スタプリ21話、神神の神神でしたね。
見ていて胸が張り裂けそうでした。めちゃめちゃ面白かったです。
この記事はスター☆トゥインクルプリキュア21話の感想や考察、分析をしたものです。スタプリ21話のネタバレ注意です。
- キュアコスモの戦闘シーン:THE・猫
- 人格を残そうとするアイワーンの目的は?
- 今度こそ、ひかるはアイワーンの苦しみを想像する
- リベンジマッチ:スタプリ10~11話との対比
- 星奈ひかるの視線の先にあるもの
- 膝をついたカッパード
- スタプリ21話の感想考察まとめ(前編)
キュアコスモの戦闘シーン:THE・猫
キュアコスモの戦闘シーン、超絶かっこよかったですね。
かわいさとカッコよさの両方を併せ持つキュアコスモ、それはまさしく「猫」と形容するに相応しかったかと思います。
1枚目のカットは、「猫が獲物を狙うときの姿勢」ですし、2枚目は「猫パンチ」、3枚目は「猫が高いところから着地したときポーズ」、そして4枚目は「猫の顔を洗う仕草」です。
キュアコスモはやっぱり猫系なんだなと改めて思う戦闘シーンでした。
縦横無尽に動き回るのも、猫っぽいといえば猫っぽいですし、重力など感じさせない動き方はコスモ(宇宙)の名にふわさしいともいえましょう。
ちなみに私が好きなのは、空中に大ジャンプをして、そのままくるんと1回転しつつ巨大アイワーンに強烈な打撃を与えるときのシーンです。
美しすぎる…!
動画で伝えられないのが残念で仕方ありません。
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人格を残そうとするアイワーンの目的は?
バケニャーン「しかし 本来の自分を失うのでしょう?」
アイワーン「まあね けど 想像力は塗り潰されても人格は残ってるっつーの!」
アイワーンちゃんの発明したダークペンは、想像力を塗り潰しはしても、人格は残したままであることは、これまでの描写とも矛盾しません。ダークペンでノットリガー化させられた人々は、好きなものへの情熱を失ったりしていましたが、人格そのものは残っていました。
ここで注目すべき点は、人格が残ることを嬉々として語っているという点です。つまり、アイワーンちゃんは、ダークペンを使用した際に「人格を残しておきたい」と考えているようにも捉えられます。
だとすれば、なぜアイワーンちゃんは「人格を残しておきたい」のでしょうか?
その理由として考えられるのは次の2点です。
- 人格を残しておけば想像力を塗り潰されたことによる苦しみを感じさせることができる。「アイワーンの憎しみの表れ」説
- 人格を残しておけば復活させることもできる。「アイワーンの優しさの表れ」説
このときにアップにされたアイワーンちゃんの表情がいかにも「憎しみに塗れた顔」をしているので、どちらかというと前者の可能性が高いような気もします。
が、スターカラーペンダントをあえて盗まなかったブルーキャットのように(スタプリ20話)、人格まで壊してしまうのは酷すぎると考えたアイワーンちゃんの「小さな優しさ」だという後者の考え方も、私は好きです。
こちらの説の場合は、自分自身すら気付いていない優しさを、ぜひ星奈ひかるさんに指摘してもらいたいなと思うのです。
アイワーン「人の心も、何もかも、全部ぶっ壊してやるっつーの!」
ひかる「嘘だ! だったら何で、人格を残したの? あとで元に戻せるようにって、考えたからでしょ!」
惑星レインボーの惨状を見て、人格まで壊してしまうのはさすがに酷だと、心の片隅で、自分自身でも意識していないところで感じていたアイワーンちゃん…みたいな感じで。
アイワーンの開発した「スーツ」って?
