マオとバケニャーンは、スター☆トゥインクルプリキュアに登場する化け猫をモチーフとしたキャラクターです。
現時点では、マオは宇宙アイドル(あるいは宇宙怪盗ブルーキャット)として、バケニャーンは宇宙侵略者ノットレイダーとしての立場にいるという描写がされています。
この記事は、マオとバケニャーンの正体や関係性、その目的について頭がおかしくなりそうになりながらも徹底的に考察したものです。ネタバレを含みますので、ご注意ください。
マオとバケニャーンの関係は?3つの仮説
- マオ=バケニャーン説
- マオ≠バケニャーン説
- マオ≒バケニャーン説
次に、それぞれの仮説について、詳しく解説していきます。
①マオ=バケニャーン説:どちらかは消える?
この説の根拠は、3つあります。
1つ目は、スタプリ15話、マオがとアイワーンが登場した際に、バケニャーンが珍しく不在にしていた点です。
アイワーンとバケニャーンはセットであるはずなのに、なぜかマオの登場時には不在にしていたのです。
2つ目は、マオとバケニャーンの容姿が似ている点です。
瞳の色はグリーンですし、マオの髪の毛がくるっとなっているところと、バケニャーンの顔のラインは似ています。
こちらの記事でも詳しく考察しています(画像付き)
3つ目は、バケニャーンが知っていて、マオが知らないはずのことをいくつか知っていたという点です。
マオは初対面であるはずの星奈ひかるたち(変身前)がプリキュアだと知っていましたし、アイワーンのことも知っていました。
これはつまり、
- バケニャーン=マオ
- バケニャーン≠マオなら、二人は内通している
という可能性が示唆されています。
ちなみに、マオはアイワーンのことを「ほんと厄介ね、アイワーン」といっていました。これはつまり、バケニャーンはマオに「アイワーンは厄介だぞ」と教えていたことを意味します。
厄介者扱いされるアイワーンちゃん悲しい…。
さて、①の説の反論として予想されるのは、以下の3点。
- マオとバケニャーンは性別が違うではないか
- マオ=バケニャーンにしては、プリキュアやアイワーンの名を呼ぶ点が迂闊すぎる
- 性格が違う
1については、「仮の姿に変身できる香水」があれば、何とでもなるでしょう。
2、これは説得力のある反論だと思います。 聡明なバケニャーンがボロを出すようなことをいうか、やや疑問です。
もっとも、これについてはマオ≠バケニャーンで、マオとバケニャーンが内通していたパターンにおいても、マオが自分からアイワーンの名を呼ぶメリットってほとんどなかったり。
3について。
バケニャーンは、これまでの描写からも聡明でクールな印象を受けますが、マオは切れ者ではあるものの、好戦的で自信家のように見受けられます。
両者の性格は似ているとはいえず、もしそれらが演技だとしたら、変身しているとはいえ、演技力の高いアイドルとはいえ、完璧すぎるような気もします。
アイワーンは私も好きなキャラクターなんですが、星奈ひかるさんと対比構造の関係にある敵キャラクターでもあります。彼女の抱える矛盾と今後の予想。
②マオ≠バケニャーン説:マオはバケニャーンの姉か妹か同族
現時点でいちばん腑に落ちやすく、無難な説はこれでしょうか。
マオがバケニャーンと内通しているのも、姉か妹か同族なのだとしたら納得ですし、性格が違ったりする理由も納得がいきます。
さて、この問題はずばり、マオとバケニャーン、どちらが年上なのかということです。
バケニャーンはそれなりに年をとってそうな見た目をしていますが、私たちは未だにマオの本来の姿を見ていない可能性がありますし、バケニャーンだって真の姿も別にあるかもしれません。
一度、想像してみてください。
- マオがバケニャーンのことを兄さん(お兄ちゃん)と呼ぶところ
- バケニャーンがマオのことを姉さん(お姉ちゃん)と呼ぶどころ
どっちがいいでしょうか?
