スタプリ39話、テンジョウさんとえれなさんとやり取り(テンえれ)が最高でした。これまでテンジョウさんの過去については謎が多く、憶測することすらなかなか難しかったのですが、それも少しずつ判明してきましたね。
この記事はスター☆トゥインクルプリキュア39話の感想考察です。39話のネタバレを含みますのでご注意ください。
- 見つかったトゥインクルイマジネーションは1つ
- ダークネストの顔はモニター
- テンジョウが「宇宙」に目を向ける理由
- 『私には夢がある』:キング牧師のスピーチが意味するもの
- テンジョウは「笑顔」を信じていない
- えれなのスピーチ原稿(修正前)を解読した
- スタプリ39話感想考察(前編)
見つかったトゥインクルイマジネーションは1つ
おうし座「キュアコスモ、あなたの目覚めた力こそ、トゥインクルイマジネーション」
しし座「ですが、その輝きはひとつではありません」
てんびん座「トゥインクルイマジネーションは、あなたたち5人、ひとりひとりが見つけるもの」
やぎ座「全員そろったとき、大いなる力となるのです」
おうし座「あなたたち5人それぞれが、新たな宇宙を知り、己のイマジネーションの輝きを探してください」
私はてっきり、スタプリ35話で姫ノ城桜子さんと「分かり合いたい」と叫んだひかるさんの胸に灯った光もトゥインクルイマジネーションなのだと思っていました。しかし、39話のプリンセスの話(「その輝きはひとつではありません」の部分)を聞いていると、トゥインクルイマジネーションに近い力ではあっても、トゥインクルイマジネーションにはカウントされないようですね。
ユニはアイワーンちゃんと分かり合いたいと想ったことでトゥインクルイマジネーションに目覚めていたので、他のみんなもそれぞれノットレイダーと対峙していくのだと思いますが、その組み合わせもだんだん見えてきました。今のところ確実にそうだと考えられるのは、
- ユニ→アイワーン(済)
- えれな→テンジョウ(未)
です。
そしてここからは根拠の乏しい妄想です。「人の上に立つ者」として対になっているのはガルオウガ様だとすれば(※1)、
- まどか→ガルオウガ
になるのかな、とも考えられます。
ただ、そうなると問題はカッパードさんです。カッパードさんといえばひかるさんですが、ひかる→カッパードにすると、ララが対峙するのはもはやダークネスト様しか残らないんですよね。
- ひかる→カッパード
- ララ→ダークネスト
もしくは、まどかさんが「分かり合う」べき人間が父親の冬貴さんだと考えれば、こういう感じになるかもしれません。
- まどか→父親の冬貴
- ララ→ガルオウガ
- ひかる→カッパード
そしてダークネスト様が闇落ちしたスタープリンセスであるなら、そのいざこざについてはスタープリンセスが決着をつける可能性もあるのかな、とか。
- スタープリンセス→ダークネスト
いろいろ考えてみましたが、いかんせん根拠となる材料が少ないので、妄想ごっこのひとつとして受け止めていただければ幸いです。
※1 過去の考察でも書いたかもしれませんが、てっきり私は、テンジョウさんはまどかさんと対になると思っていました。テンジョウさんも「駒ちゃん」を率いる「人の上に立つ者」だと連想していたからです。
※まどかさんとパパ・冬貴さんの関係性について書いています。実は冬貴さんはめちゃめちゃまどかさんのことを想っている、という話です。
ダークネストの顔はモニター
どうやらダークネスト様の顔はモニターになっているようです。普段映っている赤い目も、低画質画面のような感じなので、おそらくあれもモニターなんだと思います。
顔がモニターであるなら、声も合成音である可能性が高いと思います。実際、ダークネスト様の声は「ザザザ…」というゴワゴワした感じです。
じゃあなんでダークネスト様はそうまでして自身の正体を隠そうとしているかとうと、やっぱり正体を見せられない、見せたくない事情があるんでしょうか。Twitterのフォロワーさんからダークネスト様が登場するより前に(!)教えてもらっていたのですが、12星座に「蛇使い座」を足した「13星座」というのがあります。もしダークネスト様が13番目の元スタープリンセスであるなら、正体を隠匿したい事情もよく分かります。
ダークネスト様の正体やモチーフについては時間があるときにまとめたいなと思います…ってかなり前にも言ってたような(※1)
※1 前にも言っていました。あれからもう4か月が経っているなんて…(唖然)
テンジョウが「宇宙」に目を向ける理由
先生「えーと、先生のご出身の国は?」
テンジョウ「国? なんてちっぽけなのかしら。こんな小さな世界に縛られてちゃだめ。世界はもっと広いの。そう、宇宙。宇宙に目を向けなさい。宇宙こそすべて!」
「出身の国は?」と言われて、「なんてちっぽけなのかしら」と答えるテンジョウさん。「世界はもっと広い」という台詞だけを聞くと、テンジョウさんはまるで無限の可能性を信じるプリキュアのようです。事実、これを聞いたひかるさんやララ、えれなさんたちは目をキラキラと輝かせます。
目もポーズも同じところはさすがひかるさんとララの仲だな、と尊さを感じずにはいられませんが、それはさておき。なぜテンジョウさんがなぜこのような発言をしたのかというと、おそらくテンジョウさん自身が、過去に自身の故郷を去り、宇宙という広い世界に行ったことで、得るものがあったからではないでしょうか?