アイワーン「ついに(ダークペンが)完成したっつーの!」
バケニャーン「スーツに代わる発明ですか?」
アイワーン「そうだっつーの!」
バケニャーンとアイワーンの会話で面白いやり取りがありました。
一連の会話では、アイワーンは「スーツに代わる物としてダークペンを発明した」ことがうかがえます。
ノットレイダーの「スーツ」といえば、これでしょう。
ノットレイたちの着ているスーツです。
スーツの代わりとして発明されたダークペンは人の想像力を塗り潰し、操ることのできる闇のアイテムです。
ここで気になるのは、バケニャーンがダークペンを「スーツに代わるもの」といっている点です。つまり、「スーツ」にも人の心を操る力があるのかもしれません。
もしそうだとしたら、ノットレイたちが幹部の命令を聞いているのは、着ている「スーツ」のせいだということになります。
よく見るとスーツには「アンテナ」のようなものがついていますし、そもそもノットレイが人間であるなら「ノットレイ!」しか喋れないのは変です。
あのスーツを脱げば、ノットレイたちは正気に戻るのかもしれません。
今度こそ、ひかるはアイワーンの苦しみを想像する
胸が熱くなるシーンでした。
ダークネスト様に思考を奪われ、苦しむアイワーン。それを見たひかるさんは、ポツリとつぶやきます。
ひかる「助けなきゃ…」
作中でも回想されていたように、ひかるさんはアイワーンから「想像力ないっつーの!」と罵られ精神に深い傷を負わされた過去があります(スタプリ11話)
そのひかるさんが、めげずに、諦めずに、今度こそはと、アイワーンの苦しみを想像するのです。
滂沱の涙ですよ…
スタプリ21話は随所で10話~11話との対比がされています。
11話のときには想像力がないと否定してきた相手に、それでも、ひかるさんは想像力をもって救おうとする。その「強さ」に、私たちは心を打たれるわけです。
リベンジマッチ:スタプリ10~11話との対比
そして繰り広げられる、ひかるさんとカッパードさんの一騎打ち。
惑星クマリンでは、敗北を喫したひかるさん。そのときはカッパードさんのあの言葉に心を揺さぶられました(スタプリ10話)
カッパード「ぬくぬくした環境で生きるお前が 知ったふうな口を!」
ひかるさんが惑星クマリンのことを「厳しい環境だからこそ綺麗なの!」といった際、カッパードさんが返した言葉です。
このとき、ひかるさんは「厳しいから綺麗だ」という素敵な想像力を持っていたものの、「厳しい環境に苦しむ人もいる」ということまで想像することができませんでした。その結果が、あの完膚なきまでの敗北です。
そして今回もカッパ―ドさんはひかるさんの精神を揺さぶろうと、こんなことをいいます。
カッパード「そう…かの星でお前が手に入れられなかったプリンセスの力 それが元となり この事態を招いたのだよ!」
カッパード「激しい感情は自分を奮い立たせる だが同時に冷静さを失わせる!」
要するに、カッパードさんは「お前のせいなんだぞ、キュアスター」ということをいっているわけですが、その言葉の選び方はさすがだといわざるを得ません。まるで「すべての原因は星奈ひかるにある」とでも言わんばかりの言い方です。
実際、キュアスターはおうし座のペンを奪われたとき、「自分のせいだ」と非常に大きなショックを受けていましたよね(スタプリ10~11話)
つまり、カッパードさんは、そのときのキュアスターの姿をしっかり覚えていて、「あいつは自分のせいでみんなに迷惑をかけたら凹むんだな」ということを学んでいたのです。
言い方を変えると。
カッパードさんは、「星奈ひかるのことをめちゃくちゃ見ていて」、「どういう言葉をチョイスすればより星奈ひかるにダメージを与えられるかということを誰よりも想像していた」わけです。
ひかるさんに対するカッパードさんの執着心は、ここまでくると愛より深いものを感じざるを得ません。
ところが、カッパードさんのそんな思惑は、悲しいかな、見事に空振りとなってしまいます。キュアスターが顔を上げたとき、その表情に浮かぶのは、怒りでもなけば、憎しみでもなく、自己嫌悪でもありません。
それは、慈愛です。
キュアスターが浮かべていたのは、「アイワーンを救いたい」という祈りのような表情でした。
星奈ひかるの視線の先にあるもの
カッパード「やつを…見ている…?」
ひかるさんは、このとき、カッパードさんのことをほとんど見ていませんでした。ひかるさんの視線の先にあったのは、巨大化したアイワーンであり、そのなかで苦しみもがくアイワーンの姿でした。
ここに、10話や11話との美しい対比構造があります。
