen.jpg
By Bundesarchiv, Bild 183-R69919 / CC-BY-SA 3.0, CC BY-SA 3.0 de, Link

(強制収容の際に没収されたメガネ:オシフィエンチム博物館) 

 

 似ているからといってだからどうした、という話でもあるんですが、スタプリを見ていると、随所に色々なモチーフが散りばめられているように思えて来まして…。

 このへんのことについても、また別の機会に触れられればなと思います。

 

  ちなみにスタプリの名前は神話や民話にちなんでいるものが多いです。元となっている神話や民話の簡単な紹介もしています。

www.konjikiblog.com

  

終わりに:レインボー星人は地球にもいる?

 というわけで、オリーフィオやレインボー星人の生殖機能などについて、あれこれ考察してみました。

 

 ところで、ユニが変化したときに耳と尻尾が出てくるのは「ユニがまだ未熟だから」だということで、私はこんな感想を抱きました。

 

 最後の最後まで、気が抜けないですね。

 実は遼じいがレインボー星人だったりして。

 

 ユニの変身シーンについての考察と、キュアコスモになりたい子どもの話をしています。

www.konjikiblog.com

 

 ドラムスはドラ息子ではなく、クールでクレバーな人物なのだという考察です。ドラムスさん好きなので、また登場してほしいです。

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 悪魔を引き合いにしてまどかさんは闇落ちするんじゃないかと考察した記事です。

www.konjikiblog.com

 

 そういえば、もしユニが両性具有なのだとしたら、ひかユニは一概に百合とはいえなくなるのかもしれません。ユニアイは、両性具有変化ケモ×単眼生意気少女…??(情報量の多さにパンク)

 

 以上、オリーフィオ考察でした。

 長々と読んでいただきありがとうございました。