私はどっちも好きです。
…さて、この説の場合は、スタプリ15話でバケニャーン氏は何をしていたのか? ということが論点になります。
- 裏で盗みの手伝いをしていた
- バケニャーンは何らかの呪いをかけられていて、特定の日には怪物になるといった事情のため姿を見せるわけにはいかなかった
- 他の誰かに化けて登場していた
1は特に問題なさそうです。なにせあの大量のお宝を盗み出すわけですから、むしろバケニャーンが暗躍していたと考える方が自然ともいえるかもしれません。
2はバケニャーンが呪われている説です。
狼男のように、特定の日になると怪物に変身してしまうのかもしれません。
だからこそ、バケニャーンは15話で登場しなかった。いや、できなかった。
3は、実は他の誰かに化けて登場していたのでは? という説です。
誰に化けていたのかは分かりませんが、可能性の広がる説です。1との合わせ技で、誰かに化けて盗みの手伝いをすべく暗躍していたのかもしれません。
バケニャーンがスタプリ15話の誰かに化けていたとすると、いったい誰なのでしょうか?
諸説あるかと思いますが、私はひとまず「瞳の色」に注目してみました。
バケニャーンの瞳の色はグリーンです。
スタプリ15話で、グリーンの瞳をしたキャラクターは2人いました。
1人目がこちら。オークションの司会者です。
大きさは全然違いますし、見た目は虫ではありますが、オークション全体ををコントロールして、自分に都合のいい展開、盗みをしやすい状況にもっていくにはうってつけのポジションです。
聡明なバケニャーンなら、このポジションを狙うのは妥当ではないでしょうか。
2人目はこちら。美食家のシタコ・エーテル氏です。
瞳がグリーンなのか、サングラスがグリーンなのか判断に困りますが、一応グリーンです。
実際、この人がいなければ、プルンスのドーナツが1つ10億キランにおよぶことはあり得ませんでした。会場に混乱と興奮をもたらし、その隙にブルーキャットが盗みをしていたと考えることもできなくはありません。
他に化けていたとするなら、ドラムス、ドン・オクトー(マフィアのボス)、警備員…あたりでしょうか。これらについては、もう少しじっくり考えてみたいと思います。
③マオ≒バケニャーン説:マオとバケニャーンは二重人格者
もしこの2人が二重人格(多重人格)であれば、下記のような可能性が考えられます。
- マオとバケニャーンはもともと二重人格
- 何者かによってマオとバケニャーンが無理矢理一つの体にくっつけられた
- どちらかの体は既に失われてしまった
プリキュアのメインキャラに「二重人格者」がいるだなんて、これまで夢想だにしていませんでした。
マオがもし追加戦士なのだとすれば、初の二重人格プリキュアの爆誕です。
なんだったら、マオとバケニャーンで2色分使うのでしょうか。
ぶっちゃけありえない説かもしれませんが、今のところ、マオがバケニャーンとの二重人格者であったとしても一応矛盾は生じません。
むしろ、「多様性の受容」をテーマのうちの1つに掲げるスタプリであれば、二重人格や多重人格者が登場しても、何らおかしくはないともいえます。
バケニャーン人格がいれば色々捗りそうですね。
私も欲しいな、バケニャーン人格。仕事変わってもらいたい。
マオやバケニャーンの目的は?3つの仮説
マオとバケニャーンがどのような関係なのか、同一人物なのかはさておき、ひとまず二人が同じような立場にいると仮定して、その目的について考察していきます。
<これまでの作中描写で関係ありそうなポイント>
- 意味ありげに登場した滅びた星「惑星レインボー」のお宝
- バケニャーンはノットレイダーの純粋な味方ではなさそう
- バケニャーンにとって優先順位が高いのはペンを集めること
- マオは宇宙アイドルで、個人レベルではお金には困っていないため、盗みの目的は他にあるはず
①マオとバケニャーンは同族を救おうとしている説
マオとバケニャーンが同族で、二人の目的が危機に陥っている同族を救うことなんだとしたら、マオは盗みによって、バケニャーンはペンを集めた時に得られる「すべてを凌駕する力」によって同族を救おうとしている…という説です。
同族たちはどのような危機に陥っているのか?