10話のとき、ひかるさんの視線は、ノットレイダーたちの方には向いていませんでした。ノットレイダーたちに侵略される者を守ろうとする想いはあったものの、ノットレイダーたちの抱える事情を想像することまではできませんでした。
しかし、今回は違います。
ノットレイダーたちにも何か事情があること。
目の前のアイワーンが苦しんでいること。
そのことを理解したひかるさんは、目の前で倒れているプリキュアを救うために立ち上がったキュアコスモのように、目の前で苦しんでいるアイワーンを救うために戦うのです。
また、11話のとき、ひかるさんの視線の先にあったのは、「自分自身」であったともいえます。自己嫌悪に陥った人間が見つめるのは、他でもない自分自身だからです。
しかし、ひかるさんは、もう自己嫌悪に陥ったりはしません。
想像力を否定されても宇宙が好きだという気持ちに変わりはないと叫んだひかるさん。仲間から「あなたのおかげで救われた」という言葉をもらった彼女は、もう自分自身を必要以上に卑下することはありません。
キュアスターは、ただただ、目の前で苦しんでいる人を守りたいと願うのです。
その想いの強さは、カッパードさんを打ち破りました。
星奈ひかるさんは、ついにあのときの雪辱を果たしたのです。
スタプリ10話、「想いの強さ」で負けたプリキュアたち。力なき正義は無力。
スタプリ11話、キュアスターが涙した理由。 ※全私も泣いた。
膝をついたカッパード
キュアスターの攻撃に押し切られ、負けてしまったカッパードさん。
カッパードさんは苦渋に満ちた表情を浮かべていますが、これはただ「ひかるさんに負けたから」という理由だけではないと思うのです。
※以下、私の妄想まみれの考察です。
カッパードさんがなぜああまでしてひかるさんを狙い攻撃しているかというと、自分のことを見て欲しいからではないかと思うのです。
戦いになれば、否応なしにひかるさんはカッパードさんのことを見ざるを得ません。もしカッパードさんが勝利をおさめれば、彼はひかるさんに「分からせる」ことができるのです…つまり、「これまで自分の味わってきた苦しみ」を。
ひかるさんに自分の体感してきた「闇」を分からせることができれば、ひかるさんはカッパードさんのことを理解してくれるでしょう。カッパードさんのことを「想像」してくれるでしょう。
カッパードさんは、ひかるさんに、自分のことを想像してもらいたいのです。
そのために、カッパードさんは、必死にキュアスターを攻撃するのです。
見てくれ。わたしを想像してくれと、心のなかで叫びながら。
しかし、今回、ひかるさんの視線の先にいるのは、カッパードさんではなく、アイワーンでした。
それでも戦うカッパードさんでしたが、キュアスターから「どいて!」と叫ばれ、スターパンチの直撃をくらって敗北してしまいます。
ああ…なんてかわいそうなカッパードさん。
キュアスターに負けるだけではなく、まともに見てもらえなかったからこそ、カッパードさんはあのような表情を浮かべたのではないか…そんな妄想を、私はしてしまうのです。
カッパードさんのイケメンバンクがイケメンだというだけの記事です。
スタプリ21話の感想考察まとめ(前編)
- キュアコスモの戦い方が完全に猫
- アイワーンが人格を残そうとしているのはなぜ?2つの仮説
- アイワーンの発明したスーツはノットレイのスーツのこと?
- 星奈ひかるのリベンジマッチが10~11話と対比になっていてかっちょいい
- ひかるの視線の先にあるのは自分でもなければカッパードでもなく、苦しみ悶えているアイワーン
- カッパードが膝をついた理由妄想
前回のスタプリ20話の感想考察です。キュアコスモがひかるさんに救われる瞬間は涙なしには見れませんでした。さりげない心理描写や小道具の使い方も見事というほかありません。
ドラムスがドラ息子ではない考察です。コメント欄で教えていただいた考察で、個人的にとても好きな考察です。
えれなさんが何人のハーフなのかを推理するために、世界英語ランキングやサッカーの強さランキング、各都道府県の人口データなどを調べまくった記事です。膨大な時間をかけて理論を構築し予想した結果は……(目逸らし)
それにしても、ユニは本当に良いキャラしていますね。
ポテンシャルがすごいので、ムゲンダイマジネーションが煌めいてしまいます。ユニ関連でいうと、個人的にはひかユニの組み合わせがめちゃめちゃ好きです。ぜひ、ララとユニでひかるさんを取り合って欲しい。
そんなこんなで、最近はよくひかユニの妄想をTwitterで垂れ流してます。罪。
※スタプリ21話の感想考察の記事は、長くなったので前編と後編で2分割しています。後編は完成次第アップする予定です。
→書きました