これについては、テンジョウさんが過去に味わっていた「孤独」の回想シーンと併せて、後編の記事に書きます。
※ひかララの尊いところまとめです(2019年4月26日時点)
『私には夢がある』:キング牧師のスピーチが意味するもの
テンジョウ「…white girls as sisters and brothers.I have a dream today!」(※1)
英語の教師として教壇に立ったテンジョウさんが音読していたのは、かの有名なキング牧師のスピーチ、『I Have a Dream』の一部分です。1963年8月28日、まだまだ黒人差別がまかり通っていた時代のアメリカ合衆国で、キング牧師は人種差別の撤廃を求めてこのスピーチをしました。
該当箇所を引用してみます。
I have a dream today!
I have a dream that one day, down in Alabama, with its vicious racists, with its governor having his lips dripping with the words of "interposition" and "nullification" -- one day right there in Alabama little black boys and black girls will be able to join hands with little white boys and white girls as sisters and brothers.
I have a dream today!
今日、私には夢がある。
私には夢がある。それは、邪悪な人種差別主義者たちのいる、州権優位や連邦法実施拒否を主張する州知事のいるアラバマ州でさえも、いつの日か、そのアラバマでさえ、黒人の少年少女が白人の少年少女と兄弟姉妹として手をつなげるようになるという夢である。
今日、私には夢がある。
出典:「私には夢がある」(1963年)|About THE USA|アメリカンセンターJAPAN (太字は引用者によるもの)
スタプリ39話でキング牧師のスピーチが登場したこと、そしてそれを音読したのがテンジョウさんであるということは、いったい何を示唆しているのでしょうか?
私が考えたのは次の2つです。
- 「人との違い」を気にしていたえれなさんのエピソードと関連している
- テンジョウも何らかの「差別」あるいは「人との違い」で悩んでいた可能性
1つ目。
えれなさんは小学生のころ、「なぜ自分は人と違うんだろう?」ということで悩んでいたと口にしていました(※1)。「何が違うのか」ということまでは詳しく言明していませんでしたが、えれなさんの「他の人と違うところ」というのは、肌の色であり、髪の色であり、家族の文化などです。差別を受けていたという描写はなかったとはいえ、「他の人との違いで苦悩している」という点ついては、キング牧師のスピーチと共通するものがあります。
2つ目。
もしかしたらテンジョウさんも幼い頃、「人との違い」により何らかの「差別」や「孤独」を感じ、苦悩していたのかもしれません。えれなさんから、「先生の生まれた国は、どんなところですか?」と改めて聞かれたとき、テンジョウさんは顔を母星の光景を思い出すわけですが、そこに映る幼いテンジョウさんに笑顔はありません。
えれな「先生の生まれた国は、どんなところですか?」
このときのえれなさんの表情かわいすぎでは??
すみません取り乱しました。話を戻します。
ここに映るテンジョウさんは笑顔はないものの、弱々しいな表情をしているわけではありません。腕を固く組み、真っすぐと前方を睨みつけるかのような目つきは、決して弱々しいものではなく、毅然としたものです。また、身なりもそれなりに整っているため、差別され、迫害され、ボロボロになっているというよりは、「腐った世の中を睥睨している」と表現した方がしっくり来るような気もします(これについても詳しくは後編で書きます)
※1 テンジョウさんが英語を読むとき、首元につけている赤い石が点滅しています。この石によって、テンジョウさんは他の言語を自在に扱っているようです。
※2 えれなさんが「人と違うこと」について悩んでいたということは、スタプリ14話のとうま君の回でも触れられていました。
テンジョウは「笑顔」を信じていない
気に入らないわね…あの笑顔…
これまで、テンジョウさんがどういう理由でノットレイダーに加入したのかはほとんど描写がなく、謎に満ちていたのですが、 今回のエピソードで、どうも「笑顔」というのがひとつのキーワードになっていることが示唆されました。
えれな「笑顔でいれば、どんな人ともつながることができる。そんなテーマで書いてみたんです」
テンジョウ「笑顔ね…フッ、アハハハ! まったく、あなたはお子ちゃまねぇ…世の中のことが何にも分かってないんだから」
えれな「世の中のこと?」
テンジョウ「あなたにはないわけ? 周りの人が嫌いになったり、笑顔を信じられなくなったりしたこと」
えれな「そんなこと…あっ…。小学生のころ、悩んだことがありました。何で、自分だけが他のみんなと違うんだろうって…」
テンジョウ「そう、それこそが真実。そのときの辛い気持ちを書くの。心に嘘をついてはだめ。さらけ出すの。苦しい想いを、怒りを、悲しみを。そうすれば、人の心を打つスピーチができるわ」
テンジョウ心の声(キュアソレイユ、その憎たらしい笑顔を消し去ってやるわ…)
テンジョウさんとえれなさん近すぎでは??