- 惑星レインボーと同じ理由
- 惑星レインボーこそが2人の母星
- ノットレイダーの侵略によるもの
- まったく別陣営からの侵略によるもの
といったことを考えましたが、今回意味ありげに登場した「惑星レインボー」のことを考えると、やはり1か2で、二人の同族は石になっているか、石になりつつあるのでしょうか。
惑星レインボーが滅んだ理由はプルンスいわく「分かっていない」ので、ノットレイダーが関係していない可能性が高いです。
つまり、惑星レインボーが滅んだ理由は、自然災害的なものか、第三陣営の侵略によるもの。
マオは、そんな同族たちを救うことのできるお宝を探している、盗んだお宝と引き換えに同族たちを救うアイテムを入手しようとしている…というのも考えられます。
あるいは、マオが盗みによって得ようとしているのは種族としての「誇り」なのかもしれません。
滅びてしまった惑星レインボーでは、宝が持ち出され出回っています。
マオもまた、母星から持ち出されてしまったお宝、つまり「誇り」を取り戻すために怪盗になったというわけです。
一方、バケニャーンですが、彼はこれまでペンを集めること、ペンを奪われないことを最優先に動いていた節があります。
ペンを集めたとき、バケニャーンは「すべてを凌駕する力」が手に入るといいましたが、バケニャーンの欲しているのはまさにその力で、そのためにノットレイダーを利用しているのだと思います。
すべてを凌駕する力があれば、同族を救える。
そう考えるのも、納得です。
マオ登場以前に書いたバケニャーンの正体に関する考察ですが、けっこういい線な気もします。
②マオとバケニャーンはノットレイダーを倒そうとしている説
マオやバケニャーンの種族が危機に陥っている原因が、ノットレイダーにあるのだとすると、2人は協力してノットレイダーを倒そうとしているのかもしれません。
ただし、二人が完全にアンチ・ノットレイダーであるなら、プリキュアが取ろうとしたペンをバケニャーンがきっちり回収して帰ったのは行動として矛盾していますし(スタプリ11話)、もうちょっと手助けできる場面もあった気がします。
マオはマオで、プリキュアのことを完全な敵とは見ていないものの、「ペンをいったん預けておく」といっていたように、「ペンをあげる」ことはしません。
マオはプリキュアにペンを「預け」はしても「譲渡」はしない。
このことは、プリキュアを敵対視していない一方、完全な味方だとも見ていないことが示されています。
ノットレイダーを倒すことを目的にしているなら、同じ目的のプリキュアは味方であり、完全な協力関係になれるはずです。
そうではないということは、やはり二人の最終的な目的はノットレイダーを倒すことではない可能性が高いと思われます。
③マオやバケニャーンは呪いを解きたい説
マオやバケニャーンが「何らかの呪いをかけられている」という可能性があると前述しましたが、二人の目的はその呪いを解くことにあるのかもしれません。
あるいは、二人にかけられた呪いというのが「二重人格」であり、もともと二人は別々の体があったのに、呪いによって無理矢理ひとつの体にさせられたということも考えられます。
何らかの「呪い」を解くために、バケニャーンはノットレイダーに潜入し、マオは怪盗になったというわけです。
その「呪い」が惑星レインボーにはびこる石になる病と関係しているのかは分かりませんが、この説だと、二人の目的は個人的なものだということになります。
マオとバケニャーンの正体と目的についての予想(まとめ)
以上の仮説から、現時点での私的な予想
- マオ≠バケニャーン
- マオはバケニャーンの妹か姉で、2人は内通している
- 2人の母星は惑星レインボーと同じような危機に瀕している
- 2人は危機に瀕した仲間や星を救うために行動している
- バケニャーンはノットレイダーを利用してペンを集め、「すべてを凌駕する力」を手に入れて同族を救いたい
- マオは盗みによって得た宝で同族を救いたい(あるいは持ち出された同族の宝を取り戻したい)
こんな感じでしょうか。
マオ=バケニャーン説やマオとバケニャーンの二重人格説も面白そうですし、他の可能性もありそうなので、またじっくり考えてみたいと思います。
スタプリ15話、マオ≠宇宙怪盗ブルーキャット説とかいう大穴中の大穴狙いのような仮説も考えてみましたが、何が良かったってとにかく演出が最高にカッコよかったです。
マオが青色の追加戦士になるかも、というのはたぶん薄々みんな思い始めているでしょう。けっこう前に追加戦士が青色だと予想した記事です。
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