すみません取り乱しました。話を戻します。
おそらく、テンジョウさんは「笑顔」に関して嫌な思い出があるのでしょう。
そして、えれなさんに対して、「そう、それこそが真実。そのときの辛い気持ちを書くの。心に嘘をついてはだめ。さらけ出すの。苦しい想いを、怒りを、悲しみを」と言っていることから、他でもないテンジョウさん自身が「自分だけが他のみんなと違う」ことによって、「苦しい想い」をし、「怒り」、「悲しみ」を抱いていたことが示唆されています。
さて、テンジョウさんからアドバイス(?)を受けたえれなさんは原稿を書き直すわけですが、書き直す前の原稿はどういう内容だったのでしょう?
気になりませんか? 気になりますよね?
わたし、気になります!
えれなのスピーチ原稿(修正前)を解読した
というわけで、文字に起こしてみました。
「Smile connects peaple(with each other)」←上記画像からはかっこ内までは読み取れませんが、スピーチ本番ではこう読まれていました。
There is something I'm always thinging (手で隠されており読み取れず)
It's about how I communicate whth others.
I always try to repond whth a smile when I
talk to someone. If you talk with a smile your
partner will naturally have a smile and you will
be happy with each other.For example when I'm not smiling,I feel
that someone's expression is firm and communication
doesn't go on pleasantly.Therefone I recommend
you to have a smile while talking.
和訳してみたのがこちらです。
「笑顔は人々を互いに繋ぐ」
私はいつも考えていることがあります(手で隠されており読み取れず)
どのようにして他の人たちとコミュニケーションをとるかということについてです。
私は人と話すときにはいつも笑顔で応えるようにしています。
もしあなたが笑顔を浮かべながら話せば、相手は自然な笑顔を浮かべることでしょうし、お互いに幸せを感じるでしょう。例えば、もし私が笑顔を浮かべていなければ、人の表情はかたくなって、会話は楽しいものにならないと思います。だから、話をするときには笑顔を浮かべることをオススメします。
当初の内容では、自身の感じていた苦悩などについてはまったく触れられていない、明るさいっぱいの様子がうかがえますね(※1)
※1 文字が細かく、英文を読み取るのは少し苦労しました。ちなみに私の英語力は53です。和訳にはまったく自信がありません。ところどころ間違っていると思うので、もしお気付きの点などあれば教えていただけると幸いです。
スタプリ39話感想考察(前編)
- 今のところ見つかっているトゥインクルイマジネーションは1つだけ
- ダークネスト様は正体を隠しているっぽい
- キング牧師のスピーチは「差別」や「違い」というテーマに直結する
- えれなのスピーチ原稿(修正前)
前回のスタプリ38話の考察です。 プリンセスは惑星レインボーを救わない説について。
なぜテンジョウさんは人の上に立ち、個性を嫌うのか? という考察です。2019年6月20日(スタプリ19話視聴後)に書いたものなので、「いま考えると違っていたな」というのもありますが、当時の考察として残しておきます。
上に同じく。こちらは2019年5月18日(スタプリ15話視聴後)に書いた考察です。
それにしても、テンジョウさんとえれなさん、すごくいい組み合わせですね。ここ一週間、二人のことで頭がいっぱいです。
後編の記事については、また書きあがり次第アップします。最近は公私ともに忙しく、ちょっと遅くなりそうですが、次回の放送前にはアップできるよう善処したいなと思っています。
→書きました
※過去のスタプリの感想、考察記事については、このページのいちばん下にある「プリキュア考察」のボタンか(スマホ版)、いちばん上の「プリキュア感想 考察」のボタン(PC版)から移動できます。